こじはる選抜死守、チーム唯一の２６作連続メンバー入り

　「第２回ＡＫＢじゃんけん大会」（２０日、日本武道館）

　ＡＫＢ４８の２４枚目シングル（１２月７日発売）を歌う選抜メンバーを決める「じゃんけん大会」で、６月の第３回選抜総選挙で１位に返り咲いたエース・前田敦子（２０）は、初戦で秋元才加（２３）に敗れ、デビューから続いていた連続ＣＤ選抜メンバー入りが２５作でストップした。前田とともに選抜入りを続けてきた小嶋陽菜（２３）は、ベスト１６に入って記録を更新。グループ唯一の全曲選抜入りメンバーとなった。

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　小嶋はＡＫＢで唯一、シングル連続選抜出場記録を守った。３位となった昨年同様「生涯のラッキーカラー」という深紅のドレスを身にまとい、選抜確定組のみが歩くことを許されるビクトリーロードを闊歩（かっぽ）。スマイル全開で１万１０００人のファンに両手で大きく手を振った。

　初戦から試練が待ち受けていた。相手は同じユニット、ノースリーブスの仲間でＡＫＢキャプテンの高橋みなみ（２０）。対戦直前、高橋の目を鋭く射抜いた小嶋はこん身のグーを出した。対する高橋はチョキ。勝利の瞬間、その拳のまま腕を突き上げた。

　自他ともに認めるマイペース。高橋とはこの日までに何度も予行演習をして、一度も勝てなかったにもかかわらず、ステージ上でマイクを向けられると勝利の喜びは語らず「たかみな弱すぎ〜」とちゃかし、会場の笑いを誘った。

　昨年は同じ事務所の野中美郷（２０）が初戦の相手だった。「勝ち上がっていってほしかったんですけどぉ」と言いながら、あっさり破ると、あれよあれよと３位にまで上り詰めた。秋元康プロデューサーをして「何も考えてない。気が付いたら３位だったんでしょう」とうならせた。

　３回戦で高城亜樹（１９）に勝利した際は「最後までいけそうな気がしてきた〜」と豪語していたが、結果はベスト１６。それでも落ち込むそぶりはみじんも見せず、“こじはるスマイル”は最後まで消えることはなかった。

　前田敦子も大島優子も板野友美もいないシングルになるが、そのスマイルと天然ぶりで、“新生”選抜組をいやしてくれるに違いない。


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