パラダイムシフト 〜アヒルがウサギに見える日〜

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help RSS 論理学の証明問題は苦手だった有田芳生参議院議員

<<   作成日時 : 2011/09/18 21:24  

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有田芳生参議院議員が私に対して書いてくださった長文コメントは、前回の日記で紹介しきれませんでした。いやあ、こんなにたくさんコメントしてくださるなんて光栄です。残りの部分についても、しっかり返信させていただきます。

そもそも私が有田議員に忠言したきっかけは、議員のブログにおける下記の記述でした。

(注:例によって、上記リンクはウェブ魚拓です。何度も修正されて、引用箇所を消されたら困るので、証拠としてウェブ魚拓を取得しています。実際に、また修正されていました。実際のブログはこちら。)

(引用はじめ)
文書は私が米本さんを統一教会を利するという意味で「御用ライター」だと評価することを「虚偽」だとする。冗談ではない。虚偽ではなく事実である。根拠をいくつか示そう。

(1)統一教会本部(渋谷区松濤)の前にある「愛美書店」では教会関連書籍が販売されている。そこには統一教会のいう「拉致・監禁」(実際には反社会的行為を繰り返す組織から子供たちを脱会させる家族の営為)を批判する米本さんの『我らの不快な隣人』が平積みされている。発売当初は「配慮」(信者の証言)から置いていなかったが、キャンペーンが行われるようになってからは、大量に購入するようになった。

(引用おわり)

弊社の「愛美書店」に米本氏の著書が平積みされていると言及されておられたので、「現在は平積みされていないですよ」と忠言したのです。ところが有田議員によれば、この「いる」は補助動詞で、

最初は「置かれていなかった」ものがあるときに「置かれるようになった」経過を表現しているにすぎない。後段の「なった」に対応して読むべきで、「いま」置いてあるとはどこにも書いていない。

というご高説を賜りました。理系の私にはなんだかよく分からないけれども、『日本国語大辞典』に基づく崇高なご高説であるから正しいんでしょう。ともかく有田議員は、初めから現在は平積みされていないことを知っていながら「過去に平積みされていた」という意味で「平積みされている」と書いたと言うわけです。さすが、「とことん現場主義」です。

また、弊社の社員ですらほとんど知らなかった事実……『脱会』が愛美書店に置かれていたこと……についても、千里眼のごとく「百も承知」と軽く受け流し、下記のようにコメントしてくださいました。

(引用はじめ)
「愛美書店」に私たちが書いた『脱会』が置かれていたこともある。そんなことは百も承知だ。米本さんに便宜を計った小林社長は、「愛美書店」で販売されていたから私も統一教会の「御用ライター」だとうれしそうだ。平常な思考があるならば低俗な詭弁だと容易にわかる水準の「忠言」だ。「愛美書店」が米本さんの著作を置いていたのは、統一教会の信者たちに肯定的に普及するためである。『脱会』を置いていたのは、統一教会に反対する私たちを批判・警戒するためのテキストとしてである。文脈が読めない懲りない面々である。狙いは問題を枝葉末節にすり替えることである。
(引用おわり)

別に私は、『脱会』が愛美書店で販売されていたから有田議員も「統一教会御用ライター」だと断定したわけではありません。ちゃんと、次のように疑問文として書いています。

そういえば愛美書店では、以前、有田芳生参議院議員のご著書『脱会』も平積みにしていたこともありましたので、ご自身の理屈では有田芳生参議院議員も「統一教会御用ライター」ということになるのでしょうか?(笑)

もちろん「うれしそう」などと思われるのも心外です。有田議員が統一教会御用ライターだなんて、うれしいどころか「気持ち悪い」です。(^_^;)

もしかしたら、(笑)と書いたから「うれしそう」と読み解いたのでしょうか? 文脈が読めない懲りない先生…じゃなくて、さすが正当派文系ジャーナリストの奥深い読解力! 敬服します。

