平成23年8月 それぞれの夏休み
平成23年7月 授業以外の学び
平成23年6月 暑さに負けず
平成23年5月 新緑から梅雨の候へ
平成23年4月 新年度スタートしました
平成23年1月 東日本大震災について
平成23年1月 年の初め
平成22年12月 寅年のしめくくり
平成22年11月 学びの秋
平成22年10月 後期のはじまり
平成22年9月 橋下知事が千里高校へ!
平成22年8月 夏休みの宝物
平成22年7月 それぞれの夏休み
平成22年6月 いよいよ本番
平成22年4月 5月
平成22年4月 3月〜4月
平成22年2月 のびゆく若竹2
平成22年1月 のびゆく若竹1
平成21年12月 スタディ・ツアーを終えて
平成21年11月 季節はめぐり
平成21年8月 2009年夏の贈り物
平成21年7月 さまざまな学び
平成21年6月 楷の木
平成21年5月 いつもと違った五月
平成21年4月 新年度を迎えて
平成21年3月(2) 1年の締めくくり
平成21年3月(1) 沈丁花の香りとともに
平成21年2月 己丑(つちのとうし)の年
平成20年12月 学びの季節
平成20年10月 体育祭・文化祭の先にあるもの
平成20年9月 サマースクール
平成20年8月 熱い夏
平成20年7月 ホップ・ステップ・ジャンプ
平成20年6月 みどりの風景
平成20年5月 のびゆく若竹 千里高生
平成20年4月 着任のご挨拶

それぞれの夏休み
    今年の夏休みには2・3年生棟の耐震工事とコミュニケーション棟の外壁の改修を行いました。工事はもうしばらく続き、体育祭や文化祭にも不自由をかけるかもしれませんが、安全安心のために協力してください。
    さて、今年の夏休みも学校を離れた生徒たちはそれぞれの場所で自分の夢にむかって頑張りました。

    11日、総合科学科生徒は神戸国際展示場で開催されたSSH生徒研究発表会に参加しました。ポスター発表した本校生徒は1年生ながら、しっかりと説明できていたように思います。どの学校もかなりの力の入れようで、スポーツの競技会と同種の熱い熱気を感じました。今年は神戸開催なので学校からバスを出して見学することができました。参加した生徒は良い刺激を受けて次年度の発表に向けて頑張ってくれることと思います。(詳細はSSHブログに掲載されています。)



    水泳部は18日から20日にかけて岩手県盛岡市で行われたインターハイに出場しました。3年生の宮本君は400mと1500mの自由形に出場し、400mは自己記録更新を成し遂げ、1500mでは決勝進出を果たしました。決勝では強豪選手を相手に渾身の泳ぎを披露しましたが、目標としていた記録には届かず悔しい気持ちが応援席にも伝わってきました。翌日の800mリレーでは目標の舞台で心を一つに泳ぎ切ったように見えました。3年連続インターハイ出場を成し遂げた生徒たちはいつも謙虚でさわやかでした。逞しく成長した生徒を見守った顧問の先生の優しい目と少しさみしげな姿が印象に残った盛岡での3日間でした。この後、宮本君はジュニアオリンピックにも出場します。(詳細は水泳部のブログに掲載されています。)



    22日、3年生瀧山さんが立派なメダルを持って校長室を訪ねてくれました。瀧山さんは日本生物学オリンピックの予選を通過し、18日から21日にかけて広島で行われた本戦に出場し銅メダルを獲得しました。知識に加えて、自分で思考を巡らせ実験し、考察をまとめていくという課題に挑みましたが、特別な勉強をしたわけではなかったとのことでした。ハンドボール部の活動をしながら、日頃の探究学習の成果の一端として大変うれしい受賞でした。(詳細はSSHブログに掲載されています。)



    夏休み明けの27日、授業の合間を縫って3年生の加藤君、網浦君、林君は、全国数学生徒研究発表会に参加し「巴戦の条件を変えたときの確率の変動」について発表しました。当日は見ることができなかったのですが、科学探究の授業成果発表会でプレゼンを経験していただけあって、落ち着いて堂々とした口頭発表であったようです。写真からもその様子が伺えました。(詳細はSSHブログに掲載されています。)










    残念ながらイギリス語学研修、日韓高校生交流、イングリッシュキャンプなどは見ることはできませんでしたが、確かな成果を残し引き継がれていくことと思います。(ミニニュースに掲載されています。)

    長期休業中は日頃学校ではできない多くの勉強の機会がありました。いろんなことにチャレンジして教養を高め、体と心を鍛え、真に逞しい人に育ってほしいと願っています。生徒のそばにはいつも温かく支えてくれる先生がいました。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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授業以外の学び
    7月初め、先生方は前期中間考査の合間を縫って学校医の西村先生のご指導のもと教職員対象のAED講習、学校協議会を行いました。
    7月11日、1年生は神戸大学との連携事業を行いました。朝、大型バスで学校を出発し、大学の先生から講義を受けた後、練習船「深江丸」の海洋実習を行いました。昨年は強風と雨のため航海に出ることはできませんでしたが、今年は天候に恵まれ、帰ってきたときには先生も生徒も真っ赤に日焼けしていました。(詳細はSSHブログをご覧ください。)
    7月12日、1・2年生は授業を終えた午後から芸術鑑賞を行いました。今年は初めての試みで、演劇鑑賞となりました。3年生は授業と講習の毎日です。

    7月20日は台風6号の影響のため午前中を休校として、午後から授業及び全校集会を行いました。全校集会では1年間の留学を終えた生徒からお別れの挨拶がありました。イタリアに帰っても日本で過ごした経験は一生心に残ることだと思います。
    その後、近畿大会に出場する水泳部の壮行会を行いました。キャプテン宮本君の挨拶は堂々としており、力強さと自信を感じました。近畿大会は8月に盛岡で行われるインターハイへの出場権を得るための大切な大会です。22日〜24日なみはやドームで行われ、宮本君が400mと1500m、チームでは800mリレーでインターハイ記録をクリアーして3年連続インターハイ出場を成し遂げました。選手の活躍も見事でしたが、応援している生徒の姿にも好感がもてました。観客席からは見えませんでしたが、顧問と選手が一緒に男泣きする姿が目に浮かびました。(詳細はクラブ速報ブログをご覧ください。)



    7月21日、生徒26名は関西空港からシンガポールを経由してイギリス カーディフ大学へ語学研修に出発しました。ヨーロッパ中から集まった高校生たちと一緒に大学の寮で生活しながら勉強します。引率している辻先生から「千里の生徒たちは夕食時から自分たちだけで固まらず、イタリアやスペインの学生たちのテーブルにバラバラに座って 食事をしていたのですが、こちらのコーディネーターたちによりますと、こんなことは初めてだ とのことです。千里の生徒たちの積極性に驚いているようです。"Your students are wonderful!" とのことでした。」と報告がありました。貴重な経験をさせてくれた保護者への感謝の気持ちを忘れずに成果をあげて帰ってくるのを楽しみにしています。現地の様子は千里ミニニュースでお知らせします。




    7月23日にはアメリカ西海岸から30人の高校生がやってきました。この訪問は今年で13回目となりました。生徒たちはすぐに打ち解けた雰囲気となり会話がはずみます。日本人生徒のほうから積極的に話題を見つけて話しかけていく様子に感心しました。例年は関東方面でホームスティをするのですが、今年は本校の保護者宅等でのホームスティとなりました。たくさんの保護者の方々のご協力のもとに国際交流が進められています。



    8月中旬、韓国で行われる日韓交流事業に向けた事前研修が23日・24日と行われました。本校からは6名の生徒と4人の先生が参加しました。韓国では英語で交流を進めるため、英語によるポスター発表となりました。(詳細はSSHブログをご覧ください。)

    高校生が校外で頑張っている間、高校生に代わってたくさんの中学生が千里サマースクールに通ってきます。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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暑さに負けず
    6月前半の体育水泳の授業では水温がやや低く、寒かったようです。しかし、後半になると一変して湿度の高い、蒸し暑い日が続きました。教室以外のすべての部屋にエアコンが入っているわけではありませんので、これから秋風が吹いて涼しくなるまでは勉強するには厳しい季節となります。
    生徒も先生も汗だくのなかで授業が行われています。







    さて、部活動では水泳部が800Mリレーと400M自由形・1500M自由形で7月22日から開催される近畿大会へ出場します。個人種目だけではなく、3年連続でリレーも出場できることは大きな喜びとなりました。
    梅雨が明ければ、先生と生徒の熱気で今年も熱い(暑い)夏になりそうです。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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新緑から梅雨の候へ
    5月の季節の移ろいを例年になく早く感じます。 5月初め、2年生棟と3年生棟を隔てる中庭の緑が鮮やかになりました。 5月終わり、台風2号をともなった大雨のため運動場はぬかるんでいます。



    さて、夏休みに予定されている「日韓高校生による水の共同研究」「イギリス語学研修」など海外で行われる行事の参加募集をしたところ定員をはるかに超える応募があり、それぞれに選考審査を行いました。このほかにも国内で行うサイエンスツアーやイングリッシュキャンプなどを予定しています。理系・文系を問わず、クラブ合宿の合間を縫って、忙しいけれど充実した夏休みになることでしょう。

    1年生はipadを使った英語授業に取り組んでいます。従来、LL教室のような特別教室でしかできなかったような授業が普通教室でも可能になりました。生徒は組み込まれた教材を取り出して問題を解き、正答率は個人の成績として記録されていきます。楽しみながら英語の問題に取り組み、力を蓄えていくことを期待しています。ipad を使った授業実践の例はなく、6月に他校の先生方にも見ていただき、ご意見をいただきながら、より良い授業に高めていきたいと考えています。

