NHK佐賀県のニュース　佐賀放送局

原発からの撤退求める集会

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、佐賀県玄海町にある九州電力玄海原子力発電所の２号機と３号機の運転再開に反対し、原発からの撤退を求める集会が佐賀市で開かれ、市民グループのメンバーなど５００人余りが参加して、原発に反対する声をあげました。
この集会は、原発に反対する佐賀県内の市民グループが開き、佐賀市の会場には５００人余りが集まりました。
はじめに、福島第一原発を含む国内の原発の建設に技術者として携わった菊池洋一さんが講演しました。
この中で、菊池さんは、「福島の事故が収束していないのに、原発の海外輸出を進めるなど、『ゴーサイン』を出している政府の考えは理解できない。放射能は、危険なんだというところから議論を始めてもらいたい」と述べました。このあと、県内の市民団体や福島から避難してきた女性などが意見を述べ、「子どもたちの未来のためにも、原発に反対する声をあげることが大切だ」とか「原発そのものについて議論することも大事だが、放射能に汚染されたがれきの処理なども考えていかなければならない」などと訴えていました。参加した佐賀市の５０代の女性は「福島に住んでいた女性の話を聞いて、原発の問題に関心を持つだけでなく、自分にできることから実際の行動へ移していく必要があると感じました」と話していました。

09月17日　19時15分