私は単に、「有田議員の文章論理(理屈)を用いたら、ご本人も御用ライターになるのではないでしょうか?」という意味で書いたまでです。理系の文章は高級文学じゃないので、分かりにくいのでしょうねえ。どうもすみません。

しかるに、今回追加された赤字コメントでは、「愛美書店に置かれていたから御用ライターだ」という論理なのではなく、「置かれていた目的」がポイントなのだと解説してくださいました。なるほどなるほど、納得です。「置かれていた」という存在論的読解ではダメなんだ。「置かれていた目的」まで考慮する目的論的読解をしなくてはならなかったのですね。う〜ん、これはもう高級文学というよりも、哲学の世界に突入しますね。ハイデガー並みです。素晴らしい!

では有田議員に質問です。愛美書店に『我らの不快な隣人』が平積みされた目的が「統一教会の信者たちに肯定的に普及するため」であり、『脱会』が平積みされた目的が「統一教会に反対する私たち(有田議員とその不愉快な仲間たち)を批判・警戒するため」であると、どのようにして「現認」もしくは「確認」したのでしょうか?

「そんなことは当り前だろう。統一教会御用ライターの米本氏が書いた本だから肯定的に普及するために平積みし、統一教会を批判するライターの私が書いた本だから批判・警戒するために平積みにしたのだ!」

こんな答えは無しですよ。これじゃあトートロジーです。

そもそもの出発点は、米本氏が統一教会御用ライターであるとする根拠として、「愛美書店における米本氏著書の平積み」を示されたことです。しかし、平積みされたことだけが根拠として薄いことを私に指摘されたので(じゃなくて、指摘される前から分かっていたけれどもあえて書かなかった高級文学なので)、「置かれていた目的」が「統一教会の信者たちに肯定的に普及するため」だと説明したのです。

ですから、「平積みされた目的」を「現認」もしくは「確認」した根拠として、「それは統一教会御用ライターの米本氏が書いた本だからだ!」というのでは、トートロジーであって何の証明にもなりません。

理系でなくてもトートロジーくらい知ってますよね。同義語反復です。

・米本氏は統一教会御用ライター。
・根拠は、愛美書店に著書が平積みされていたから。
・平積みの目的は、統一教会員に肯定的普及をするため。
・その目的が分かる根拠は、米本氏が統一教会御用ライターだから。

こういう論理展開で、元に戻ってしまいます。何の証明にもなりませんので、あしからず。

「平積みされていた目的」は、「平積みした主体」に確認するしかありません。その「主体」は愛美書店であり、その経営者である私です。私は『我らの不快な隣人』を「統一教会の信者たちに肯定的に普及するため」に平積みしたのではありません。『脱会』を「統一教会に反対する私たちを批判・警戒するため」に平積みしたのでもありません。ちゃんと、次のように書いています。

お客様から「買いたい」という声があったので平積みにしていた時期もあったのです。(中略)

書店の経営なんて、こんなもんですよ。売れる物を仕入れて置くんです。売れない本は置かないんです。


「そんなこと、嘘に決まってるだろう!」と言うのは無しですよ。どうして、私の心の中まで分かるのでしょうか。もし嘘だと言うのなら、それ相応の論理学的証明がなされなければなりません。


ちなみに、『我らの不快な隣人』を置くようになった経緯は、こんな感じでした。

弊社営業部長が私のところへ来て言いました。

「最近、お客様数人から、『我らの不快な隣人』を愛美書店で買えないのですか? と聞かれます。何冊か仕入れて置いても良いでしょうか?」

「う〜ん、でもあの本、かなり教会の批判も書かれているよ。やめておいたほうがいいんじゃないか?」と私。

「しかし、本部も拉致監禁問題の解決に力を入れてきていますから、教会批判はあっても売れると思います」

「そう? 営業部長が売れると思うなら、置いてみたら。でも、あまり仕入れないようにね。10冊くらいにしておいて」

画像実際に、そのとき日本出版販売(略称:日販、本の問屋のような所)から仕入れた伝票です。営業部長はちゃんと私の指示を守って、10冊だけ仕入れています。

「送品伝票」とありますが、送ってもらったものではありません。弊社からわざわざ日販に出向いて仕入れるのです。弊社書店くらいの小さな店には、配送なんてしてくれないんです。このように自社商品ではない書籍は、交通費を使って仕入れに行くのです。ですから売れない本は仕入れないよう、細心の注意を払うのです。弊社書店は「図書館」ではないですからね、売れなきゃ困るのです。

