トークパレット水曜日「ものめぐり」

2008年01月09日(水)

高級掃除機は今買い時かどうか?試しました

今週は「日経トレンディ」編集長「北村森」さん

「高級掃除機は、今買うべきか?もう少し待つべきか?」を試しました。

人気の高級掃除機は、なんと7万円から10万円近くする!でも、ふつうの安い掃除機なら2万円そこそこで買える!果たして高級掃除機を買う価値はあるのか。日経トレンディが厳しくチェックした。

ただ、これは、以前「ものだめし」でお伝えしましたが、その値段の差は「掃除力」ではない。実は、目に見えるゴミであれば、2万円台の安い掃除機でも十分に取れる!

それでも高級掃除機が注目されているのは、掃除力以外のプレミア性能。「本体から出る排気がきれい」で、しかも「日常の手入れが簡単」という2つ。確かに、最近、アレルギーなどもあって「排気、空気のきれいさ」を重視する人は多い!では、本当にそんなにいいのか?今回は、この2つの性能が、「値段分の価値があるのかどうか」チェック!

でも・・・結論からいくと「排気・お手入れともに素晴らしいという機種はなかった!」=高級掃除機はまだ買い時ではない!

以下、詳しく見ていくと、「排気」がきれいだったのは、日立=直径3ミクロンのちりを99.6%まで取り除いた。続いてダイソンで93.9%、三洋90.8%で、90%以上はここまで。シャープは82%で、次点。一方、松下、東芝、三菱は、半分以上のチリが排気に残っていた、特に三菱が振るわない結果。

一方、お手入れのしやすさは、ほぼ、排気のきれいさと逆の結果に!使い勝手では、排気がイマイチだった松下、東芝が良かった。そしてシャープ。ここまで。逆に排気が良かった日立と三洋は、いずれもフィルターにたまったゴミを取るのが手間。また、三菱も紙パックの取り外しが面倒なつくり。さらに使い勝手に難があったのがダイソンで、取り外し部分が重く、ホースも重い。

というわけで、「排気・お手入れともに素晴らしいという機種はなかった!」

しいて今選ぶなら、排気も手入れも、まあどちらも「そこそこ」というシャープ。でも、8万円近く出して「そこそこ」でいいのか?ここは迷いどころ。両方を満たす真打ちの登場を待つのもひとつの手でしょう。

■今回チェックした機種
シャープのパワーサイクロン EC−VX2(実勢価格7万9800円)
日立のロボットサイクロンRS1 CV−RS1(8万9800円)
三洋のエアシス SC−XD1(9万9800円)
ダイソンのDC22 ddmモーターヘッド(9万7800円)
松下のMC−P7000JX(6万9800円)
東芝のタイフーンロボXP エアロファイン VC−105XP(6万4800円)
三菱のラクルリ TC—C3KG(6万9800円)


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2007年12月26日(水)

レトルトカレーを試しました

今週は「リアルシンプル・ジャパン」編集長「高柳正盛」さん

今回は「レトルトカレー」を試しました。

レトルトカレーと言うと、単なる手抜き料理と思う人も多いでしょう。でも、最近は味のレベルが上がっていて、なかなか侮れません。何しろ、現在、レトルトカレーは800種類以上もあると言われていて、値段や種類もさまざま。

とういわけで、今回は数あるレトルトカレーの中から、小売店で手に入れやすく、しかも人気のあるカレーを、小売店の人や料理研究科の意見を参考に14種類厳選し、それを実際の食べ比べ、お勧めを選び出しました。

チェックポイントはもちろん味ですが、特にコクやご飯やパンとの相性などを強く意識しました。

ではテストの結果を。今回は3種類、「本格派カレー好きの人向けのベスト」「個性的なカレー好きのベスト」「家族やグループなど、万人受けするカレーのベスト」を紹介します。

●まずは、「本格派カレー」のベスト。「なとりデリカ」の販売する「銀座ナイルレストランのビーフカレー」(編集部調べで358円)です。
銀座の有名カレー店「ナイルレストラン」の2代目店主が監修したビーフカレーです。試食したほとんどの人が「レトルトっぽくない」「スパイスの効いた味がいい」と言っていました。「私が作ったのより全然おいしい」なんていう人までいました。

●続いて「個性的な味」のベスト。「ニチレイフーズ」の「京都・上七軒(かみしちけん)・萬春(まんはる)ビーフカレー」(500円)。
こちらは京都の老舗洋食店が監修したレトルトカレーです。「口にしたときはそれほどでもないが、あとからじんわりコクと辛さが来る」「バターの味が際立っている」という意見がある一方で、やはり個性的なので、「好き嫌いが分かれる味かも」という意見もありました。

●最後に、どこか懐かしい味、「万人向けのベスト」。「ハウス食品」の「麻布十番ビーフカレー」です。
食べた人からは「マイルドな辛さで、コクがある」「まろやかで食べやすい」「辛いのが苦手な人もいける」といった意見が集まりました。