    5月28日(土)雨の降りしきる中でしたが、夏休みの「日韓高校生による水の共同研究」に先だって芥川緑地資料館で事前学習に参加しました。卒業生も同行しサポートしてくれます。

学校ではTOEFLテスト対策講習のクラス分けテストを行いました。二教室わかれて一生懸命取り組んでいました。海外の大学受験を考えている人だけではなく、早い時期から英語力を付けておくことで国内の大学受験にも大いに役立つことだと思います。若竹セミナーには授業の補習や大学受験のための講習に多くの生徒が取り組んでいました。

    雨上がりの30日(月)恒例の除草作業を行いました。緑多い敷地の中には森のような場所がいくつかあり、雑草が生い茂っています。生徒たちはセアカゴケグモに注意いを払い、ミミズに大声をあげながらの作業となりましたが、担任の先生やクラスメイトとおしゃべりをしながら、人に触れ、土に触れ、生き物に触れる良い機会となりました。「受験の神様は見ている」という3年生の担任の言葉に、草を引く手にも力が入っていました。除草は千里高校が大切にしている取り組みの一つです。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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新年度スタートしました
    桜の花は今年も美しく咲きましたが、私たちを見下ろす桜の花びらを見上げる元気が少し足りかったように思います。被災された多くの皆様方には心よりお見舞い申し上げます。 皆様方に思いをはせながら、私たちは学校に通えること、学ぶことができること、生かされていることに感謝の気持ちを持って、新学期をスタートさせました。

    今年は千里高校の教育活動にとってさらに大きな飛躍の年になります。理数教育の充実を図るスーパー・サイエンス・ハイスクール事業(SSH)に加えて、大阪府のイングリッシュ・フロンティ・ハイスクールG3事業(EFHS)にも着手いたしました。 これまでの英語授業を一層充実させるとともに英国語学研修、英語合宿、TOEFLテスト受験対策講座等を行い、英語をコミュニケーションツールとして活用できる生徒の育成に努め、国内の大学はもちろん海外の大学にもチャレンジできる学力をつけていきたいと考えています。

    今年、1時間当たりの授業時間を5分長くしたことにより、7時間目の終わる時間が3時55分と遅くなりました。部活動の時間が少し短くなりましたが、時間を有益に管理し、勉強や部活動をはじめ様々な活動にチャレンジしてほしいと思います。いくつものことをやり遂げてこそ、生涯にわたって必要な本物の力がつくと考えています。
    休日にはたくさんの運動部で公式試合が行われました。ラグビー、サッカー、野球、バスケットボールは勝ち残り、男子バレー部は一部に昇格しました。部活動で培った力がこれからの人生の大きな助けになることと思います。

    来週からは土曜日の若竹セミナーが始ります。一週間の学習を振り返り、不得意科目の克服と得意科目の伸長のために積極的に参加してください。 また、3年生棟には新たに自習室を作りました。これまでの自習室と合わせて大いに利用してもらいたいと思います。

    忙しいけれど充実した千里の一年が始まりました。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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心よりお見舞い申し上げます
連日、報道される現地の様子に心を痛めています。
皆様方の安全と一日も早い復興を祈っております。
被災された方々は悲しむことさえできないほどの状況だと思っています。
物心両面でこの難儀を共有していかなければならないと思います。
千里高校生徒会では全校集会で義援金の募金活動を提案してくれました。
18日・19日の千里フェスタ会場において募金活動を行います。
ご来場いただける皆様方のご協力をお願いし、できることから取り組み、考え続けていきたいと思います。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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年の初め
    兎年の一年がスタートしました。この年は兎の穏やかな様子から家内安全、跳躍する姿から飛躍を表わす年だそうです。学校も事故なく安全な一年にするとともに飛躍の年にしたいと思います。 本校ではスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールによるハイレベルな英語教育やスーパー・サイエンス・ハイスクールによる理数教育に取り組んでいます。英語をコミュニケーションツールとして国際社会で活躍できる人材を本校から輩出していきたいと考えています。

    さて、年末には、理科研究部の大西 裕介君と松本 陸君の研究「加湿器を用いた簡易炎光光度計の製作」が日本科学未来館(東京都江東区)で開催された第54回日本学生科学賞の中央最終審査で、環境大臣長賞を受賞しました。大学等に設置されている高価な装置を用いなければ測定できなかった河川や湖沼水中のナトリウムイオンを炎色反応の発光の強度から定量測定しようというアイデアにより測定装置を自作しました。3年間の学びを通して、仮説を立てて研究を進める姿勢が実ったように思います。内閣総理大臣、文部科学大臣、環境大臣賞を受賞した3つの研究には、秋篠宮ご夫妻による内覧の機会が設けられ、本研究もご覧頂きました。生徒たちにとっては大きな思い出のひとつになったことだと思います。

    また、1月29日の土曜には2年生の榮君と橋本君が高津高校のSSH課題研究発表会に招かれて招待発表を行いました。研究内容はもちろん素晴らしいのですが、はじめての人にもわかりやすく伝えると言うスキルが備わってきたように思います。熱心に聞いてくれた高津高校の生徒さんに感謝いたします。


    30日はインターナショナルフェスティバルが住吉高校の同窓会館で行われました。レシテーション部門は1年生の永田さんと原さん、スピーチ部門は2年生の中井さんが参加しました。毎年のことではありますが、本校の生徒をはじめ、参加した生徒たちの英語力には感心しました。スピーチコンテストにふさわしい会場を提供してくださった住吉高校に感謝します。

    両日とも寒い日でしたが、会場は次代を担う生徒たちの熱気にあふれていました。



大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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寅年のしめくくり
    今年を表す漢字は「暑」だそうですが、生徒達は暑さも寒さも吹き飛ばして勉強や部活動に頑張っています。その姿は私たちに元気や勇気を与えてくれています。

    11月30日(火)第54回大阪府学生科学賞 大阪府知事賞を受賞した3年生大西君、松本君が橋下知事を表敬訪問し、「加湿器を用いた簡易炎光光度計」の実物を見ていただき説明をしました。年末には全国から最終審査に残った12校とともに東京でプレゼンを行います。審査の結果は速報でお知らせしたいと思います。



    学校では9日から13日までの5日間、アジア諸国やオーストラリアから12名の留学生をお迎えしました。初日は生徒と一緒に学校食堂で食事をしました。本校の食堂はおいしいことで定評がありますが、留学生も大変喜んでくれました。生徒宅でのホームスティ、授業やクラブ活動に参加し交流を深めました。最終日はあいにく雨の中でのお別れとなりましたが、彼らの笑顔からは楽しく有意義な体験であったことがわかりました。



    さて、2年生の今年の締めくくり行事は海外研修旅行となりました。国際文化科はオーストラリアへ行き、現地で2泊3日のホームスティや学校交流を行いました。総合科学科はハワイ島へ行き、すばる展望台が間近に見える4200mのマウナケアの山頂からサンセットを眺め天体観測を行いました。両学科とも珍しいほどの雨に見舞われましたが、生徒達は雨の中のトレッキングを楽しんだようです。科学科生徒はマウナケア山頂から見た沈む夕陽やプラネタリウムよりも多く見える星空に感動していました。文化科生徒はホームスティの前は顔を引きつらせて緊張していますが、2泊3日のホームスティを終えて帰ってくると笑顔で意気揚々としています。こうした貴重な体験により生徒はまた一回り大きく成長するとともに、さらなる高度な学習にむけてモティベーションを高めていくことになります。



    また、研修旅行中は生徒達から選ばれたスチューデントレポーターが画像付きで研修の様子をレポートし、ホームページに掲載します。心配しながら送り出されたご家族の皆さん方には大変好評をいただいているようでたくさんアクセスしていただきました。見ていただいた皆様、ありがとうございました。



    帰国後の科学科コミュニケーション・スキルズという少人数授業では授業の最初に、最も印象に残った研修旅行の思い出を、写真を示しながらスピーチしました。原稿を作成し、ALTに添削をうけ、暗記をしてスピーチをします。感動したことを英語で伝えたいという気持ちが前にでており、英語を勉強するのではなく、英語で学ぶことが楽しい授業を作り出し、生徒の英語力の向上にもつながっているのだと思いました。最も感動したこととしてマウナケア山頂のサンセットをあげた生徒が多かったのですが、写真の腕前もなかなかでした。



    生徒のスピーチ原稿を紹介します。 『Let me talk about my best memory from the study tour. We went to Hawaii on a study tour the other day. Everyday in Hawaii was impressive, but the most impressive thing was the sun set from the top of Mauna Kea. It was very cold there. However, it was a lovely landscape. The sight was beautiful, and I realized the vast extent of nature in Hawaii. I am proud to have had a valuable experience like this. I’ll never forget it. Thank you for listening.』

    生徒のスピーチ原稿を紹介します。 私のスピーチを紹介します。(残念ながら日本語でした。) 『皆さんと同じようにマウナケア山頂から見たサンセットや星空、豪快に落ちるアカカの滝にも感動しました。しかし、それ以上に感動したのは雨の中を一生懸命歩く皆さんの姿、先生の話を真剣に聞いていた皆さんの真摯な態度でした。一緒に素晴らしい体験ができて幸せです。』

    そして、3年生は各自の進路実現、志の達成にむけて、受験と言う壁に立ち向かっています。12月9日にはPTAのお母さん方がおいしい豚汁を作って、3年生激例会を開いてくださいました。母の愛をかみしめ(飲み込み?)頑張ってくれることだと思います。



