IAAF世界陸上テグ大会では約50名のセイコータイミングチームが、9日間の大会期間中、15,000以上のタイム・距離・風速を正確かつ確実に計測します。その全ての計測値が勝敗を決める重要な記録となり、表示される結果に、観客、メディア、解説者、そしてテレビ視聴者が注目します。
セイコータイミングチームは、日本とイギリスの2ヶ所に拠点を持ち、幅広いスキルを持ったメンバーで構成されています。最新鋭のビデオ距離測定装置やトランスポンダーシステムを開発したエンジニア、フィールド競技の光波距離計による計測をサポートするスタッフ、IAAF公認審判のタイム判定をサポートするフォトフィニッシュの専門スタッフなど、多岐に亘る分野のプロフェッショナル集団、それがセイコータイミングチームです。
セイコーは、世界陸上のオフィシャルタイマーを12大会連続で務めます。長年の経験が現在のチームに受け継がれ、常にベストパフォーマンスを追求することで、計時支援の技術は年々向上しています。セイコータイミングチームは、経験豊かなメンバーとIT技術など高いスキルを持つ若手メンバーで構成され、全員が国際レベルの陸上競技大会での経験を持ち、テグ大会をサポートします。
テグ大会の準備は、2009年の世界陸上ベルリン大会の閉幕直後から始まりました。タイミングチームのリーダーは、この2年間に何度もテグに行き、テクニカルの観点から視察を行ってきました。
大会の計時には、タイミングチームのメンバーに加えて、膨大な機材が必要となります。大型のフィールドイベントボード、テレビ用グラフィックを作成するハイスペックPCなど重量およそ20トンの機材を、タイミングチームの本拠地である日本・イギリスからテグまで輸送します。最新の技術を備えたSEIKOの計時システムがテグスタジアムに集結します。