あっちゃん陥落！連続選抜入りパ〜

　ＡＫＢ４８・２４ｔｈシングル選抜じゃんけん大会（２０日、東京・日本武道館）２０日に東京・日本武道館で行われたアイドル集団、ＡＫＢ４８の「じゃんけん大会」では、シングル曲選抜メンバーの常連組が初戦から次々と敗退。６月のＡＫＢ総選挙で２年ぶりにトップに返り咲いた前田敦子（２０）が秋元才加（２３）に敗れ、メジャーデビューから途切れなく入っていた選抜メンバーから初めて外れることが決まった。小嶋陽菜（２３）はベスト１６に入り、唯一デビュー曲からの連続選抜記録を保った。

　武道館の外に降り注ぐのは、心の涙雨か。たかがじゃんけん、されどじゃんけん。グー・チョキ・パーの単純な勝負が、前田の快記録を途切れさせた。

　１回戦シードで迎えた初戦。登場前から１万１０００人の歓声が会場を包み込む。「ストイックなパイオニア」の称号が読み上げられ、前田が青のノースリーブ＆ホットパンツの爽やかな普段着でステージに上がった。

　相手はチームＫのキャプテン、秋元。水曜レギュラーで出演するフジテレビ系「笑っていいとも！」でもおなじみの体育会キャラ全開で、対照的な女戦士の扮装で対峙してきた。

　じゃんけん台を挟んで向かい合い、前田は右手を突き出した後、思い直して左手に変える。わずかな迷いが運命を分けたのか、渾身の「パー」が敗北を呼び込んだ。２００６年発売のメジャーデビュー曲「会いたかった」から、１０月２６日に発売される２３枚目の新曲「風は吹いている」まで、常に選抜メンバーに入ってきた“女王”が初めて屈辱を味わった。

　昨年の「じゃんけん大会」では、ギリギリの１５位で選抜メンバーに入った。初戦を突破してベスト１６に入ったものの、３回戦で後輩、前田亜美（１６）との“まえだまえだ対決”で敗退。公演後に体調不良で救護室に運ばれ、１６強メンバーの写真撮影を欠席するほどの死闘だった。

　あれから１年−。今年６月公開の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で映画初主演。総選挙では２年ぶりに１位を奪回し、ソロ歌手デビューも飾った。グループ、ソロを通じて“復権”したが、下克上の「じゃんけん大会」だけは微笑まず。

　戦いを終えたあっちゃんは自ら両手を出し、笑顔で秋元と握手。「これはガチの勝負ですから、最後まで才加に勝ってもらうしかないですね」とエールを送り、秋元を５位に後押しした。“運”には勝てなかったが、再び“実力”でトップの座を守り続ける。

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