有田議員は「米本さんに便宜を計った小林社長」と言われますが、私は米本氏に便宜など計っていません。単に「売れる」と判断したから仕入れただけです。米本氏に便宜を計ったところで、弊社の経営がよくなるわけでもありません。

それで、実際には売れたのか? 残念ながら、そんなに売れませんでした。前々回に「愛美書店で50冊くらい売れた」と書きましたが、申し訳ありません、あれは「勘」で書きました。実際に経理で保管している伝票を引っ繰り返して調べたら、今回掲載したもの1枚のみでした。

つまり、平積みといっても、たった10冊だったわけです。あらら、米本さん、申し訳ありませんねえ。10冊仕入れて、約半年で10冊完売。とても有田議員がおっしゃるような「大量に購入するようになった」というレベルではないですねえ。(笑)

「とことん現場主義」を貫くなら、もう少し客観的な数値データを「確認」してからモノを書いたらいかがでしょうか? まあ、文系さんは数字が苦手ですけどね。でも、裁判になるかもしれない発言の根拠を示すのだから、日販に足を運んで納入伝票を「現認」してきてから「大量に購入するようになった」と書くべきでしたね。今からでも遅くないので、ぜひ日販に「確認」してください。想像や憶測でモノを書くのは、高級文学作品だけにしてくださいませ。


有田議員は、米本氏と「とある女性」との関係を縷々述べた上で、私への赤字コメントを次のように締めくくっています。

(引用はじめ)
不本意ながらこんなことまで書かざるをえないのは、米本さんが統一教会別動隊の尾行・盗聴専門の謀略グループ「白い旅団」と連動しているからだ。(中略)

「白い旅団」が創り上げた下品な捏造でなく米本さんの事実を最小限明らかにした理由だ。小林社長には米本さんの手記を「光言社」から出版して「愛美書店」に平積みすることを提言する。

(引用おわり)

この提言は却下ですねえ。弊社の営業部長よりセンスがないですよ。そんなわけの分からない謀略グループだの米本さんの女性関係だの、「かつて有田議員の原稿が掲載されていた三流週刊誌」みたいな本を愛美書店に平積みにしたって、売れません。売れないものは置かないんです。これが弱小書店の経営セオリーです。政権与党に属する国会議員がこんなセンスで、果たして国家の経営ができるのか、大いに疑問です。


以下は私の「推測」ですが、有田芳生参議院議員がおっしゃる「統一教会御用ライター」の定義は、広辞苑から解釈される一般的意味の「統一教会の保護を受け、統一教会を擁護するライター」ではないのだと思います。次のような意味で使っているのでしょう。

「反統一教会の人々の主張を否定し、反統一教会の人々に不利益をもたらすライター」

有田議員を初めとする反統一教会の人々の多くは、統一教会員が拉致監禁された事件について、「実際には反社会的行為を繰り返す組織から子供たちを脱会させる家族の営為」と述べています。かたや米本氏は、実際に拉致監禁があったことを取材して暴露しています。だから困るわけです。

つまり、米本氏は「統一教会御用ライター」ではなく、「反統一教会反御用ライター」と呼ぶほうが正確なのだと思います。「統一教会御用ライター」というのは、私のようなライターを指すのです。私は統一教会の批判を一切書きませんし、統一教会員がいなくては弊社の経営が成り立ちません。米本氏は、統一教会の批判もしますし、統一教会員がいなくても生活には全然困らないでしょう。