    今年も勉強や部活動に生徒も先生も全力で取り組みました。文化科が研修旅行で訪問したオーストラリアの学校からお土産にブーメランをいただきましたが、日々の努力はブーメランのように必ず自分の元に返ってくることだと思います。



大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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学びの秋
    後期の授業が始まって1ヶ月がたちました。爽やかな季節となり、触れる風も心地よく、目には鮮やかな紅葉に心和みます。しかし、生徒は季節のうつろいを愛でる間もなく、毎日忙しく過ごしています。



    本校ではサッカー部とラグビー部がお正月の「国立」「花園」を目指して勝ち残ってきました。サッカー部は近大附属に0−2、ラグビー部は常翔学園に17-55と負けてしまいましたが、どちらも私学の強豪校を相手に堂々と戦いました。3年生にとっては最後の試合となりましたが、3年間の練習の成果を十分に出し切った試合となったようです。翌日からは受験生としてチーム一丸となって頑張ってくれていることだと思います。

    10月29日、小・中学生、高校生が科学研究の成果を競う第54回大阪府学生科学賞において3年生の大西 裕介君と松本 陸君の研究「加湿器を用いた簡易炎光光度計の製作」が、最優秀賞の大阪府知事賞(第1位)を受賞しました。審査員の先生からは,「測定原理が分かりやすく,得られた測定結果も見事である」との評価を頂きました。二人は総合科学科と国際文化科と学科は異なりますが、理科研究部に所属し研究を続けてきました。高校生活の集大成ともいえる賞を手にした二人でした。さらに、彼らの研究は中央審査会の選考により全国12校の一つに選ばれ、12月22日から24日まで東京で開催される最終審査会に出場します。地道な研究の成果、培ったプレゼン能力を存分に発揮してもらいたいと思っています。



    1年生は家庭科の時間に日頃お世話になっている近隣の方をお招きして食事会を持ちました。短い調理時間でしたが、いり鶏、関西風お雑煮などを手際よく作って御もてなしをしました。生徒は教えていただいて作った竹のMy箸を持参しての食事会となりました。 2年生は研修旅行にむけて準備をすすめています。来月2日は総合科学科、翌3日は国際文化科が関西空港から出発します。今年も大きな成果を得てくることだろうと思います。 3年生の授業を見学していると受験はチームプレイであると確信できます。クラス生徒と先生が一体となって問題演習に取り組んでいる姿、先生が導き出す数学の解答に思わず「美しい」と言える生徒の言葉に感激しました。来年の春にともに喜べるようにクラス一丸となって頑張ってほしいと思います。 心からのエールをおくります。







大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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後期のはじまり
    9月は厳しい残暑の毎日でしたが、生徒達は元気に体育祭・文化祭の準備をやり遂げ、大きな達成感を得ることができました。与えられた知識には限りがありますが、その知識を生かす営みに限界はありません。生徒たちの創意工夫、人間関係の調整力など目を見張るものがあります。学校行事や部活動を通して、未知の出来事に対処する力を着実に身につけていることを感じます。 生徒は「千里高校は忙しい」と言います。いくつもの事柄にチャレンジし、優先順位をつけてやり遂げることが、今後の人生における大きな力となることでしょう。「千里から世界へ 未来への航海」は本校の教育の姿勢を表しています。

    10月12日(火)、後期の始業式を行いました。 1・2年生は希望の進路を実現するために進路ガイダンスや大学訪問などに参加しました。3年生は自分の夢の実現のために目の前にある受験という壁に挑んでいます。
10月16日(土)、それぞれの課題の克服に向けて第U期の若竹セミナーがスタートしました。学ぶ生徒と教える先生と、土曜日の学校も熱気に溢れていました。




文化祭のPTAバザーに出品いただいた人形を図書室とカウンセリングルームに置かせていただきました。その愛らしさに心が和みます。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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橋下知事が千里高校へ!
    9月13日(月)大阪府の橋下知事、中西教育長と教育委員会の先生方が3年生選択授業「Topic Studies」の授業を見学に来られました。この授業は視聴覚機器や英語をツールとして活用し、現在世界がかかえる様々な問題について英語で学ぶものです。今日は国連組織について生徒のプレゼンテーションと担当教諭によるビデオを使った授業でした。授業終了後、知事から受講生徒に英語を学ぶ必要性と世界で活躍するように激励のメッセージをいただきました。生徒達は真摯に知事の言葉を受け止め、英語学習のモティベーションを高めたことと思います。

    また、昼休みには生徒に声をかけていただき、握手や写真にも気さくに応じていただきました。 英語で交渉できる力をつけるのが本校の英語学習の目標のひとつですが、今日の訪問をきっかけにさらなる充実を図っていきたいと思います。







大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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夏休みの宝物
    夏休みは学校中心の生活から大きく自分の視野を広げる時でもあります。部活動は日頃の練習の成果を試合やコンテストなどで試します。また、個人でも様々なコンテストに参加することで自分の力を試しています。

    7月31日(土)、全国から集まる第8回エクステンション高校生スペイン語スピーチコンテストに3年生松本君が出場しました。「スペインのシエスタ」と言うテーマで、表情豊かに身振り手振りを交えた表現法や語りかけるような説得力ある語り口に、スペイン語は理解できなかったのですが、わかったような気になってしまいました。1位は逃したもののりっぱな3位となりました。また、会場参加者の投票により特別賞もあわせて受賞しました。松本君によると「スピーチ練習をしていくうちに楽しくなり、参加したことは良い経験になった。」とのことでした。演劇部や理科研究部での活動に加えて、スピーチコンテストへの参加と「一人がいくつもの事に挑戦する」という千里高校ならではの充実した学校生活を満喫しているようです。その根底にはしっかりとした学習者の姿もありました。

    8月3日〜4日にかけてパシフィコ横浜で開催された「スーパー・サイエンス・ハイスクール生徒研究発表会」において今年度SSHの指定を受けた千里高校は「自作簡易比色計を用いた光化学オキシダント測定装置の開発」と言う内容のポスター発表を行いました。ポスター発表は2年生の榮君と橋本君にとって、初めての体験でした。発表前日の夜遅くまで発表練習やディスカッションを重ね、当日は評価委員の先生方や他校の参加者から様々な質問やアドバイスを受けました。そして、その後の審査の結果118校のエントリーの中から18校に与えられた「ポスター発表賞」を受賞しました。30日には教育長に報告し表彰していただきました。こうした機会を通して自らの興味・関心を深め、プレゼンテーション力を高めていくことができるとともに、将来の進路が確かなものとして見えてくるように思います。

    水泳部は17日から開催された「沖縄ちゅら島総体」に出場し、3年生の前家君は200m個人メドレー14位、2年生の宮本君は1500m自由形13位、400mリレーと800mリレーの前家・松本・酒井・宮本はチーム記録を更新するなどの健闘をして帰ってきました。同行した筒井君と顧問の酒井先生も一緒に8月24日報告に来てくれました。3年生の前家君はジュニアオリンピックと千葉国体、2年生の宮本君はジュニアオリンピックにも出場しますが、他の2年生はインターハイの余韻に浸ることなく、来年度に向けて走り(泳ぎ?)始めていました。色の黒さにたくましさが顕れていました。

    8月29日(日)、3年生が抜けたばかりの吹奏楽部は1・2年生だけで約20分間の演奏をメイシアターで行いました。当日は吹田市長も会場に来ておられ、お褒めの言葉を頂戴しました。

    夏休みにはいつもとは少し違う生徒たちの姿を見ることができます。そんな生徒たちを応援し支えることが私たちの職務であり、高い目標を成し遂げたときの生徒の誇らしげな姿は私たちに感動と明日への勇気を与えてくれます。 「ありがとう」の言葉を生徒と先生へ。



大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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それぞれの夏休み
    天神祭りが終わり、今年も短い夏休みに入りました。講習や部活動に来ている生徒もいますが、生徒の声よりセミの声がひときわ大きく聞こえてきます。

    夏休み初日の21日、スーパー・サイエンス・ハイスクールの取り組みの一つとして1・2年生の理科クラブと希望生徒は福井県に越前くらげの採取に出発しました。漁業被害をもたらすと言われている越前くらげの有効活用に向けて研究が進んでいけば素晴らしいと期待していましたが、残念ながらこの日は越前クラゲの収穫はなく、代りにハマチやアジをいただいて帰ってきました。

    学校に残っている生徒達はアメリカ西海岸の選抜された高校生との交流会に参加しました。駆け足のような短い時間にもかかわらず、すぐに打ち解けて談笑している姿に感心します。これからもコミュニケーションツールとして英語を使える生徒たちの育成に努めたいと思います。

    水泳部は22日から24日まで神戸ポートアイランドスポーツセンターで行われる近畿大会に出場しました。今年は400mと1500mの自由形、100mバタフライ、200m個人メドレ−、400mFR、800mFRの6種目に出場し、素晴らしい泳ぎを見せてくれました。近畿大会では次々にインターハイ出場記録を突破し、8月17日から開催されるインターハイ沖縄大会に1500mの自由形、100mバタフライ、200m個人メドレ−、400mFR、800mFRの五種目出場することとなりました。泳ぎも素晴らしいですが、勉強との両立、周囲への気配りや態度など真っ黒に日焼けした本校の生徒はいちだんと輝いていました。

    中学生も負けずに勉強しています。7月23日から8月4日まで、恒例のサマースクールを開催しています。理科分野では理科実験室で汗だくになりながら、高校の先生たちとTAの本校生徒、中学生が真剣に実験実習に取り組んでいます。「イカの解剖」などは手際良くこなしています。「藍染」にもそれぞれのセンスが光っていました。