※ご紹介した商品は・・・

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↑本格派カレー=なとりデリカの「銀座ナイルレストランのビーフカレー」

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↑個性的な味=ニチレイフーズの「京都・上七軒・萬春ビーフカレー」

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↑万人向けのベスト=ハウス食品の「麻布十番ビーフカレー」



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2007年12月19日(水)

高級洗濯乾燥機は、今買うべきか?もう少し待つべきか?ためした

今週は「日経トレンディ」編集長「北村森」さん

「高級洗濯乾燥機は、今買うべきか?もう少し待つべきか?」を試しました。

高級洗濯乾燥機、今、買うべきか、待つべきか?最近、白物家電の高級化がとまらない!10万円近い高級炊飯器や掃除機、洗濯乾燥機にいたっては何と30万円近い。というわけで、果たして、高い値段に見合うだけの価値はあるのか?要するに「今買っていいのか?」「値崩れしたり、性能がよくなるのを待つべきか?」これについて、今回は、洗濯乾燥機を試した。

高級洗濯乾燥機!結論から行くと、「どれも一長一短。まだ買うな!」

いま、洗濯乾燥機で注目されているのは、「洗濯乾燥した後の衣類がシワにならず仕上がるか」と「水道代、電気代が安いか=エコか」。この重要な2つの要素を両方満たす機種というのが、実はなかった!

テストしたのは4機種
・日立の「風アイロン ビッグドラム BD−Ś2000」実勢価格29万8000円
・東芝「ヒートポンプ エアコン ハイブリッドドラムTW−3000VE」30万8000円
・松下「ななめドラム NA−VR2200」29万8000円
・シャープ「愛情Ag+ドラム ES−HG92G」17万7000円

調査結果は、「洗濯乾燥した後の衣類がシワにならず仕上がるか」については、・綿100%のシャツ、綿・ポリエステルのシャツ、パンツを洗って、試したが、まず、日立は優秀だった。シワを防ぐ「風アイロン」を採用しているのがいいみたい。またドラムも他のメーカーの物より10cm大きい=衣類が広がる=シワになりにくい。逆に、松下、東芝、シャープは良くなく、アイロン掛けが大変。

続いてのチェックは「水道代、電気代が安いか=エコか」。これは、1回あたりの水道代+電気代を実際に測ったが、松下=45円、東芝=46円。ここまでは優秀。でも、シャープ=74円と高く、シワがつかない日立も=63円と、コスト高!この差は、「ヒートポンプ式」かどうか。ヒートポンプ式は、乾燥に水を使わない!…割安。他のメーカーのヒーター式では、乾燥するときにも水を使う…割高

というわけで、2つのチェックポイント「仕上がりがきれいでアイロン掛けがラク」というのと「エコで経済的」の「両立」はナシ!

さらに言えば、洗濯乾燥機、値崩れが早いということを忘れてはいけない。夏ごろには、前の年の新製品が半値近くまで下がることが多い。とすれば、もし、仕上がりのきれいさかエコかのどちらかを選んで買うとしても、来年夏まで待つのが得策。例年の動きから考えると、おそらく現在30万円ほどの機種が16万円程度まで安くなるのではないか。待っているうちに、「仕上がりきれいでエコ」を両立する機種が出て来るかもしれないし…

■テストした機種■

★日立の「風アイロン ビッグドラム BD−Ś2000」実勢価格29万8000円
東芝「ヒートポンプ エアコン ハイブリッドドラムTW−3000VE」30万8000円
松下「ななめドラム NA−VR2200」29万8000円
シャープ「愛情Ag+ドラム ES−HG92G」17万7000円


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2007年12月12日(水)

ハンドクリームをためしました

今週は「リアルシンプル・ジャパン」編集長「高柳正盛」さん

「ハンドクリーム」を試しました。

ハンドクリームは2年前にもためしましたが、時間がたって、新製品も出ているので、今回は小売店やインターネットでの売れ行きの良い商品を38種類集め、改めて試しました。価格は日常使い用ということで、3000円以下にしました。

いつもは編集部のスタッフみんなでチェックするんですが、今回はちょっと趣向を変えてみました。それは、美容師や事務作業をする人など、様々な職業の人に、テストに加わってもらったんです。というのも、使う人の目的によって、おすすめのクリームが変わると考えたからです。例えば、水を使うことが多い仕事についている人は、手洗いをしても肌を守る力が持続する物がいいでしょうし、オフィスで使う人ならすぐにパソコンを使ったり、書類をいじったりするでしょうから、べたつきがないものがいいですよね。