いかがでしょうか、有田議員。今後は米本氏について「反統一教会反御用ライター」と呼べば、裁判沙汰にならなくて済むと思いますよ。


長々と書きましたが、結論は下記の通りです。

1)有田議員は、「米本氏が統一教会御用ライターである」とする根拠として、「米本氏の著書が愛美書店に平積みされている(いた)」と述べているが、それだけでは根拠にならない。有田議員の著書も平積みされていたので、この論理ではご自身も統一教会御用ライターとなってしまう。

2)有田議員は、米本氏の著書が愛美書店に平積みされた目的を「統一教会の信者たちに肯定的に普及するため」と述べ、統一教会御用ライターである根拠とした。しかし、「愛美書店(の意志決定者たる私)がそのような目的で平積みしたこと」を証明していないため、米本氏が統一教会御用ライターであることの根拠にならない。

3)有田議員は、愛美書店が米本氏の著書を「大量に購入するようになった」と述べ、「米本氏が統一教会御用ライターである」とする根拠にしている。しかし、実際には10冊しか販売されていないため、根拠にはならない。10冊は大量とは言えない。

したがって、有田議員が「米本氏は統一教会御用ライターである」と断定した5つの根拠のうちの1つ、(1)統一教会本部(渋谷区松濤)の前にある「愛美書店」では……云々については、根拠となり得ないことが証明される。

証明おわり。

高級文学はお得意でも、論理学の証明問題は苦手だったようですね。でも文系なので、そんなに気にする必要はないですよ。(笑)

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
有田先生が、せっかく一生懸命こねくり回して仕上げた屁理屈を、ここまでバラバラに微塵切りにしてしまうとは、小林社長さんもご苦労様でしたね(このあたりが理系ですね。私なんか「なに屁みたいな理屈ならべてるのかっ!」で多分終わりかも)。

ちょっとした頭の体操にはなりましたが、そうはいってもこの“千里眼”議員。よくよく考えると我々の貴重な税金を使って仕事をしているんですよね。そういう意識、すなわち「公僕」というか、国民に奉仕する気持ち…、あ、ムリか。無理ですね、やっぱり。どう考えてみても。

しかしまあ、「大量に購入…」ですか。どういう千里眼かと思ってしまいますが、この人のこういう(断定的な)言い方をする時の目つきなどの表情を、かつてテレビなどで見た時、(心の寂しい人だなあ)といつも寒気を感じていたことを思い出します。ウソを言い切るときの、なにか後ろめたいような悲しい眼差しが、実に痛々しいですね。

どう反論されるのか、あるいはされない(できない)のか、ちょっと気になるところですが、とりあえず税金返してほしい気持ちだけはなくなりそうにありません。
ポポポヤ〜ン
2011/09/19 00:12
●ポポポヤ〜ンさん
>このあたりが理系ですね。

そうですね。何でも分解して調べたくなりますね。むろん、分解する前から「この論理構成はおかしいぞ」という「勘」みたいなものが先にありますけど。

本論では触れませんでしたが(私と関係ない話なので)、米本氏が御用ライターである根拠(5)も、とても変です。

>(5)何よりも統一教会最高幹部は私に「(米本さんは)利用できる」と語っていた。

これなんか、裁判になったら証明できるのでしょうか? 有田氏側の証人として統一教会最高幹部が証言してくれるのでしょうか? そもそも最高幹部って、どの程度までの職位をいうのでしょうか? などなど、とても法廷では使えない「証言」です。こんなのを「根拠」にしているのですから、高級文学はお気楽……否、素晴らしいですね。
小林浩
2011/09/19 07:26
小林社長。今回もますます切れ味抜群ですね! ウリちゃんはもはやグウの音も出ないようです。

>有田氏側の証人として統一教会最高幹部が証言してくれるのでしょうか?