    韓国語の勉強、留学生との英語プレゼンテーションなど中学生の真剣なまなざしに 感動しました。学ぶことの楽しさを体得してくれたとしたら、暑い中、講座を開いてくれる高校の先生方の努力も報われるような気がします。

    今年は猛暑・激暑が続くそうですが、暑さに負けないようにそれぞれの充実した夏休みを過ごしてほしいと思います。



大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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いよいよ本番
    プレ中間考査が終わると1年生も高校になれてきて活動の範囲が広がります。 部活動では3年生が引退したクラブは2年生が中心となって活動に取り組んでいます。1年生はチームの一員として練習量も多くなり、これから夏にむけて、勉強と部活動をやり遂げる最初の試練となります。
    女子バスケットボール部は1月の敗退からめざましい復活を遂げて大阪府ベスト8になりました。近畿大会への最終選考では1月に負けたチームにはリベンジを果たしたのですが、得失点差で近畿大会を逸してしまいました。失敗から学ぶことのできた女子バスケットボール部に心から拍手を送っています。フォークソング部では3年生引退コンサートが行われました。受験生に変身するための大切な儀式となりました。
    6月は通常の授業と並行してたくさんの行事が行われています。5月28日はアセアン各国から22人の高校生が本校にやってきて、男子は柔道の授業、女子は地学の授業に参加しました。放課後には除草作業も手伝ってくれました。入れ替わるように6月4日から16日まではカリフォルニアの高校生15人がホームスティをしながら本校に通学しました。教室や廊下のあちこちで英語の会話が聞かれます。留学生は変な大阪弁を覚えたようです。いつもながら、最終日には泣きながらのお別れです。アメリカ人の男の子の目にも涙が光っていたのが印象的でした。この間、小学校や中学にも訪問し交流させていただきました。初対面の小学生や中学生と互いに相手も気遣う姿に感動しました。
    国際交流は実践的に英語を活用する機会であるとともに、外国への目を開かせ、友情を育み、相互理解につながる大切な取り組みです。





    近隣の中学校からは総合的な学習の時間を利用して中学3年生が高校見学に来ました。何故、勉強するのかと言う話しを聞いていただいたあと、7つのクラスに分かれて1年生の授業を見学しました。とても緊張しながら、少し難しい高校の授業を聞きました。千里高生として来年、再会できるのを楽しみにしています。
    土曜日の若竹セミナーでは1年生を対象に大型モニターを使って、英語の発声練習が始まりました。千里で習った英語を使いこなし、世界の人々とコミュニケーションを図ってほしいものです。






大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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5月
    4月24日(土)から若竹セミナーが始まりました。

1年生は体育館で高校と中学校との勉強の違いや高校の勉強法について話を聞いた後、各HR教室で国語・数学・英語の勉強に取り組みました。第2回目の5月9日は視聴覚教室いっぱいの生徒が数学演習にチャレンジし、わからないところを先生に教えてもらいました。英語では最新のCALL教室でコンピュータにおさめられた問題演習に取り組みました。熱気溢れる教室には千里高校の先生だけでなく、大学生もアシスタントとして参加しています。
    同じ日、吹田市にある千里体育館では大阪ベスト4をかけて女子バスケットボール部が私学の強豪校と対戦しました。残念ながら負けてしまいましたが、小さい生徒が上背に勝る生徒を相手に臆することなく果敢に戦いを挑む姿に感動しました。ここにも熱気が溢れていました。


    ゴールデンウィークにはいろんなクラブの公式戦が行われ、普段、学校で見る生徒とは異なる姿の生徒を見ることができます。そんな生徒をいつも温かく支えているのは教員の熱い情熱と使命感にほかなりません。
    勉強に部活動に頑張っている生徒と支えてくれている先生たちに心からエールと感謝を送ります。


    2・3年生は17日(月)から、1年生は18日(火)からプレ中間考査が始まりました。放課後や休日にもマン・ツー・マンで学ぶ生徒の姿をあちこちの教室や廊下で見ることができます。初心を忘れず3年間しっかり勉強してくれることを期待しています。




大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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3月〜4月
    3月12日から19日までの4日間クラスマッチを挟んで千里フェスタを開催しました。正式名称を「学習成果発表会」と言い、1年では「探究」「科学探究」の基礎編、2年生はその応用編ということで、知りたいと思ったこと・疑問に思ったことを調査・研究・実験結果から導き出し、その成果をまとめて発表することで成果を共有していきます。生徒一人ひとりが「何か」を探し究めた成果の発表会であり、その成果を共有することで知的好奇心の高まりとともに他者への理解も一層深まります。探究学習を通して身につけた力が大学進学を前提にした進路実現や専門分野へつながる自己実現に必要な学力の基盤となります。千里フェスタを終えて1年が終わりました。 終業式から2週間後には入学式が行われ、280人の新入生を迎えました。課題テストやオリエンテーション、新入生歓迎会などの行事を経て一日一日と学校に慣れていくだろうと思いますが、しばらくの間は校内で迷子になる1年生の姿を今年も見られそうです。  
            

    そして4月早々、二つの嬉しい便りが届きました。 一つは水泳部3年生の前家君と2年生の宮本君が4月13日〜18日に行われる日本選手権水泳競技大会(JAPAN SWIM 2010)への出場権を獲得しました。前家は200m個人メドレ−、宮本は1500mと800m自由形に出場します。大きな舞台でも臆することなく、伸び伸びと力を発揮してくれることを願っています。  二つ目は文部科学省から、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)に続いて、スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)の指定を受けました。SELHiでは「聴く力・話す力・読む力・書く力を育成する英語カリキュラム開発」に取り組み成果をあげました。SSHでは総合科学科の目標である「自然科学への興味・関心を高め、自ら探究する力、論理的に思考する力の向上を図り、将来、科学・技術の幅広い分野で活躍し,国際社会の発展に貢献できる人材の育成」をめざして理数カリキュラム及び教材の実践的な研究開発に取り組みます。

    今年も学習活動や部活動に生徒の元気な声が響き渡ることだと思います。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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のびゆく若竹2
    本校では土曜日の午前を自学自習の時間と位置づけ若竹セミナーを開講しています。1・2年生では学習生活習慣の定着や不得意科目の克服・得意科目の伸長、3年生では進路実現に直結する学力の育成をめざしています。こうした講座に加えて、1月20日(土)は染色の実習、2月6日(土)はガラスの電気伝導実験を行い、トンボ玉を作りました。何色にも着色されたガラス棒をつかい、キーホルダーや携帯ストラップが完成しました。授業の中では行わない実験・実習ですが、生徒は楽しみながら化学分野の知識を習得できたのではないでしょうか。 
                

                


    さて、本校の卒業生の森原 慎之佑君が大学卒業後の進路報告にきてくれました。彼は3年間サッカー部に所属し勉強と部活動をみごとに両立させ、現役で大阪教育大学へ進学しました。そして大学を卒業し、今季からソニー仙台FCでプレーすることになりました。本校の卒業生は様々な分野で活躍していますが、Jリーガーへの道を歩み始めたのは彼が始めてのことです。小さい頃からサッカーに親しみ、夢であったプロの道へ第一歩を踏み出しました。まさに「千里から世界へ」大きく羽ばたいてくれることを願い、応援していきたいと思います。
                             
左 顧問の姉崎先生 右 森原くん
    
    森原君にサッカーの才能がありプロになる夢があるように、すべての人に何かしらの才能があり、自分に見合った夢があります。この夢が人生の目的地に人を導き、夢に向かうプロセスの中に幸せがあり、結果は後からついてきます。たった一度のかけがえのない人生、自分の夢に向かって全力で全うしてくれることを願います。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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のびゆく若竹
    今年の干支である寅年は参議院選挙が行われ統一地方選挙を1年後に控える年にあたります。寅年現象と言われるように参議院議員通常選挙において、投票率が上昇するとされています。生徒たちが生きるより良い未来のために大人の責任をしっかり果たさなければならない年になりそうです。
    今年の年賀状には虎のイラストが多く使われていましたが、その背景に竹が描かれているイラストを目にしました。肉食獣として強い、勇猛といった虎の持つイメージと大地に根を広げしなやかな弾性を持ち、傷つけられても真っ直ぐ上に伸びていく竹のイメージが合うのかもしれません。 千里丘陵の竹林を伐採して建てられた本校の校章は竹をモチーフにし、校歌にも「のびゆく若竹 われらの姿」という一節があります。竹になぞらえて、しなやかでたくましい成長を願ったものです。

      さて、本校では「高校生による食生活改善研究活動」の指定を受け、1・2年生が1年間研究活動を続けてきました。そのうちのリーダー4人が1月23日(土)東京で開催された第47回高校生による「I&You食生活」発表大会で研究成果を報告し、全国から選ばれた6校のなかから最高の賞である文部科学大臣賞を受賞しました。発表内容・発表態度とも観客をひきつけるものがあり、プレゼンテーションのスライドや内容においても国際学会でも例を見ないほどの素晴らしい発表であったとの講評をいただきました。
                
