あるチェアのお話「バタフライスツール」柳 宗理の代表作「バタフライスツール」。その特異な形はどのように世に生まれてきたのでしょうか。 |
国内だけでな く海外でも高く評価されているスツール。パリのルーブル美術館、ニューヨークの近代美術 館など著名な美術館に収集されている名作チェア。それがこのバタフライスツール。 2枚の成形合板を組み合わせ、座面の下のふたつのねじと1本の真鍮棒たげを用いて作られているシンプルな構造。何度見ても飽きない風貌がすばらしい優雅な曲線も美しい作品。どことなくアジア的な表現も含まれいます。 そして、このスツールをデザインしたのが戦後日本を代表するインダストリアルデザイナーである柳宗理。 彼のデザインは父親であり民芸運動家の柳宗悦の影響を強く受けています。しかし、宗理は民芸への反発があったという過去もあります。それは、大学時代当時次々と紹介されていた前衛芸術に宗理も強く影響を受けていたから。 しかしながら、現代デザイン思想発祥の地であるバウハウス帰りの水谷武彦先生の講義を学校で聞き、大きなショックを受け、また民芸を推進するシャルロット・ペリアン女史の助手になったこともあり、民芸への関心が戻りました。 成形合板技術に興味を持った宗理は、成形合板の生みの親イームズのもとを訪ね、成形合板で作られたレッグスプリント(足に使用する副木)の存在を知ります。帰国後、その成形合板で何か作れないかと模索しているなか、偶然できた形がこのバタフライ・スツールになったといわれています。そして、バタフライスツールを制作するための技術には、天童木工の成形合板技術が不可欠でした。 名前の由来は、その見た感じが蝶の形に似いてることからこの名前になったといわれています。またもう一つの由来は、制作現場の人たちが何気なく使っていた呼び名がそのまま名前になってしまったという話もあります。制作現場の人が、蝶に似ていることから誰かがバタフライスツールと言って、それが何気なくみんなに知れ渡ってそうなった感じかもしれません。
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