長野・茨城両県警は19日、千曲市上徳間、飲食店経営、自称石多栄(46)=韓国籍=▽同市磯部、飲食業、山本三郎(75)の両容疑者を旅券法違反(不正取得)容疑で逮捕した。
逮捕容疑は共謀のうえ08年7月、石容疑者が当時同市在住の日本人女性(44)になりすまし、旅券を不正に入手したとしている。
長野県警組織犯罪対策課によると、石容疑者はこの旅券を使って車の購入や経営する飲食店の営業許可申請をした。09年6月には韓国人の男(46)=出入国管理法違反(不法残留)容疑で逮捕=と結婚し、戸籍上はこの男と日本人女性が夫婦になっていた。
同課の調べでは、日本人女性は山本容疑者の知人。山本容疑者は女性から、戸籍抄本▽印鑑登録証明書▽国民健康保険証--を借り、石容疑者に渡していた。
女性はその後茨城県に引っ越したが、5月になって住民票が知らないうちに千曲市に戻っていることに気付き警察に相談した。長野県警は19日、石容疑者が経営する飲食店などを家宅捜索した。【小田中大、福富智】
毎日新聞 2011年9月20日 地方版