    生徒は各教科の宿題に加えて、「探究」「科学探究」と言った自分で課題を見つけて調査・研究・実験を重ねて発表すると言った課題研究もあり、部活動とあわせて忙しい日々を送っています。しかし、脳は刺激を与えること、プレッシャーをかけることで集中力が高まり学習効果も上がると言われています。限られた時間を有効に使う習慣や勉強法を身につけることで生徒の脳は一層鍛えられていきます。今回発表した生徒達はいずれも部活動にも参加し、その合間を縫っての研究発表でしたが、賞をいただいた感動とあわせて学習力も身につけたのではないかと思います。指導に関わっていただいた先生方に感謝するとともに、少ない時間を有効に活用して頑張った生徒たちを称えたいと思います。そして、受賞を通して大阪の高校生の底力を全国に発信できたとすれば、それも嬉しいことです。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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スタディ・ツアーを終えて
    教師が右往左往する師走も残すところあと1週間となりました。例年にも増して慌しく感じた平成21年の丑年でしたが、来年は落ち着いた虎年となるように願っています。     2年生は12月2日から7日にかけて研修旅行を実施しました。本校では4年前から修学旅行を研修旅行に改め、オーストラリアでホームステイによる語学研修や学校交流、異文化体験を行ってきましたが、今年は総合科学科の研修内容をさらに深めるために国際文化科は従来どおりオーストラリアへ、総合科学はハワイ島に分かれて行きました。私はハワイ島に付き添い科学科の生徒と行動をともにしました。キラウエア火山ではカルデラを歩き、マウナケアでは天然のプラネタリウムのような星空を観察しました。また、4台の望遠鏡でアンドロメダや木星を自分の目でしっかり確認することもできました。生徒たちからは歓声の声が上がり、言葉にはできない感動がありました。広大無辺、想像もつかない大宇宙から見れば、地球と言うのは太陽系の小さな小さな存在でしかありません。地球に生かされている我々はともに繁栄できるように環境保全にも努めなければならないと実感しました。
    生徒は帰国後に4205mの低気圧下での物理実験をレポートにまとめて提出します。日本で立てた仮説をどのように証明していくのか楽しみです。
    旅行費用と生徒が得たものの対価を比較することは難しいですが、感性豊かな年代で初対面の外国人家庭で過ごす経験や4205mの山の頂上に立ち、満天の星を眺めた体験は心に大きく残ることだと思います。
        
マウナケアのサンセット                                  国立天文台ハワイ観測所ヒロ山麓施設

    1年生は12月9日から14日までオーストラリアやインドネシア等の高校生と交流しました。短い滞在でしたが涙ながらに別れを惜しみました。また、午後の一日を利用してJAICを訪問し、エスニック料理の体験もしました。 生徒達は様々な体験、人との出会いを通して心身ともに成長していきます。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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季節はめぐり
勉強にスポーツにと生徒たちが若いエネルギーを発散させた秋は瞬く間に終わりを告げ、冬支度が始まりました。インフルエンザに悩まされながらも汗と涙のドラマがありました。









体 育 祭:本校の体育祭の生徒席はテント屋根のついた観覧席につくります。そこからグラウンドを見下ろすようにして競技を見ることができます。応援合戦の時間帯には保護者にも開放して生徒と一緒に並んで見て貰っています。また、昨年からはPTAの皆さんが生徒へスポーツドリンクのサービスをしています。自分の親には素直に言えない「ありがとう」の言葉がここでは自然に言えるようです。「ありがとう」と言える人に育っていることを嬉しく思います。









文 化 祭:例年2日間開催し、1日は一般の方々にも公開していたのですが、今年はインフルエンザのため保護者以外の外来者をお断りし1日開催となりました。文化祭のクラス出し物は厳しい書類審査があり、それぞれに趣向を凝らした企画書が提出されます。今年は舞台発表に多くの希望が集中し、生徒の投票で決定しました。学年が上がるに連れてチームワークもよくなり、よい作品に仕上がっていきます。「多くの人に見てもらいたい。」という気持ちが作品の質を高め、完成までのプロセスが高い達成感と自信につながります。高校生活のかけがえのない貴重な体験を通して生徒はたくましくなっているのを実感できます。









国際交流:3 年生選択授業では卒業生で国連職員の方に英語による講演をしていただきました。本校生徒がいつか国際社会で活躍し貢献してくれることを期待しています。10月にはオーストラリアのバンクスタウンの高校生を迎えました。今回のテーマは音楽交流と言うことで相互に歌や演奏を披露して楽しいひと時を過ごしました。言葉の壁を楽々と乗り越えて交流を楽しむ生徒の姿を見ているとこちらまで幸せな気分になります。海外の高校生との交流を通して、生徒は英語活用力を高めています。









進路学習:1 年生は学部分野別の講演会、2年生は大学の先生による模擬授業を受けました。大学の先生に鋭い質問をするなど頼もしい一面を披露してくれました。また、1年生はバスを使って京都の大学訪問を行いました。5月に予定していた遠足が中止になっていたので、ちょっとした遠足気分になったかもしれません。
今年も教師をめざす生徒を対象に近隣の小学校でインターンシップを行いました。本物の先生として教壇に立つ日も近いことでしょう。 自分の適性を見極め、夢を膨らませ、勉強への動機付けを高めていくことを期待しています。









授  業:10月中旬から教室に丸椅子を持ち込んで全先生方の授業を受けてきました。チャイムの鳴る前の教室にはすでに担当の先生がおられ、生徒は授業の準備や小テストのための勉強をしています。そしてチャイムと同時に授業が始まり、先生の声だけが教室に響き渡っています。先生と生徒が一緒になって緊張感のある授業を作り上げているように思います。 国語では生徒による詩の朗読や作中人物への共感や批判など生徒の声を聞くことができました。社会では熱のこもった話術に思わず聞き入ってしまいました。数学は昔の記憶をたどりつつ問題演習に取り組みました。理科では視聴覚機器や目でみる教材を活用して授業が行われていました。英語は分刻みの展開で授業が進み、先生の問いかけには挙手して答えています。音楽の授業では生徒は立って授業を受け、短時間で盛りだくさんの内容ですが、先生と生徒の息がぴったり合っていました。家庭科では地域の方に来ていただき小刀を使って竹とんぼやマイ箸を作っていました。体育はチャイムの前に授業が始まり、生徒は黙々と動いています。どの種目でも経験のある生徒が仲間をよくサポートしています。 授業であれ部活動であれ、生徒を見ていると元気がでてきます。

文 化 部:理科同好会の総合科学科1年生榮君と橋本君が第6回化学コンテストにおいて大阪市立大学長賞を受賞しました。今年のテーマは「中性KI法による光化学オキシダント濃度の測定装置の製作」でした。市販のセンサーを使ってオゾンの大気中濃度を測定する装置を作りました。発表内容のレベルの高さも感心したのですが、それ以上に1年生ながら見事なプレゼンテーションでした。原稿を暗記し、冒頭のつかみの場面では大阪っ子らしい突っ込み漫才を入れて全国の高校生にアピールしました。昨年度は水質汚濁の測定器を作って文部科学大臣賞をいただき、2年連続の受賞となりました。環境問題に取り組んで行く生徒が育っていることに学校としての誇りを感じます。









運 動 部: サッカー部とラグビー部はウィンターカップに向けた試合の前日にエール交換をするのが恒例となっています。また、サッカーの試合に水泳部の生徒が応援に来てくれるなどクラブ間のつながりも深いようです。 3年生が秋まで頑張ってきたサッカー部、ラグビー部は激戦・善戦の末、全国への夢半ばにして敗退してしまいました。試合翌日の3年生はどこか寂しげでしたが、負けてこそ学べることがたくさんあります。多くの収穫を得て次へと大きく羽ばたくことだと思います。

土 曜 日:土曜の午前をスタディタイムと位置づけて、月曜から金曜の学習を振り返り、学力の増強をめざして「千里若竹セミナー」を開講しました。学年ごとの目標に応じて自学自習能力の向上をめざします。
午後はクラブタイムとしてメリハリのある土曜日を過ごしてほしいと願っています。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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2009年夏の贈り物
    短い夏休みが終わり、2年生と3年生は19日から、1年生は24日から授業が始まりました。例年と異なり熱中症とインフルエンザを同時に心配した夏休みでしたが、予定通り元気な顔を見ることができました。

    今年の夏休みも生徒たちはそれぞれのところで自分を磨いてきました。 水泳部の生徒は第59回まほろばインターハイへ4種目(400mリレー・100m背泳ぎ・200m個人メドレー・1500m自由形)に出場し、大舞台で自己記録を更新してきました。選手の頑張りに心から拍手を送りたいと思います。大阪大会、近畿大会そしてインターハイを通して、選手個人の頑張りには目を見張るものがありましたが、同時にこの活躍の裏には、わずかなタイムの差で悔し涙を流したであろうチームメイトの支えがありました。また、当日には60名を越える他の運動部員の応援もありました。8月24日にはインターハイを終えた6名の選手が報告に来て、応援してくれた人への感謝、次年度への抱負などを語ってくれました。一人一人の言葉に技術だけではない一まわり大きな成長を感じました。

    さらに24日の朝刊には本校のフォークソング部が第30回近畿地区高校・中学校軽音楽系クラブコンテスト「We are Sneaker Ages」で優秀校20校に選ばれ、年末のグランプリ大会に出場すると報じられていました。本校のフォークソング部は平成15年にはグランプリ大会で優勝しています。今回は久しぶりの出場になりますが、精一杯楽しんでほしいと思います。また、同じ日に陸上部からは400mリレーでの近畿大会出場の報告がありました。そして、ラグビー部・サッカー部・男子バスケットボール部の3年生は全国をかけて最後の仕上げに入っています。それぞれに頑張った分だけ結果は後からついてくることだと思います。

