ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にする・削除する
このページは「pagefile.sysとhiberfil.sysを無効にする」の続きになります
ハイバネーションファイル(hiberfil.sys)は、パソコンを休止状態にする際、メモリ内のデーターを一時的にHDDへ保存するための予約領域になります。
なお、XPとVista/7では若干作動や特性が違います。
hiberfil.sysの役割、スタンバイの種類
Windows XPの場合
休止状態:
メモリ内のデータはHDDのhiberfil.sysに保存されます。
復帰にはHDDからデータを読み直す事で起動時間を短縮します。
電源OFF・シャットダウンと同等の省電力。
いわゆるS4モード
スタンバイ:
メモリ内のデータはそのままメモリ内に保存され、高速に復帰出来ます。
hiberfil.sysがなくても作動します。
休止状態に比べるとPCは僅かに電力を消費しています。
メモリ他、僅かなパーツのみ通電している状態はS3モード。
CPUやチップセットなども通電している状態はS1、S2モードなど。
(PC内部のFANが全て止まっている状態ならばS3モードと考えてOK)
Windows Vista/7の場合
スリープ:
Windows XPの「休止状態」と「スタンバイ」の中間的な性質。
hiberfil.sysにメモリ内のデータを保存しつつ、メモリ上のデータも残す。
普段はS3スタンバイと同等の働きをするが、停電やコンセントを抜いた場合
HDD上からデータを読み直す。
hiberfil.sysを削除しても、XP時代のスタンバイと同様の働きをします。
あると便利な機能ですが、使わない人は全く使わない機能です。
今まで「休止状態は使った事が無い」と言う人はWindowsのハイバネーションを無効にしても構わないでしょう。ハイバネーションを無効にしてもXPの「スタンバイ」、Vista/7の「スリープ」はS3モード(PCによってはS1、S2モード)として作動します。
参考:Vistaの「スリープ」は何が違う?:トラブル解決お答えします
ハイバネーションファイルの移動
hiberfil.sysはpagefile.sysと違い、別ドライブや別パーティションに移動させる事は出来ません。
hiberfil.sys は Windows が起動する初期の段階で使用されるため、Windowsの起動パーティションに存在する必要があります。
システムディスクに空き容量が少ない場合は、hiberfil.sysは休止に必要な領域を十分に確保出来ない場合があります。その場合自動的に休止状態が選択できないようになります。
そのような状態になったら、休止状態の使用を諦めてハイバネーションを無効にするか、不要なデータを削除して空き領域の確保に努めましょう。
ハイバネーションの無効
Windows XPの場合
コントロールパネルの「電源オプション」で [休止状態] タブをクリックし、
「休止状態を有効にする」のチェックを解除します。
以上で完了。
もしhiberfil.sysがHDD上に残っていても手動削除してOK。
Windows Vista/7の場合
ハイバネーションの無効はコマンドプロンプト(管理者として実行)から行います。
▲スタート>アクセサリ>コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」
ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にしたい時は
コマンドプロンプト上で
powercfg.exe /hibernate off
と入力すればOK
これでエクスプローラなどからシステムドライブを確認すればhiberfil.sysは消えているはず。
再びハイバネーションを有効にしたいときは
powercfg.exe /hibernate on
と入力すればOKです。
ステータスを確認したい時は
powercfg.exe /a
と入力。
▲スリープはS1、S3ステートとして利用可能、休止状態は有効にされていませんとメッセージが出ました。
ハイバネーションを無効にしても、Vista/7のスリープは(部分的に)有効
Windows XP:「スタンバイ」は使用可
ハイバネーションファイルは、メモリ上のデータをHDD上に移してPCの電源を落とす「休止状態」で使用するファイルです。メモリにデーターを残したままPCを休ませる「スタンバイ」には関係ありません。
Vista/Windows7:「スリープ」使用可
「スリープ」というモードが用意されています。これはスタンバイと休止状態を組み合わせたモードですが、ハイバネーションファイルをOFFにしても普通に作動します。
何度か試していますが、今の所不具合も無く、hiberfil.sysを無効にする前よりも若干高速です。XPまでの「スタンバイ」と同じ作動をしているのかもしれません。
【重要】ノートPCの場合、ハイバネーション無効は要注意
ノートPCの場合、バッテリーが少なくなってきた場合に強制的にHDDへデーターを避難させPCを休止状態にする機能が非常に重要になってきますので、ハイバネーションを無効にするのはお勧めしません。というか禁止です(^_^;
通常、ノートPCはバッテリーが残り10%を切った所で休止状態に移行しようとします。
その時初めて「休止状態が使えない。。。」と気付いて焦らないように気をつけましょう。
- pagefile.sysとhiberfil.sysを無効にする
- ページファイル(pagefile.sys)を無効にする(やっちゃダメ)
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