これも最高! 裁判所でウリちゃん自身が「だってボク、統一教会最高幹部から聞いたんです!」と言い張るつもりなんでしょうかね。笑えます。

裁判長「だからさあ、あなたに話した最高幹部とやらを、ここに連れてきてくださいな」

ウリちゃん「それは秘密です。取材の情報源は明かせません」

裁判長「テレビでコメントしゃべっているんじゃないんだよ。裁判やってんの! はやく最高幹部、連れてきて!」

ウリちゃん「だからね、情報源は秘密なんですよ」

裁判長「もういいよ、帰って」

ウリちゃん「じゃあ、米本は御用ライターで決まりですね!」

裁判長「あんた名誉毀損で決まり」

こんな裁判になりそうですね。面白そう。傍聴しなくちゃ。
ノボリーキ
2011/09/19 08:24
2010年の選挙戦で「とことん現場主義」のスローガンを掲げ、比例区当選された有田芳生参議院議員宛てに、以下のツイートをリツイートします。

http://twitter.com/#!/masaki_kito/status/105656577725444097
http://twitter.com/#!/masaki_kito/status/115332325050548224
改編転載
2011/09/19 08:46
 切れ味鋭い文章、興味深く読みました。
 以下、徒然にたらたらと。

 記事を読んでいると、拙著が出版された当時のことがいろいろ蘇ってきました。

小林さん
>「う〜ん、でもあの本、かなり教会の批判も書かれているよ。やめておいたほうがいいんじゃないか?」と私。

 これはとてもリアリティある話しです。
 なぜなら、出版された当時、教団内部で拙著の評価が分かれていたからです。厳しい評価をした人たちは、やはり小林さんが営業部長に話したように、統一教会の批判(高額エンドレス献金)を1章(借金集団)を設けて言及していた、それが気に食わなかったようです。

 その結果、これまで一度も明かさなかったことですが、教団から配達証明付郵便で、抗議ならびに訂正要求が届きました。
(統一教会御用ライターにけしからん話ですぅ〜)
              −続く−
米本(1)
2011/09/19 13:29
有田さん
>「愛美書店」が米本さんの著作を置いていたのは、統一教会の信者たちに肯定的に普及するためである。

 有田さんに欠落しているのは論理力のみならず、想像する力です。
<私は「統一教会員に普及させるのが目的」だと推論した。しかし、今の愛美書店に『我らの不快な隣人』が置いてないのはなぜだろうか>
 こんな想像すらできない。

 普及が目的なら、一過性ではなく、継続して「置かれている」はずです。
あっ、この「いる」は継続の助動詞ですぞ。

「しかし、本部も拉致監禁問題の解決に力を入れてきていますから、教会批判はあっても売れると思います」
「そう? 営業部長が売れると思うなら、置いてみたら。でも、あまり仕入れないようにね。10冊くらいにしておいて」

 この会話が事実であったことは、10冊売れた?あと、追加の発注をしなかった、継続して販売しなかったことでも明らかでしょう。
 信者への普及のために愛美書店は拙著を置いたわけではなかったということです。

 こんな子どもでもわかる話なのに、どうして国会議員たるものが・・・。
ポポポヤ〜ンさん
>税金返してほしい気持ちだけはなくなりそうにありません。
 とてもとても同感であります。

 ところで、小林社長、盛り上がっているんだから、拙著を置いてみませんか。
       −続く− 
米本(2)
2011/09/19 13:35
 今度は、有田さんは病気ではないかというテーマです。

 有田さんの思考によれば、共産党系の本屋さんに置かれた本、創価学会系の本屋さんに置かれた本は、共産党の御用ライターが、学会の御用ライターが書いた本だということになります。

 すばらしき国会議員さんの思考力!