    一方、競技以外で夏休みに活躍した生徒たちがいます。理科部の生徒は今年のサマースクール(体験授業)でアシスタント・ティーチャーとして中学生を指導しました。イカの解剖に手間取っていた中学生は高校生の助けを借りて無事解剖することが出来ました。同じく演劇部の生徒は発声や早口言葉の見本を見せながら中学生をサポートしてくれました。 1年生は家庭科の授業の一環として、地域のスーパーマーケットで三色栄養の理解やなにわの伝統野菜「鳥飼茄子」「服部越瓜」の紹介など手作りのグッズを使って一人ひとりに説明しました。日頃、話す機会のない主婦や年配の方、小さな子どもにも汗をかきながら一生懸命説明する姿は親でなくてもハラハラ、ドキドキしましたが、頼もしくも思えました。     夏休みを終え、生徒は「成長」という贈り物を持って登校してきました。


大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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さまざまな学び
    7月には授業以外にも様々な学びがあります。

    総合科学科1年生は15日、毎年恒例となっている神戸大学海事科学研究科の練習船「深江丸」に乗船して講義と各種模擬ゼミを受講しました。波が高くて心配したのですが、元気に日焼けをして帰ってきました。この成果は「科学探究基礎」の授業の中で、神戸大学の学生にアドバイスを受けながらまとめて発表していきます。若い研究者の姿を見て自分の未来を重ねていく生徒もいます。

    3年生は22日11時5分、授業の休み時間を変更して日食の観測を行いました。厚い雲の切れ目から顔を出した三日月のような太陽に大きな歓声が起こりました。26年後の日食には、この日のことを高校時代の思い出のひとつとして懐かしく思い出してくれるのではないでしょうか。観測のために理科の先生が作ってくれた観測めがねのことも一緒に思い出してほしいと思います。

    水泳部は23日から25日まで京都アクアリーナで行われた近畿大会に出場しました。私学の強豪チームにも気後れすることなく力を発揮し、3種目において8月に行われる全国インターハイの出場権を得ました。陸上競技でインターハイを目指す高校生を主人公にした「一瞬の風になれ」という小説がありますが、水泳の400mリレーではまさに「一瞬の水になれ」といった感じでした。8月のインターハイでは各自の力を出し切った泳ぎを楽しみにしています。

    国際交流委員やPEC・茶道・剣道部の生徒達はテネシー州とアメリカ東海岸から2つの団体を迎えて英語による日本紹介や書道、剣道、茶道、折り紙を紹介しました。短い時間でもすぐに打ち解けていく高校生にグローバルな未来を感じます。

    そして中学生は7月から8月にかけて千里サマースクールで17講座から関心のある講座を選んで受講しています。高校の施設を使って高校の授業を体験することで、高い目標を持って入学してくれることを期待しています。

    夏休みには日頃できない様々な学びにチャレンジし、心身ともにたくましくなって新学期を迎えてほしいものです。


大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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楷の木
    正門横にある通用門を真っ直ぐ上がってくると右手に「楷(カイ)」の木と碑を目にすることができます。碑には「孔子 ゆかりの木 古来 学問所に植えられた」と記され、本校の創立30周年を記念して第九代校長が植樹されました。楷の木は2500年前に孔子の弟子によって植えられ、日本には大正4年(1915年)、農商務省林業試験場の初代場長であった白沢保美博士が孔子の墓所から種を採取し、育苗後、国内の孔子や儒学にゆかりのある学校に配ったそうです。中国ではかつて科挙の合格祈願木とされ、「学問の木」と呼ばれる楷の木は日本では非常に少ない木として珍重されています。ここに「楷の木」を選ばれた先代の心が伝わってくるようです。
    学問所としての千里高校の建学の精神は国際・科学高校の理念へと引き継がれています。どの時代においても時々の教職員は熱い理想を持って教育に取り組み、生徒は師を信頼し、真摯に勉学に取り組んできたからこそ今日の千里高校があるのだと思います。これからも千里の学びの木として多くの生徒や教職員を見守ってくれることと思います。
    さて、本校の今年の目標は@生徒の学習・学問に対する興味・関心を高める質の高い授業を提供し、自学自習の力を育成するA学校行事や部活動等、生徒が主体的に参加できる体験的活動を通して、自主・自律・創造の精神を涵養し、知徳体バランスのとれた人間形成の基礎を築くBたくましく時代を切り拓く「生きる力」を育み、地球規模で物事を考え、自分の考えを自分の言葉で発信し、国際社会や地域社会に活躍・貢献できる人材を育成する等です。たくさんの経験と小さな失敗を繰り返して骨太な人として成長するよう教職員一同で取り組んでいきたいと思います。
    6月には本校生以外にも千里高校で勉強した人達がいます。17名の教育実習生は教師をめざして2週間から3週間奮闘しました。36名の吹田市立竹見台中学の3年生が高校の授業や部活動を体験しました。「共に学びあいましょう」のメッセージが示すように、教育実習生は先生になりたいという思いを強くして大学へ帰りました。中学生は高校での学びに胸膨らませて受検に備えてくれるだろうと思います。そして、本校の生徒は大学生にも中学生にも自分を重ねて明日へ向かっていくことでしょう。


大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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いつもと違った五月
    2009年5月は1年分にも匹敵するような重さとめまぐるしさをもたらせ、今、過ぎていこうとしています。
    ゴールデンウィークは部活動の公式戦やその練習のため生徒も先生も輝いていました。それぞれ高い目標を掲げて公式戦に臨み、目標を達成できた部もあれば、志なかばでまさかの敗退をした部もありました。勝つことは素晴らしいことですが、人生においては負けて多くのことを学びます。アメリカ大リーグにいどみ通算二千試合以上に出場したヤンキースの松井秀喜選手は高校生の時、センバツの準々決勝で平凡な三塁ゴロをエラーして負けてしまった体験から「野球人生を振り返ると、失敗から始まることが多かった。失敗をいかにエネルギーにするか。昔から倒れても起き上がる時にはより強くなるんだという気持ちを持っています」と新聞記事に書かいておられました。本校の生徒は部活動を通して、全力を尽くすこと、苦しいときこそ頑張ること、チームワークの大切さを学んでいます。
    連休明けの8日夕刻には、理科研究同好会の部員9名と教員11名が土星とその衛星タイタンを観測しました。生徒とともに目を輝かせて望遠鏡をのぞく教師の姿に触発されて、生徒の知的好奇心は更に高まるだろうと確信した楽しいひと時でした。

    そして、その余韻が冷めないうちに新型インフルエンザの感染拡大と府立高校全校休業の措置がとられました。この間、生徒には不自由な思いをさせ、保護者の皆様にもご心配をおかけすることになりましたが、本校においては感染者の発生もなく、本日25日、学校に生徒の元気な声が戻ってきました。臨時休業中、自宅待機に協力してくれた生徒の皆さんと見守っていただいた保護者の皆様には心から感謝いたします。しかし、依然として多くの感染者が確認されていますので、今後とも健康管理には細心の注意を払っていかなければなりません。また、欠けた授業等は早急に来月から補完してまいります。生徒の皆さんには新たな負担をかけることになりますが、「学校へ行ける」「 授業がある」「友達に会える」「クラブができる」この幸せをかみしめてほしいと思います。さあ、失った1週間を取り戻しましょう。


大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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新年度を迎えて
今年も通学路の桜は満開に咲き、生徒の入学、進級を祝ってくれています。8日には3学年揃っての始業式を行いました。新しい学年を迎え、生徒の心には夢や希望そして今年の計画で埋め尽くされていることと思います。 本校はたくましく時代を切り拓く「生きる力」を育み、地球規模で物事を考え、自分の考えを自分の言葉で発信できる力を伸ばし、国際社会や地域社会に活躍・貢献できる人材の育成をめざし、授業はもちろん学校行事や部活動にも力を注いでいます。   本校の校歌は3年間の生徒の成長をうたっています。1番は1年生の学びへの心構えを、2番は2年間の人とのつながりを、3番は3年間の成長のあかしです。生徒は日々の教育活動のなかでしっかりと力を蓄え、それぞれの自己実現、進路実現を果たし本校を巣立っていきます。 今日、満開の見事な桜もあと数日で花を散らせ緑の葉桜になります。季節の進行に負けないよう、一人一人の時間を未来へすすめてくれることを願っています。1年後2年後にはそれぞれの美しい花が咲くことでしょう。


















大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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1年の締めくくり
3月19日、2日間にわたり行われた千里フェスタを終えて1年間の学習を締めくくりました。14会場に分散し、2日間で221の学習成果発表を行いました。司会進行、レポーターなどすべて生徒が行い、いずれの会場でも静粛に熱心に発表を聞いていました。そんな生徒たちを応援し見守るかのように、司会席には理科の先生と技師さんが育てた一輪の花が飾られていました。生徒は勉強や部活動に追われ忙しい1年を過ごしましたが、少し背伸びをしながら頑張りました。そんな生徒を叱咤激励しながら伸ばしてくれた先生方へ感謝・感謝の1年でした。

