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弊社受託事業所における食中毒事故に関する報告(第三報)2011/09/20

 

弊社受託複数事業所における食中毒事故に関するお詫びと概要のご報告(第三報)

 

  このたび、弊社が関東甲信越地方で受託運営する複数事業所において食中毒事故が発生致しました。

健康被害を受けられたご利用者の皆様には多大なるご迷惑をお掛け致しましたこと深くお詫び申し上げるとともに、
  ご利用者をはじめ関係者の方々にもご心配をお掛け致しましたこと重ねてお詫び申し上げます。

本日、現時点での事故概要並びに対応状況に関しご報告申し上げます。

 
1. 事故概要

  発症日時: 9月5日(月)から9月12日(月)頃まで

  症  状: 下痢、腹痛、発熱、嘔吐など

  発症場所: 現時点で神奈川県、山梨県、長野県の7事業所(行政処分決定)

          保健所調査中…関東地方の5事業所

  発症者数: 7事業所で362名、うち入院された方は4名(現在は退院されております)

  原因食材: 生食用「長ネギ小口切り」

  病因物質: O-148

 
2. 保健所並びに弊社社内調査による原因食材分析

発症が広域の複数事業所に亘り且つほぼ同時期であることから、何らかの使用食材に原因があると考え、これら複数事業所で9月1日(木)~9日(金)までに使用された共通食材の調査を実施致しました。

その結果、特定のカット野菜業者から納品された生食用の「長ネギ小口切り」「キャベツ千切り」の2品目が共通食材として納品されていることが判明致し、13日(火)当該特定業者との取引全面停止と在庫の破棄、カット野菜の生食での提供全面禁止を指示致しました。

更に当該特定業者の同時期納品の内、生食用「キャベツ千切り」のみを納品した事業所に於いては発症者が出ていないこと、18日(日)横浜市保健所より9月5日(月)と6日(火)の生食用「長ネギ小口切り」検食から体調不良者の検便から検出されたものと同じO-148が検出されたとの報告を受け、弊社と致しましては9月5日(月)~7日(水)頃にかけて複数事業所に納品された当該食材が一連の健康被害をもたらした原因食材と断定致しました。

 
3. 本日時点でのご利用者様の状況

13日(火)以降、新たな体調不良者の報告はなく、健康被害を受けられたご利用者様も回復に向かわれているとお伺いしておりますが、現在、保健所の調査に全面的に協力する形で上記の期間に当該食材が納入された50事業所のお客様に対し、再度、健康被害が無かったか過去に遡って追跡調査を行っております。

 
4. 本日時点での各事業所の対応状況

◆ 「全事業所共通対応」… ① 当該特定業者からの仕入れを全面中止措置並びに在庫の破棄(13日(火)指示)、
     ② カット野菜の生食での提供を全面禁止。

◆ 行政処分が下りた7事業所については、保健所の処分に従い営業を中止。

◆ 調査中或いは調査予定の5事業所は、お客様と協議の上、調査中1事業所において通常営業を自粛し弁当対応、
    その他については「全事業所共通対応」を実施することで営業中。

 
5. 原因調査

現在、上述の状況を踏まえ、事業所での調理工程やカット野菜加工業者工場、原材料など、ご利用者様への提供に至る
 一連のプロセスを調査中でございます。

① 体調不良者を出した各事業所における作業工程の再検証。

②  体調不良者はいないが、長ネギが納入されていた各事業所における長ネギを使用したメニュー並びに作業工程の
     検証。

③ 特定カット野菜業者工場に対する衛生管理状態確認立ち入り検査(①9月14日の保健所立ち入り検査に加え、
     当社も第三者機関と共に17日(土)に実施)。

  ・ 聞き取り(作業プロセス、従業員の健康状態、渡航歴、検便検査、納入先確認)

  ・ 工場実査(ふき取り検査、温度管理状態の確認、水質検査、サンプル提出)

④ 原材料(長ネギ)納入業者に対する調査(予定)。

 
6. これまでの経過を踏まえての再発防止策

① 各事業所における安全衛生管理と教育の再徹底

【強化項目】

  ・ カット野菜は加熱用としてのみ使用

  ・ 生食用丸野菜の消毒と洗浄の徹底

  ・ 各事業所へタイマー設置による消毒時間厳守の徹底

  ・ 作業工程表に消毒時間記録項目の追加

② カット野菜業者工場に対する衛生管理状態確認の立ち入り検査(19日(月)~)

  ・  聞き取り(作業プロセス、従業員の健康状態、渡航歴、検便検査、納入先確認)

  ・  工場実査(ふき取り検査、温度管理状態の確認、水質検査、サンプル提出)

③ カット野菜業者に対する衛生管理牽制体制の見直し

  ・ 立ち入り検査回数の増加

  ・ 抜き打ちによる納品後食材に対するサンプリング検査の実施

以 上

 
【ご参考】

 
* 毒素原性大腸菌O-148とは

  ・ 大腸菌は、ヒトを含む全ての哺乳動物の大腸内で生息し、また環境中にも広く分布している微生物です。 

  ・ O-148は毒素原性大腸菌の一つですが、O-157等と異なり、主症状は水溶性の下痢及び腹痛、
     発熱で症状は比較的軽いと言われています。

  ・ O-148は75℃ 1分間以上の加熱で死滅しますが、O-148がヒトの体内に入ると、腸管内で増殖して
     エンテロトキシンという毒素を産生、急性胃腸炎を引き起こします。

  ・ エンテロトキシン自体は100℃30分加熱でも失活しない耐熱性を持っていますが、そもそもこの毒素はヒトの体内で
     のみ産生されます。

  ・ 菌の潜伏期間は12~72時間程度です。

   
【社団法人日本食品衛生協会発行 食中毒予防必携(第2版)等からの引用】

本件に関する問い合わせ先

エームサービス株式会社
企画業務部
広報室長 神薗 真英
TEL: 03-6234-7522
E-MAIL: aim@aimservices.co.jp