文書番号: 315270 - 最終更新日: 2007年12月1日 - リビジョン: 1.1

エラー メッセージ : システムにページング ファイルがないか、ページング ファイルが小さすぎます

Windows 2000 については、次の資料を参照してください。259151  (http://support.microsoft.com/kb/259151/JA/ )
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現象

Windows が個人設定を読み込んでいるときにコンピュータが応答を停止 (ハング) したように見えることがあります。あるいは、Windows にログオン後、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
仮想メモリが限界です。
システムにページング ファイルがないか、ページング ファイルが小さすぎます。

この問題を解決するには、コントロール パネルの [システム] をダブルクリックし、[詳細設定] タブにある [パフォーマンス] の [設定] ボタンをクリックします。次に [詳細設定] タブにある [変更] をクリックしてから、[カスタム サイズ] を選択し、ページング ファイルの初期サイズと最大サイズを入力します。
エラー メッセージの指示に従ってページング ファイルの構成設定を参照すると、次のメッセージが表示されることがあります。
コンピュータの開始時にページング ファイル構成に問題が発生したため、一時ページング ファイルが作成されました。全ディスク ドライブの総ページング ファイルサイズが指定したサイズよりも大きくなっている可能性があります。
[OK] をクリックすると、ページング ファイルの設定が正しいように見えることがあります。

原因

Windows が NTFS ボリュームにページング ファイルを作成しようとしたのに、ボリュームに対する適切な NTFS アクセス許可が System アカウントと Administrators アカウントにない場合に、このエラー メッセージが発生することがあります。

解決方法

この問題を解決するには、ページング ファイルが構成されている NTFS ボリュームに対するフル コントロール権限を System アカウントと Administrators アカウントに与えます。
  1. Windows XP Home Edition を実行している場合、または Windows XP Professional を実行しているがドメインにログオンしていない場合は、コンピュータをセーフ モードで起動します。 コンピュータを Safe モードで起動する方法の詳細については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    315222  (http://support.microsoft.com/kb/315222/EN-US/ ) A Description of the Safe Boot Mode Options in Windows XP
    315222  (http://support.microsoft.com/kb/315222/JA/ ) Windows XP のセーフ モード ブート オプションについて
    : Windows が個人設定を読み込んでいるときにコンピュータが応答を停止しているように見える場合は、Alt キーを押しながら Tab キーを押し、[仮想メモリが限界です] ダイアログ ボックスに切り替えて [OK] をクリックします。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] (または [すべてのプログラム])、[アクセサリ] の順にポイントしてから、[エクスプローラ] をクリックします。
  3. 左側ウィンドウで [マイ コンピュータ] を展開し、ページング ファイルを使用するように構成されているドライブをクリックします。

    ドライブがページング ファイルを使用するように構成されているかどうかを調べるには、次の操作を行います。
    1. [スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、control sysdm.cpl と入力して、[OK] をクリックします。
    2. [詳細設定] タブで、[パフォーマンス] の下の [設定] をクリックします。
    3. [詳細設定] タブで、[仮想メモリ] の下の [変更] をクリックします。
    4. 一覧でドライブをクリックし、[選択したドライブのページング ファイル サイズ] の下で選択されているオプションに注目します。選択したドライブで [ページング ファイルなし] が選択されている場合以外は、ページング ファイルを使用するようにドライブが構成されています。複数のドライブがページング ファイルを使用するように構成されている場合は、最初に以下の手順を実行する際に一覧の最初のドライブをクリックします。2 回目に以下の手順を実行する際には一覧の 2 番目のドライブをクリックします。これを順番に続けます。
    5. [キャンセル] をクリックし、もう一度 [キャンセル] をクリックして [システムのプロパティ] ダイアログ ボックスに戻ります。
    6. [コンピュータ名] タブで、[フル コンピュータ名] ボックス内の最初のピリオドの前にある名前を書き留めます。これがコンピュータ名です。この情報は、手順 5 および 6 で使用します。
  4. [ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックします。[セキュリティ] タブをクリックして、現在のアクセス許可を表示します。
  5. [追加] をクリックし、コンピュータ名\system と入力して、[OK] をクリックします。
  6. [追加] をクリックし、コンピュータ名\Administrators と入力して、[OK] を 2 回クリックします。「Administartor」ではなく「Administrators」と入力する点に注意してください。
  7. [System] をクリックし、[フル コントロール] チェック ボックスをオンにします。これにより、他のチェック ボックスが自動的にオンになります。
  8. [Administrators] をクリックし、[フル コントロール] チェック ボックスをオンにします。これにより、他のチェック ボックスが自動的にオンになります。
  9. [OK] をクリックします。
  10. ページング ファイル オプションに変更を加える場合は、[スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、control sysdm.cpl と入力して、[OK] をクリックします。
  11. [詳細設定] タブで、[パフォーマンス] の下の [設定] をクリックします。
  12. [詳細設定] タブで、[仮想メモリ] の下の [変更] をクリックし、必要なページング ファイル オプションを設定します。 ページング ファイル オプションの設定の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    308417  (http://support.microsoft.com/kb/308417/EN-US/ ) HOW TO: Set Performance Options in Windows XP
    308417  (http://support.microsoft.com/kb/308417/JA/ ) [HOW TO] パフォーマンス オプションの設定方法
  13. [システムのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じ、実行中のすべてのプログラムを終了してからコンピュータを再起動します。

詳細

ページング ファイル (Pagefile.sys) は、隠しオペレーティング システム ファイルです。Windows でボリュームに対する NTFS アクセス許可を変更すると、System アカウントがパーティションから間違って削除されることがあります。この場合、System アカウントはページング ファイルなど一部のシステム リソースを管理できなくなります。

デフォルトで、Everyone グループには NTFS ボリュームに対するフル コントロール アクセス許可があります。セキュリティ向上のため、このアクセス許可は削除されている可能性があります。Administrator アカウントなど個別のアカウントが追加されている場合があります。しかし、Everyone グループには System アカウントが含まれています。個別のアカウントとして System アカウントを追加せずに Everyone グループを削除すると、ページング ファイルが使用できなくなります。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 315270  (http://support.microsoft.com/kb/315270/EN-US/ ) (最終更新日 2002-05-21) を基に作成したものです。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows XP Professional x64 Edition
キーワード: 
kberrmsg kbenv kbprb KB315270
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