   
オープニング合唱                                     体育館での科学科生徒発表

   
Student Reportersによる速報                  図書館でのディベート

   
総合科学科講義室での発表                     視聴覚教室での発表

   
ポスター発表                                        探究学習振り返り

短歌
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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沈丁花の香りとともに
12月から3月までの寒い時期を耐えた沈丁花の花芽が咲き始め、優しい香りを運んでくる季節となった3月5日、本校での3年間の学業を終えた生徒の卒業式を行いました。3年生は1年間を通し学校の自習室や図書室でよく勉強をしていました。学年末考査を終えた後も朝早くから登校し、各自の教室でまとまって一心不乱に受験勉強に取り組んでいました。職員室では二次対策の個別指導を受けている生徒、少人数の直前講習を受けている生徒など、受験前日まで本校の教員を頼りとして学ぶ生徒とその心に応える教員の姿がありました。
   1・2年生は学年末考査を終えて12日から始まる「千里フェスタ」の仕上げに入っています。「千里フェスタ」は1年生の「探究基礎・科学探究基礎」、2年生の「探究・科学探究」の授業で行った探究活動の学習成果発表会です。今年の基調講演は総合科学科の2年生美馬圭吾君による「可視および紫外発光ダイオードを用いた簡易比色計の製作〜南千里周辺の水質調査〜」です。文部科学大臣賞を獲得したプレゼンテーションなので大いに楽しみです。19日には一般公開しますので、本校の学習の一端を見ていただきたいと考えています。
   3年生の受験指導や1・2年生の授業と並行しながら2月25日前期入学者選抜を行いました。3月3日冷たい雨の降りしきるなかの合格者発表、そして7日には合格者説明会を開催し高校生活への準備をすすめています。教頭先生の「前期で合格した人はこれから後期試験を受ける仲間の支えとなりなさい。」との言葉どおり、千里高校はいかなる時代にあっても、心優しく他者を思いやることのできる人を育てていきたいと思います。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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己丑(つちのとうし)の年
   今年は己丑(つちのとうし)の年にあたります。様々な意味があるようですが、今年も安全で安心な学校生活を送ることができるよう願っています。
   3年生は各自の進路実現に向けて最終の調整に入っています。1,2年生は実力テスト、模擬テストが続き1年後2年後を見据えた準備に入りました。
   1月最終の土曜と日曜には異なるスピーチ大会が開催されました。一つは外国にルールを持ち日本の学校で学ぶ生徒の母語によるスピーチ大会です。日本語訳がないと意味は分からなかったのですが、発表者の心からの叫びは意味が通じなくても聞く人の心を揺さぶるものがありました。日本で生まれ育った生徒には計り知れない厳しい経験を乗り越えてきた彼らの強さや自信は、ともに学ぶ日本の生徒たちにも勇気を与えるものであったと思います。もう一つは日本語を母語とする生徒が英語による暗唱やスピーチを行いました。表情豊かに英語を使いこなす生徒達からは日ごろの授業の成果を感じました。二つの大会には本校からは4名の生徒が参加しました。発表の内容、豊かな感性に感動しました。本校では生徒のプレゼンテーション力の育成、英語で交渉することのできる英語力の育成などに取り組んでいますが、その成果の一端を見ることができた週末でした。そしてどちらの大会にも生徒を支え、温かく見守っている先生の姿がありました。
   外に目を向けるとラグビー部、サッカー部、バスケットボール部が新人大会を戦いました。大勢の卒業生や保護者が寒いなか応援に来てくれました。
   生徒は多くの人に支えられて育っています。そしてそのことに感謝の気持ちを言葉で伝えることのできる人に育っています。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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学びの季節
   総合科学科の2年生美馬圭吾君が「第5回高校化学グランドコンテスト」において「可視および紫外発光ダイオードを用いた簡易比色計の製作」を発表し、最高の賞である文部科学大臣賞を獲得しました。この研究は安価でコンパクトにつくることのできる簡易比色計を製作し、河川等に含まれるリン酸イオン、亜硝酸イオン、ケイ酸態ケイ素などの濃度を測定し水質調査に取り組むといったものです。この装置を広め環境調査を身近なものとして環境問題に興味や関心を持ってもらいたいというのが美馬君の主張でした。簡易比色計のできばえも素晴らしかったのですが、環境問題に取り組む彼の夢も素晴らしいものです。このような若者が多く育ってくれることが地球の未来にもつながると思えました。


   11月27日から12月4日まで2団に分かれてオーストラリアへ研修旅行に行きました。2日間のホームスティは生徒たちにとってかなりのプレッシャーだったと思いますが、体験報告会ではやり遂げた自信をみなぎらせていたように思います。本校の研修旅行は学校で学んだ英語力を生かす場面であり、国際的な視点に立って物事を考え判断する場でもあります。生活様式、食生活の違いなど身を持って体験することで、どこの国においても他者との違いを認め、より良い関係を構築できる大人へと一歩近づいてくれたことを確信しました。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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体育祭・文化祭の先にあるもの
   残暑が残る中、9月は生徒にとって試練の時となります。体育祭、文化祭といった生徒の心に残る大きな学校行事とその合間を縫うように各運動部の公式戦がはいります。生徒たちは適材適所に役割を分担して行事も部活動も頑張らなくてはなりません。

   文化祭では3年生は高校最後の思い出として演劇やミュージカルに取り組むクラスが多くなります。夏休みから準備にとりかかり素晴らしい作品に仕上げていきます。生徒たちの達成感は次の学びにむけて大きな自信となっているように思います。

   専門学習の分野では、総合科学科の2年生が「第5回高校化学グランドコンテスト」の第1次予選を突破し、全国10校のなかに残りました。10月中旬には日本代表の4人のなかにも選ばれ韓国で研究発表をしました。

   また、将来教職を目指す生徒は10月7日から12日にかけて小学校や幼稚園へインターンシップに出かけました。教室に入らせていただき園児・児童の学習補助や先生方の事務手伝いなどをさせていただきます。こうした体験を通して、将来の先生としての資質を見極め、高校での学びのモティベーションを高めていきます。

   校長は後期に入り先生方の授業を見学しています。家庭科では、「福祉について考える」というテーマで高校生が近隣の小学生に車椅子体験や聴覚・視覚障害体験をさせることを通して異世代交流をはかりながら、福祉問題に取り組みました。あわせて小学生に教えるということの大変さも体験したようでした。


大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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サマースクール
 短い夏休みが終わり19日から授業が始まりました。生徒たちの夏休みは夏期講習や部活動の合宿、文化祭の準備など日頃の授業とは異なる活動を行います。そこには授業だけでは学べない『プラスα』の学びがありました。部活動は練習を通して仲間の大切さや他者への感謝の気持ちを教えています。文化祭の準備では共同作業を通して、表現力、企画力、統率力を高めています。生徒はこうした貴重な体験を積み重ねて社会貢献できる大人になっていきます。

一方、先生方は本校生徒を対象とした講習に加えて、中学生を対象として高校の授業を体験してもらおうと「千里サマースクール」(画像はこちらです)を開講しました。7月24日から8月8日まで全部で18講座に540人の参加申込がありました。なかには一人で7講座を受講し、すっかり顔なじみになった中学生もいます。目を輝かせて実験・実習に取り組んでいる中学生は知ることの喜びや感動を体験し、高校での学習の動機付けになったことを確信しました。玉のような汗を拭きながら中学生に難しいことを分かりやすく工夫して説明している先生方の姿にも教師としての誇りと尊厳を感じました。

学校は真摯に学ぶ生徒と教える先生の共同作業の場であるとともに未来を創造する場です。千里高校では未来を担うたくましい生徒の育成に努めています。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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熱い夏
 前期中間考査が終わり夏休みを前に様々な取り組みがありました。そのなかでも大学説明会は生徒の希望が多い大学の先生に来ていただき大学での学びや心構えなどを聞かせていただきます。3年生はもちろんですが1年生の参加も多く見られ関心の高さが伺われました。本校では理系と文系の二つの学科があり、生徒は入学時にどちらかを選んで受験します。しかし、入学後は普通科の高校で学ぶ全ての科目を勉強したうえに、さらに理系か文系の科目を勉強することになります。基礎基本の学力をしっかり身につけさせて、希望の進路を実現できるよう指導していきます。  本校では3つの柱を大切に考えています。一つは授業を中心とした教科学習、一つは学校行事や部活動などの自主活動、一つは生活指導です。本校の自慢は生徒が元気に挨拶すること、遅刻をしないことがあります。そして、学校行事や部活動にも熱心に取り組むことです。教科学習以外の分野においても全力で取り組む姿勢が骨太でたくましい生徒の育成に役立っていると思います。

7月14日(月)授業が終わった放課後に本校と隣接している吹田市所有の竹林で、体育祭・文化祭で使う竹取りを行いました。市の職員のご指導のもと、生徒は使い慣れないノコギリやナタを使ってたくさんの竹を切り出しました。年中行事として行われていますが 校内の除草と同様に残していきたい本校の取り組みの一つです。


7月16日(水)総合科学科の1年生は神戸大学海事科学研究科の練習船「深江丸」に乗船して講義と各種模擬ゼミを受講しました。同じ日、寝屋川球場で高校野球夏の大会1回戦に臨みました。緊張感のある好ゲームでしたが3―1で敗退してしまいました。「甲子園 の夢」はかないませんでしたが「行けたらいいな」から「絶対行く」という強い意志が夢を実現させるエネルギーの源であることを全校集会で伝えました。

7月18日(金)・23日(水)にはアメリカから2組の高校生の団体を迎えました。生徒たちは英語の授業で身につけた語学力を生かして積極的に交流を図っています。英語力の向上とともに、異なる言語や文化を持つ人々との相互理解を深め将来にわたる友好関係を 築いてもらいたいと思います。

競泳の近畿大会では本校水泳部の1年生が出場し、200M個人メドレーで自己最高記録を出しました。残念ながらインターハイ出場には至りませんでしたが、確かな手ごたえを感じて帰ってきました。100M背泳ではジュニアオリンピックへの出場資格も得ています。 また、国際文化科で2年生から開講している第2外国語のスペイン語を受講している3年生がスペイン語弁論大会で「大阪ヨーロッパ映画祭賞」を獲得しました。

