東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事
【芸能・社会】7代目松本幸四郎襲名100年記念 ひ孫の染五郎、松緑、海老蔵共演2011年9月20日 紙面から 近代歌舞伎を築き上げた名優の一人、7代目松本幸四郎(1949年没)の襲名100年を記念して市川染五郎(38)、尾上松緑(36)、市川海老蔵(33)のひ孫3人による初めての座組で公演が行われることが19日、分かった。12月に東京・日生劇場で上演される。 7代目幸四郎は、容ぼうに恵まれ、堂々たる口跡と風格ある舞台で、時代物、荒事に優れた成果をあげた。中でも「勧進帳」の弁慶は、全国を回り、何度も「一世一代」を表明して演じ納めしながら、各方面からの要望や戦後には進駐軍の求めに応える形で復活させるなど生涯に1600回以上演じたことで知られる。 また、「高麗屋三兄弟」と言われた3人の息子は、11代目市川団十郎、初代松本白鸚(はくおう)、2代目尾上松緑という昭和の歌舞伎を彩るいずれ劣らぬ名優になったことが有名。 その3兄弟は、1965(昭和40)年3月に歌舞伎座で、父の17回忌追善興行を行い豪華共演。「勧進帳」の弁慶を、3人が役替わりでそれぞれ務め、大きな話題になった。今回は、それ以来となる血筋をひいた直系の子孫が顔をそろえる公演。次世代を担うホープ3人が、がっぷり四つに組む初めての座組でもあり、見どころたっぷりだ。 演目は、昼の部「碁盤忠信」「茨木」、夜の部「錣引(しころびき)」「口上」「勧進帳」。いずれも7代目が襲名興行で演じたゆかりの演目。「碁盤忠信」は、1911(明治44)年の襲名公演以来100年ぶりの上演になる。「勧進帳」は、海老蔵が弁慶、松緑が富樫、染五郎が義経を務める。12月7日から25日までの公演は、1年の掉尾(とうび)を飾る大きな話題になりそうだ。 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|