事件【放射能漏れ】福島第1、作業員たちは今 放射線と対峙、自ら突入…2000人の闘い+(1/4ページ)(2011.9.20 08:35

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:放射能漏れ

  • メッセ
  • 印刷

【放射能漏れ】
福島第1、作業員たちは今 放射線と対峙、自ら突入…2000人の闘い

2011.9.20 08:35 (1/4ページ)
福島県広野町の旅館では早朝、朝食を済ませた作業員らが続々と東京電力福島第1原発に向かった

クリックして拡大する

福島県広野町の旅館では早朝、朝食を済ませた作業員らが続々と東京電力福島第1原発に向かった

「原発は爆発させねえ」

 東京電力福島第1原発の安定化を目指す作業員の闘いは7カ月目に突入した。いまだに高い放射線量を放つがれきに突入する「特攻隊」、逃げ出す作業員を統率する監督。「原発は絶対に爆発させねえから」。家族と離れ、全国から集まった数千人の男たちは日本の安全を自らの肩に背負って、今日も現場に向かう。(荒船清太)

 福島第1原発周辺にあったひとつのがれきが、毎時10ミリシーベルト以上の放射線量を放出していた。5分間で一般人の年間許容量を突破する。無人の重機は使えない場所。待機所で沈黙を破ったのは若手の男性作業員だった。

 「俺、1週間で切り上げるんで行きます」

 現場では敬意を込めて彼らのことを「特攻隊」と呼ぶ。30年以上原発関連の仕事に携わり、いまも福島第1原発で汗を流すベテラン作業員は「彼みたいな若者はたくさんいるよ」と明かす。

 原発事故を受け、政府は作業員の被曝(ひばく)線量の基準を年間250ミリシーベルトに引き上げたが、多くの会社では年間50ミリシーベルトが被曝線量の基準。若手作業員は滞在を短くすることで、被曝線量をクリアすることに決め、無事にがれきを撤去した。

このニュースの写真

福島県広野町の旅館では早朝、朝食を済ませた作業員らが続々と東京電力福島第1原発に向かった

関連トピックス

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital