NHK秋田県のニュース 秋田放送局
地価調査 下落が続く
都道府県の地価調査の結果が20日、発表されました。秋田県内は、景気の低迷に加えて東日本大震災の影響もあり、商業地の価格が19年連続で前の年を下回るなど地価の下落に歯止めがかからない状況が続いています。
地価調査は土地の取り引きの目安とするため都道府県が基準地ごとに、毎年7月1日時点の土地の価格を調べるもので、県内では、ことし358の地点が対象となりました。それによりますと県内の1平方メートルあたりの平均の地価は、商業地が3万3700円で、去年より7%、住宅地が1万7100円で、去年より4点7%それぞれ低くなり、商業地は19年連続、住宅地は13年連続の下落となりました。また、県内の平均の地価は商業地で7年連続、住宅地では6年連続で全国の都道府県で最も低くなりました。
下落の幅が最も大きかったのは鹿角市花輪下中島の「鹿角花輪駅前通り」の13点6%でした。
一方、価格が最も高かったのは商業地は、秋田市千秋久保田町の「コンフォートホテル秋田」で1平方メートルあたり12万4000円、住宅地は、秋田市手形字西谷地の調査地点で、1平方メートルあたり7万3000円でした。
今回の調査結果について、調査に携わった不動産鑑定士の平岡為義さんは「人口減少や景気の低迷が地価下落の大きな要因だ。商業地は1月の地価公示では下落の幅が縮小したことから今回の調査でも下落幅が縮まると思われたが、東日本大震災の影響で経済が停滞してしまい、思ったほど縮小しなかった」と分析しています。
その上で今後の見通しについて平岡さんは「特に心配されるのが住宅地だ。震災後の経済状況がよくないため、住宅購入を検討していた人たちが買い控えている状態だ。住宅地の下落幅の拡大傾向がこれから表れてくるだろう」と話しています。
09月20日 19時27分
マイエリアの登録方法
表示したい都道府県を最大2つまで登録することができます。
- 未登録の場合は「登録」ボタンをクリックします。
- 登録したい都道府県を地図から選択します。
- 確認ボタンをクリックすると登録が完了します。
※登録した都道府県を変更するには「変更」ボタンをクリックします。