という色々な人によるチェックのポイントは5つ。「保湿効果が長引きするか」「べたつかないか」「香りがいいか」「刺激があり過ぎないか」「値段」

では結果。今回は4種類のベストを紹介します。「べたつかないベスト」「香りのベスト」「水仕事の多い人向けベスト」そして「夜に集中保湿したい人のベスト」の4つです。

◆まずは「水仕事の多い人向けベスト」。
エヌ・エム・ジーの販売する「クリア-G ハーモニー」(57g、1260円)です。
これは、医療や介護の現場などでも使われている皮膚保護クリームです。今回のテストでも「しっとりして肌がしっとり守られる」という声が多かったです。ちなみに美容師さんに大変好評でした。

◆続いて「香りのベスト」。
ヴェレダの「ヒッポファン ハンドクリーム」(50ml、1680円)です。
これは、2年前のテストでも選ばれた一品。相変わらず、これは強かったです。特徴は、何と言っても香りがいいこと!

◆3つ目は「べたつかないベスト」。
ニーズの「さらっと手のひらジェル」(60g、1680円)です。
「塗った直後でも、すぐにパソコンのキーボードを叩く気になった」「書類をめくる前につけても大丈夫だった」という声が多く、さらっとしています。クリームにパウダーが配合されています。

◆最後に「夜に集中保湿したい人向けのベスト」。
ザ・ボディショップの「ハンドトリートメントAM」(100ml、2100円)です。
「寝るときにつけると、翌日手がしっとり」「ホイップクリームのような感触で付け心地がいい」「香りもいい」といった意見が多く集まりました。

20071212mono.jpg

※ご紹介した商品は、写真左から・・・
◆「水仕事の多い人向けベスト」
 エヌ・エム・ジーの「クリア-G ハーモニー」(57g、1260円)
◆「香りのベスト」
 ヴェレダの「ヒッポファン ハンドクリーム」(50ml、1680円)
◆「べたつかないベスト」
 ニーズの「さらっと手のひらジェル」(60g、1680円)
◆「夜に集中保湿したい人向けのベスト」
 ザ・ボディショップの「ハンドトリートメントAM」(100ml、2100円)

*高柳正盛さんの「リアルシンプル・ジャパン」は→こちらから

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2007年12月05日(水)

携帯電話の買い方に大異変!どれが得なのか調べました!

今週は、「日経トレンディ」編集長の北村森さんです。
NTTドコモとauが相次いで、端末の新しい販売方法を導入。
それによって、ケータイを買うとき、おおいに迷うこと必至という状態になってしまいました。まず、販売方法を簡単に説明します。

・「端末の値段がこれまでよりも高くなるけれど、月々の利用料金は安くなる」
・「端末の値段がこれまでのように安いけれど、月々の利用料金はやや高め」
このどちらかをユーザーが選ぶということになります。

これまでケータイの販売では、携帯電話会社が販売店に対して、多額の「販売奨励金」を支払い、販売店はそれを元手にして端末を安く売っていました。
そのかわり携帯電話会社は月々の利用料金を高めに設定していました。
長らく続いたこういう慣習に、総務省がメスを入れた結果、新しい販売方法が登場したという構図です。
これからは「端末の値段と月々の支払い、それをトータルのかたちで検討する必要がある」ということ。

<結果1>携帯電話会社の間で、どこが得なのか?
月々の支払いを考えると、これまでの「最強プラン」は、ソフトバンクの「ホワイトプラン」だった。
ところがドコモやauが新しいプランを出してきた結果、差ははっきりと縮まっている。
周りにソフトバンクユーザーが多ければ、いまだホワイトプランに強みはあるが、そうでなければ携帯電話会社を移るほどではない。

<結果2>では、それぞれの携帯電話会社のなかで、得な選択は?
日経トレンディでシミュレーションした結果、各携帯電話会社で次のように覚えておけば、まず大丈夫ということがわかった。

<ドコモ>
どのようなユーザーでも「バリューコース」を選ぶのが得策。
バリューコースというのは「端末の値段がこれまでよりも高くなるけれど、月々の利用料金は安くなる」買い方。
端末の値段は高いが、分割払いを選ぶこともできる(一括払いにしたときと、かかるコストは一緒)。

<au>
「フルサポートコース」が有利になる場合が多く、無難。
ドコモとは逆の結果になった。「端末の値段がこれまでとほぼ同じで安いけれど、月々の利用料金もこれまでとほぼ変わらない」というコースを選ぶほうが有利になるケースが多い。
ただし、2年経たないうちに端末を買い換えると解除料を取られることに注意。

<ソフトバンク>
高機能端末を1年半程度で買い換えるなら「通常購入」を。
2年ほど同じ端末を使い続ける人なら、「新スーパーボーナス」を選ぶのが得策。
これは「端末の値段がこれまでよりも高くなるけれど、月々の利用料金は安くなる」買い方で、端末は分割払いも可能。ただ、高機能な端末を1年半ほどで買い換えるというユーザーに
は、通常購入のほうが得になる。

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