 しかし、さすがに、自分の天才バカボン振りに気づかれたのか、目的を加えた。「統一教会の信者たちに肯定的に普及するため」に置かれた本だから、本を書いたライターは御用ライターなのだ、と。

 この論理(?)が事実として破綻していることは、小林さんがすでに言及しているし、私も前コメントで書いたので省略。

 小林さんが指摘されているように、私が拙著で、これまで秘密にされてきた拉致監禁のことを暴いてしまったから、つまり反統一なかんずく拉致監禁派に打撃を与えた、結果として、統一教会に有利な作用を与えた、だから、「統一教会の御用ライター」というレッテルを貼ることによって、信者家族への影響を削ごうとしている−ということだと思います。

 その宣伝役、広告塔になっているのが有田さん。
        −続く−

 
米本(3)
2011/09/19 14:00
 私はこれまで“カルト”批判の記事を数多く書いてきました。
 当然、反エホバ、反ヤマギシ、反幸福の科学など反“カルト”に立場に立つ人とも交流してきた。
 そうした人たちと反統一・拉致監禁容認派の諸氏との際立った特徴の差を感じるようになっています。

 反統一諸氏は白か黒かが極端なのです。

 統一教会員さんが道端で杖をついたおばあさんの荷物を持ってあげる。そうすると、勧誘のためだという。
 もっと極端な比喩を使えば、統一教会員さんがオナラをする。そうすると、統一のオナラは臭い。けしからん。
 統一のなすことすべてが怪しからん。極端な白黒発想の人たちが多いのです。

 愛美書店に拙著が置かれたことを根拠に、私のことを「統一教会の御用ライター」だという有田さんもその典型です。

 その昔、反戦を少しでも唱えれば、鬼畜米英を利する行為とみなされた。今では社会的ヒステリアス、社会的病理と総括されていますが、それとまるで同じなのです。

 極端な白黒の人は何らかの病?・・・そう思っているときに、精神科医の香山リカさんがこう発言していたことを知りました。
「精神科医としては、白か黒かしか判断できない状態には病理を感じる」
米本(4)
2011/09/19 14:47
 先の香山さんの発言の出典は、産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/politics/news/110918/lcl11091810350000-n1.htm

 香山さんは大阪府の橋下知事を指して、病理を感じると語っています。考え方は違っても、体質的に橋下知事と有田さんは似ているように思われます。

 ところで、最後にこの話。
有田さん
>(5)何よりも統一教会最高幹部は私に「(米本さんは)利用できる」と語っていた。

 私も火の粉ブログで「幹部」という言葉を使うけど、実に表現が悩ましいのです。
 統一教会のライン組織は、総会長−地区長−教区長−教会長。スタッフ組織は宋会長−日本会長−本部長−副本部長−局長となっています。

 教会長とか局長の場合、教会長は「地域組織の幹部」、局長は「中央本部の幹部」といった基準を設けて、記事にしています。

 さて、有田さんのいう「最高幹部」という場合、どのクラスの人のことでしょうか。宋総会長、梶栗会長、本部長、副本部長、ラインの地区長でしょうか。
 そんな人が有田さんと会うわけがありません。宋総会長がサシで有田さんと会っていたら、面白いのですが。

 いずれ、火の粉ブログで明らかにするつもりですが、有田さんに情報(かなり意図的情報)を提供している方は元中堅幹部さんです。したがって、有田情報は仄聞情報にすぎません。

 有田さんの特徴は「知ったか」にありますが、「知ったか」が高じると、さも自分はすごい情報をもっているんだと誇示するようになり、元中堅幹部が最高幹部に変わってしまうようです。クスッ

 有田さんにスローガン変更の提案したいです。
「とたとん現場主義」改め「とことん仄聞主義の有田です」と。   −オシマイ−



米本(5)
2011/09/19 15:20
●ノボリーキさん
即興の裁判劇、うまいですね。面白かったです。本質をよく捉えていると思います。裁判所で証人として呼べないような人の発言を根拠に、「裁判を辞さない警告書」に反論するのですから、お笑いですね。


●改編転載さん
紀藤弁護士のコメントを紹介してくださり、ありがとうございます。いいこと言ってますね。

>僕は、最初から「事実関係すら調査されずに発言されることは気を付けていただきたい」と述べているだけです。

>対立側を取材しない記事はジャーナリズムではありません。歪曲だらけです

ぜひ、お友達の有田先生に言ってあげてほしいものです。
小林浩
2011/09/19 17:42
●米本さん
>教団から配達証明付郵便で、抗議ならびに訂正要求が届きました。

