NHK宮城県のニュース 仙台放送局
地価 津波被災地大幅下落
宮城県内の地価調査の結果が発表され、津波の被害を受けた住宅地の価格が大幅に下落した一方、その近くの高台は、住宅の移転先としての需要が高まり、価格が下げ止まるところもありました。
それによりますと県内の住宅地の地価は、去年より3・8%値下がりして14年連続の下落となりました。県内の住宅地で地価が最も高かったのは、▼仙台市青葉区上杉4丁目で、1平方メートルあたり19万7000円と、去年より4・8%値下がりしました。地価が最も下がったのは、津波で水につかる被害を受けた▼東松島市小野中央で、
1万9000円と、13・6%の値下がりとなったほか、やはり津波で浸水した▼石巻市北上町橋浦大須も6500円で、13・3%の大幅な値下がりとなりました。一方、津波の被害を受けた地域に近い高台は、住宅の移転先としての需要が高まり、▼石巻市あけぼの3丁目が0・2%値上がりしたほか、▼石巻市日和が丘1丁目と、▼仙台市宮城野区栄1丁目が横ばいとなるなど、価格が下げ止まるところもありました。
地価の調査にあたった不動産鑑定士の菅谷正志さんは「津波の被害が大きい沿岸部は、調査を中止したところもあり、実際の下落幅はさらに大きいとみられる。高台や内陸部の需要の高まりもずっと続くわけではなく、今後、さらに地価が下がる可能性もある」と話しています。
09月20日 18時46分
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