社会

借金返済めぐりトラブルか
(北海道)
小樽市でマンションなどを経営する女性が殺害された事件で、女は「身に覚えがない」と否認を続けています。警察は、借金を巡るトラブルが背景にあるとみて捜査を進めています。

コンサートの後、知人と笑顔で写真に収まる女。殺人の疑いで逮捕された小樽市の不動産業・廣岡久子容疑者62歳です。廣岡容疑者はことし7月、小樽市のマンション経営・木本澄子さんの自宅で木本さんの首と胸を刃物で刺し、殺害した疑いがもたれています。廣岡容疑者は小樽市内で不動産会社を経営し、地元の業界でも知られた存在でした。
(廣岡容疑者に物件を紹介してもらった人)「不動産に関しては世話になったと感謝している人は多い。絶賛していましたから。トップセールスレディーとして」
廣岡容疑者は、殺された木本さんとも取り引きがありました。実は、木本さんが所有するマンションを購入する予定だったのです。購入に必要な金を銀行から借りるため、廣岡容疑者は、木本さんから多額の借金をしたといいます。
(木本さんと取引のあった会社)「(融資には)銀行に対して 見せ金が要ると、その金を(木本さんに)貸して欲しいということになった。しかし成約にならなかったので、(木本さんが)じゃあお金を返してくださいと言ったら返せないということになった」
(廣岡容疑者の知人)「1500万円を借りているという話だが、(木本さんから)借金をしている人の中で一番金額が大きいのではないか」
廣岡容疑者は、仕事はやり手の反面、他の人からも日常的に借金を繰り返していたといいます。
(廣岡容疑者の知人)「盗難にあったのでお金を貸してくれと言われた。(金に関して)ルーズな面はあった」
木本さんが殺害される直前、廣岡容疑者は1500万円の借金の返済を木本さんに迫られていました。きのう、身柄を検察に送られた廣岡容疑者は、「覚えがありません」と否認を続けています。警察は多額の借金が事件の背景にあると見て慎重に捜査を進めています。
[ 9/19 20:08 札幌テレビ]