そうだったんですか。安心しました。あれだけ書かれて抗議しない本部だったとしたら、さすがの私もひと言文句を言ってやるところです。

>ところで、小林社長、盛り上がっているんだから、拙著を置いてみませんか。

いやあ、ちょっと難しいと思います。すみません。そもそも愛美書店に来るには交通の便が悪く、わざわざ来店する人は少ないんです。数年前に閉店すら考えたくらいですから。広い地下から狭い1階へ移ったのも、家賃が安いから。有田議員がイメージしているように、わんさか本が売れている書店じゃないのです。

>有田さんに情報(かなり意図的情報)を提供している方は元中堅幹部さんです。

有田氏に教会の情報を流している人を突き止めているんですか? すごい取材力ですね。「元」ということは、現在は教会に属していないんですね。少し安心しました。内部にそんな裏切り者がいたら気持ち悪いですから。

いずれブログに書かれるということなので、楽しみ(?)に待っています。
小林浩
2011/09/19 17:43
 小林のお兄様ったら、ソウルの大停電のこと心配してくれて、うれしかったわッ。

 今回の記事もコメントも、とても面白く。思わず、吹き出して、鼻からキムチが・・・(冷やッ)。

 それにしても、ウリ坊みたいな有ちゃんネタ、好きだわァ〜。今回で終わりでしょうけど、またウリ坊が反応したら、書いてねッ。

 なぜ、あたしが有ちゃんからウリ坊を連想したかというとォ、ウリ坊は自分より大きな敵がやってくると一目散に逃げるでしょッ。それよッ。

 もっとも、有ちゃんは一応国会議員だしィ、それにいい格好しいだしィ。一目散で逃げるような格好悪いことはできなくてェ、まあ無視する形を取るでしょうけどォ、逃げる形は違っても、本質的にはウリ坊ねッ。

 もし、有ちゃんが小林のお兄様に反論するようなことがあったら、「ウリ坊みたいな」の冠はやめるわネッ。 
アジュマ
2011/09/19 23:36
これまで話題になってきた有田議員のブログですが、最初に書かれたころ(9月10日)のウェブ魚拓を発見しました。誰が取得したのか分かりませんが。念のため、ウェブ魚拓内で検索したら、見つけました。

ここです。
http://megalodon.jp/2011-0910-1136-42/saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2011/09/post_c3e8.html

小林社長が有田議員のブログの魚拓を取得していた理由が分かりました(上の魚拓を取得したのも小林社長?)。最初に書かれたものと現在のものは、かなり加筆修正されています。有田議員の焦りが感じられますね。

面白いのは、今回発見した魚拓の最後部分。

>霊感商法被害弁連の弁護士複数にこの文書を見せたが「御用ライターでしょ。少なくとも5つの理由が示せる」との判断だった。

現在アップされている5つの根拠って、霊感商法被害弁連の弁護士が考えたものだったようですね。なんでも他人任せなんだなあ〜。(笑)

それとも、自分の考えた「根拠」を、弁護士が考えたことにして権威づけしたかったとか? でも現在は「弁護士が判断した」というくだりは、削除されていますね。

弁護士さんに「余計なこと書くな!」と注意されたのかな?(笑)
ノボリーキ
2011/09/20 11:03
●アジュマさん
>今回で終わりでしょうけど、またウリ坊が反応したら、書いてねッ。

もちろんです。弊社や私に関することについて、「間違った内容」を書いた場合には、きっちり訂正させていただきます。


●ノボリーキさん
その魚拓は私が取得したものではありませんが、とても興味深いですね。さしずめ、焦って急いで書いたのではないかと推測します。現在のブログの内容と、かなり変わっている箇所がありますし。

>弁護士さんに「余計なこと書くな!」と注意されたのかな?(笑)

十分にありうることだと思います。
小林浩
2011/09/20 19:28

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