生徒たちはそれぞれに『熱い夏』を過ごしています。生徒たちの『熱い夏』を教職員一同で支えています。
大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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ホップ・ステップ・ジャンプ
 1年生はホップ、2年生はステップ、そして3年生は大きくジャンプする学年です。ジャンプの先には輝く未来があると信じることのできる社会を作るのが大人の役目だと思います。1年生は3月初めに合格発表があり、合格者はすぐに招集され、中学から高校へのつなぎのための宿題や課題が与えられ、高校生となるための準備を始めました。これがウォーミングアップに当たります。千里高校では十分なウォーミングアップの後に、世界へホップ・ステップ・ジャンプできる生徒を育成していきたいと考えています。
さて、6月はカリフォルニアから15名の高校生がやってきました。本校生徒宅へホームスティをして13日から25日まで一緒に授業を受け、文楽鑑賞にも参加しました。短い期間ですが、友情を育むには十分な日々となりました。ホームスティを快く引き受けていただいた保護者の皆様の力が本校の国際交流を支えています。来年は本校生徒がカリフォルニアへ行きます。学校で学んだ語学力を試す機会として、大いに活用してもらいたいと考えています。
部活動においても6月は充実していました。陸上部は走り幅跳びの部で近畿大会に出場し、決勝戦まで残りました。後一歩のところで全国大会には及びませんでしたが、次につながる活躍をしました。女子バスケットボール部は近畿大会において、昨年に引き続き1点差で初戦を飾ることができませんでした。悔しさをばねに再挑戦してほしいものです。そして水泳部は7月20日から始まる近畿大会に向けて調整を始めました。
本校の部活動は高い目標を掲げ実現のために一層の努力をすることで確実に伸びています。その経験は人生のあらゆる場面で生かされるだろうと思います。最後の試合を終えた3年生は、部活動で身につけた集中力や粘りを発揮して受験勉強に突入します。 土曜日にも学校へ来て、自習室で勉強する生徒が増えてきました。自分の望む進路を実現できる力を付けさせていきたいと考えています。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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みどりの風景
 5月のゴールデンウィークが過ぎた頃には新入生も学校になれてきたように思います。昼休みは運動場でサッカーやラグビーのボールをける生徒、グランド整備をする野球部などどこの学校も昼休みの光景は同じようなものです。本校の敷地内には一つ一つにネームプレートが付いた豊かな植栽があります。関心のある生徒は昼休みを利用して観察をしています。また、プランターを利用して先生が植えたサクランボは見事な実を付けました。野鳥と競うようにしてご馳走になりました。この間、誰かはわかりませんが水遣りをしていた生徒がいます。さりげない気遣いに豊かな心を感じます。 5月になると本年度前期の生徒会役員が決定しました。14日(水)に生徒会執行部の生徒とお弁当を持ち寄って校長室で昼食会を行いました。生徒会活動への抱負や学校の印象など聞きました。充実した高校生活を送ることができるよう生徒会としても取り組みたいと力強く応えてくれました。翌日は創立記念日でしたが、本校では通常通り授業を行っています。伝統を引き継ぎ、未来に託すことができるように、また学校の誕生日を忘れないように、この日を大切にしていきたいと思います。  5月中旬のプレ中間考査が終わる頃になると大勢の教育実習生がやってきます。校内は先生の卵たちで活気付いています。先生方の前で挨拶をさせたところ、誰もが同じような内容の挨拶でした。かつての実習生はもっと自分らしく挨拶していたのにと思っていたら、早速、担当者から指導が入りました。これからも挨拶や自己紹介する機会は多いと思いますが、自分らしくそして聞く人の心に届くスピーチをしてほしいものです。未来の同僚となる卵たちを応援しています。 そして、生徒たちは様々な活動に取り組みました。 総合科学科の1年生は考査最終日に理系の研究者の「学ぶことの意味」という題目の講演を聞きました。これからの学習への動機付けとともに、世界に羽ばたく科学者が千里から生まれることを期待します。26日には家庭科の先生の引率のもと、学校から10分ほど歩いてヒメボタルの観察に行きました。薄暗い木々の間から、電飾が点滅しているかのよう力強く光るホタルの美しさに感動しました。生徒はその数を数えるのが大変そうでした。
30日、雨上がりの絶好のコンディションのもと、全校生徒がいっせいに校内の除草を行いました。土の中から出きたミミズや幼虫の姿に喚声(悲鳴?)をあげながら、土のにおい草のにおいに触れた貴重な体験です。国際・科学高校という時代を先取りした教育活動の傍ら、我々が高校時代に体験してきたような奉仕活動もしっかりと根付いていることを感じます。そして、陸上部と女子バスケットボール部は昨年に引き続き、近畿大会出場を成し遂げました。伸ばす授業を学校の骨子として、体験的な学習や課外の活動を通して心豊かでたくましい人を育てる学校として日々の教育活動に取り組んでいます。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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のびゆく若竹 千里高生
 千里高校のホームページにお越しいただきありがとうございます。校長室から千里高校をご紹介します。 本校は大阪で始めての国際・科学高校を開校するに当たり、これまでの普通科・国際教養科の教育実績を引き継ぎ、21世紀の未来を創造する学校へと伸展するため、すべての教科・科目を見直し45分7限35単位でカリキュラムを編成し、生徒のニーズに応じて多様な選択ができるよう配慮しました。本校が掲げた教育理念のもと基礎基本の学力の定着、生徒の多様な興味関心に応じた理系・文系の教科を学べる学校として出発しました。17年4月、国際文化科160名、総合科学科120名の1期生を迎えました。3月には英語や情報のスキルの成果を含めた「探究」の学習成果発表「千里フェスタ」を生徒の自主運営で開催し、確かな手ごたえを感じながら更なる発展をめざしてまいりました。生徒たちは学習活動を中心に学校行事や部活動にも力を発揮しました。サッカー部はインターハイ大阪代表に選ばれ、男子バレー部、陸上部、バドミントン部、女子バスケットボール部は近畿大会へ出場するなど高いレベルで「文武両道」を実現しました。そして平成20年3月、国際・科学高校のパイオニアとも言うべき1期生は国公立大学へは75名、関関同立275名が現役で合格を果たし卒業していきました。 今年4月2日、大阪のトップをきって入学式を行い国際・科学高校としては4期生となる生徒を迎えました。本校をめざし希望に燃えて入学してきた生徒が力を発揮し充実した学校生活をおくれるように教職員一同、全力で教育活動に取り組んでいきます。1年生は3日、4日の2日間オリエンテーション、学力診断テストを受けました。4月8日、3学年そろった始業式では学校という集団のなかで謙虚に学び、学校行事や部活動に積極的に参加し自ら行動することで学校を楽しい所にするよう話をしました。4月9日、新入生歓迎会では2年生の拍手とブラスバンド部の演奏に迎えられて入場した1年生から「すごい!!」と言う感嘆の声が聞こえました。全体を仕切った2年生が少し誇らしげにしているかのように見えました。なんにでも一生懸命取り組む千里高生の姿がそこにありました。 新学期が始まり1ヶ月が過ぎました。生徒は予鈴が鳴るまでには門をくぐっています。運動場に目をやると予鈴の前に準備運動が始まっています。3年生のある教室でも先生はすでに教壇に立っておられ、生徒は黒板に数学の問題を解いていました。本校は45分7限授業を行っていますが、「50分の内容の授業を45分で行う。」と言った国際・科学高校の開校時の精神がどの授業にも生かされています。時間を大切にされている先生の姿勢が生徒にも伝わっているように思います。 ゴールデンウィークには多くの運動部で公式戦が行われました。85%以上の生徒が部活動に参加し熱心に活動していますが、高いレベルで勉強と部活動の両立に取り組んでいる生徒を先生方も一生懸命支えています。本校の校章はしなやかな弾性を表現した竹の葉を表しています。のびゆく若竹のようにしなやかで強靭に、真の優しさと強さを兼ね備えた21世紀のリーダーとして社会に貢献できる人材を育成すべく取り組んでまいります。

大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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着任のご挨拶

本校のめざす人材育成の基本的な考え方を紹介します。

1 不断の授業改善を図ることにより、生徒の学問に対する興味・関心をさらに高める授業を提供し、個々の自己実現に対して最大限の支援を行います。
2 学校行事や部活動等、生徒が主体的に参加できる体験的な学習の場を積極的に提供することによって、「自主・自律・創造」の精神を涵養し、知徳体バランスのとれた人間形成の基礎を築きます。
3 たくましく時代を切り拓く「生きる力」を育み、地球規模で物事を考え、自分の考えを自分の言葉で発信できる力を伸ばし、国際社会や地域社会に活躍・貢献できる人材を育成します。
4 人間の尊厳を知り、豊かな人権感覚を持つ生徒を育てます。
本校生徒は「自主・自律・創造」「文武両道」をモットーに勉学のみならず、学校行事、部活動にと高校生活を心ゆくまで謳歌しています。学習において培ったコミュニケーション力を生かし多くの国々の異なる文化や生活を理解し、国際社会の中の日本、自分を見つめております。さまざまな体験をとおして生きた知識を身につけるよう努力しています。  本校の校章は、千里丘陵を緑に彩る竹の葉の形とその弾力性がモチーフとなっており、校歌にも「のびゆく若竹」、「千里の駒はひたかける」という歌詞が詠み込まれています。生徒たちが本校で学ぶことによって、若竹のように伸びやかでしなやかな、そして若駒のように強靭でたくましい、生きる力を身につけ、真の優しさと強さを兼ね備えたリーダーとなってもらいたいと考えています。


大阪府立千里高等学校長  西島多枝子

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