麻里子さま初センター！「正直、めちゃくちゃうれしいです！！」

　人気アイドルグループ・ＡＫＢ４８の２４枚目となるシングル（１２月７日発売、タイトル未定）のセンターポジションおよび選抜メンバーを決める「第２回じゃんけん大会」が２０日、東京・日本武道館で行われ、篠田麻里子（２５）が決勝で藤江れいな（１７）を破り、６８人の激闘を制した。メンバー最年長の“麻里子さま”は初めてつかんだセンターの座に、優勝決定の瞬間、感激の涙を浮かべた。

【写真】悲喜こもごも、衣装もさまざま…AKBじゃんけん大会

　メンバー随一の美女の顔が、感激でゆがんだ。力強く繰り出したグーで、藤江を下した瞬間、篠田は手で口を押さえた。大きな瞳には、みるみるうちに涙があふれてきた。

　決勝では、国民的アイドルとなったＡＫＢセンターの重圧が襲いかかってきた。あいこを３度重ねるうちに、笑顔は徐々にこわばった。キャッチフレーズ「魅惑のポーカーフェース」が、目を閉じて下を向く場面もあった。そして、“４度目の正直”で勝利すると、１万人を超えるファンからは大“麻里子コール”。篠田は「今ここに立っていて、トロフィーをもらっているのが不思議な感じ。正直、めちゃくちゃうれしいです！！」と感情を爆発させた。

　過去２４曲のシングルのうち、２０曲で選抜入り。選抜総選挙でも第１回から３位、３位、４位と、メンバー内でも不動の人気を誇ってきた。女優やモデルとしても活躍し、ファッションショーや映画、ドラマにも積極的に出演。今年４月からはＮＨＫで冠番組「麻里子さまのおりこうさま！」をスタートさせるなど、活動の幅も広げてきた。

　そんな篠田にとって、唯一手に入らなかったのが、ＡＫＢ４８でのセンターポジションだった。常に前田敦子（２０）、大島優子（２２）の２トップに阻まれてきた。昨年の第１回じゃんけん大会では、２回戦で無念の敗退。選抜メンバーに入ることもできなかった。

　最年長として、“姉御肌”のキャラクターとして、これまで自らセンターへの欲を口にすることはなかった。この日も「１回戦で負けると思っていた」と話したように、序盤は常に余裕の麻里子スマイル。涼しい顔で選抜入りを決めた。徐々に変化が表れたのは、ベスト８入りを決めたころからだった。秘めていた頂点への思いは隠せなかった。

　初めてセンターを務めるシングルの発売は、１２月７日に決定した。「初めてのセンターなので、ステキなシングルにしたいと思います。ありがとうございました！！」。意気込み十分。ＡＫＢ４８の新たな主役が、日本一のアイドルグループの年の瀬を引っ張る。


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