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震災支援感謝の遠泳 台湾に到着

9月19日 18時41分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東日本大震災で多額の義援金を贈ってくれた台湾の人たちに感謝の気持ちを伝えるため、沖縄の与那国島から泳いで台湾に向かっていた被災地出身の若者らが19日、無事に台湾の海岸に到着しました。

台湾に到着したのは、福島県出身の大学生を含む6人の若者で、17日に沖縄の与那国島を出発し、30分ごとに交代しながら、およそ110キロの距離を2日間かけて泳いできました。6人がゴール地点の台湾東北部の蘇おう*に近づくと、出迎えた台湾の人たちおよそ170人も海に入り、若者らと一緒に泳いで砂浜に上がり、抱き合って祝福しました。6人は、東日本大震災で日本円にしておよそ180億円の義援金を贈ってくれた台湾の人たちに感謝の気持ちを伝えるため、今回の遠泳に挑戦し、福島、宮城、岩手の各県の知事から台湾の馬英九総統に宛てたメッセージも携えてきました。台風15号の影響で海上は波が高い状態が続きましたが、6人はいずれも元気な様子で、ゴール地点で開かれた歓迎式典で、リーダーの鈴木一也さんは「とても長い旅でしたが、台湾の人たちの笑顔を見て疲れが吹き飛びました」とあいさつしました。メンバーの1人で被災地の福島県相馬市出身の山田浩平さんは「震災の影響で水泳ができなくなっている被災地の子どもたちに、勇気を届けたいと思って泳ぎ切りました」と話していました。(*「おう」=さんずいに奥)