2007-03-12 「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」は完璧な謝罪文
■[政治]「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」は完璧な謝罪文
●従軍慰安婦「おわびの気持ち変わらない」安倍首相〜中国が火消し？ 安倍首相の「おわび」を一斉報道
今日（１２日）の従軍慰安婦問題の朝日新聞速報記事から２つ。
従軍慰安婦「おわびの気持ち変わらない」 安倍首相
2007年03月12日10時40分
安倍首相は１１日のＮＨＫのテレビ番組で、従軍慰安婦問題をめぐる自身の発言が波紋を呼んでいることについて「河野談話を継承していく。当時、慰安婦の方々が負われた心の傷、大変な苦労をされた方々に対して心からなるおわびを申し上げている。小泉首相も橋本首相も元慰安婦の方々に対し、（おわびの）手紙を出している。その気持ちは私も全く変わらない」と語り、元慰安婦に対する首相としての「おわび」も受け継ぐ考えを強調した。
首相は９日の参院予算委員会でも「（元慰安婦に対し）本当に心から同情し、すでにおわびも申し上げている。しかし、必ずしも発言が正しく冷静に伝わらない。事実と違う形で伝わっていく現状で非生産的な議論を拡散させるのはいかがなものか」と述べていた。
１１日のＮＨＫのテレビ番組で、安倍首相が「河野談話を継承していく。当時、慰安婦の方々が負われた心の傷、大変な苦労をされた方々に対して心からなるおわびを申し上げている。小泉首相も橋本首相も元慰安婦の方々に対し、（おわびの）手紙を出している。その気持ちは私も全く変わらない」と「おわび」発言を受け継ぐ考えを表明したそうであります。
この発言を受けての中国政府筋の国営新華社通信および中国メディアの動きが興味深いです。
中国が火消し？ 安倍首相の「おわび」を一斉報道
2007年03月12日12時26分
中国各紙は１２日、安倍首相が従軍慰安婦問題で「おわび」をしたと一斉に報じた。温家宝（ウェン・チアパオ）首相の４月の訪日を前に、この問題で中国市民の対日感情がさらに悪化すれば、日中関係の改善を目指す指導部への批判につながりかねないという懸念が中国側にはあるとみられる。安倍首相の発言を強調することで、この問題の火消しをしたいとの思惑もうかがえる。
この問題では、安倍首相が１１日にＮＨＫのインタビューに対し、従軍慰安婦問題で「心からのおわび」を語ったと同日にまず国営の新華社通信が伝え、テレビやラジオも同日夜のニュース番組で報道。翌１２日付の中国各紙は、北京の大衆紙が見出しを１面に掲げるなどして大きく報じた。
一連の報道は、安倍首相の先の発言が「アジア諸国の強烈な反発」を招いたと指摘しつつ、１１日のインタビューでは「おわび」のほか、９３年の河野官房長官談話を「継承していく」と語ったことにも触れている。
安倍首相が１日に従軍慰安婦問題で「強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実」と述べたことに対しては、李肇星外相が６日に「（同問題は）日本の軍国主義者による重大な犯罪のひとつ」と批判したが、同時に「温首相の訪日は両国の各領域における協力を推し進めるうえで大きな意義がある」とも指摘。中国外務省の秦剛副報道局長も８日、「日本が勇気を持ち、責任ある態度で対応するよう希望する」と述べるなど、日中関係の悪化を避けたいとの姿勢もにじませている。
うむ「従軍慰安婦問題で「心からのおわび」を語ったと同日にまず国営の新華社通信が伝え、テレビやラジオも同日夜のニュース番組で報道。翌１２日付の中国各紙は、北京の大衆紙が見出しを１面に掲げるなどして大きく報じた。」のだそうで、温家宝（ウェン・チアパオ）首相の４月の訪日を前にこの問題の火消しをしたいとの中国政府の思惑がらみの動きとこの朝日記事は分析しています。
・・・
私の持論は、外交とは現実主義者であるべきで理屈だけ先行させる原理主義者では硬直してしまうような複雑な国際外交では、しなやかにしかししたたかな現実主義者として日本国の国益を守るために日本国首相は現実に則して柔軟に振舞っていただきたいと思っております。
その意味でこのタイミングで安倍首相が「河野談話を継承していく。当時、慰安婦の方々が負われた心の傷、大変な苦労をされた方々に対して心からなるおわびを申し上げている。」と発言、発言を曲解されたり誇張されたり「非生産的な議論を拡散させる」のではなく、事態の沈静化を目指しているようすは、一定の評価をしたいと思います。
中国政府がメディアを駆使してこの発言に飛び付いてきたのも、彼の国の胡散臭い思惑がどうなのかは知りませんが、安倍さんにとっては追い風とはなりましょう。
そもそもアメリカ下院の小委員会の議事など、たとえ可決されても国際的には何の拘束力もないものだし、安倍首相自らがどうのこうの反論する必要はなかったのです。
日本国としては、外務省を通じて、アメリカ下院小委員会に対し、例えば今回安倍首相自身がＮＨＫで述べているように「小泉首相も橋本首相も元慰安婦の方々に対し、（おわびの）手紙を出している。」こと、日本が本件で謝罪していないという小委員会の指摘は事実にまったく反することを反証不能の厳然たる事実で訴えればいいだけだったのです。
・・・
メディアを通じて事態の沈静化を目指しはじめた安倍政権の動きには一定の評価をしたいですが、しかしながら半年前当たりからの安倍首相の国会での「広義の強制性はあったかもしれないが狭義の強制性はなかった」発言は、まったく外交戦術上、未熟な論法をしたものであります。
このようなわかり辛い論法を一国の首相が公的場面で繰り返し発言し、しかも海外メディアで誤解に基づく悪意（？）ある曲解までされてしまうと、今度は一転、方向転換して発言を抑え「おわび」の意思を強調する、このような軌道修正ともとられかねないドタバタした対応は決して誉められたものではありません。
外交手腕としては残念ながらとても未熟だった安倍外交なのであります。
今日は、本件における事実の詳細の検証とかイデオロギー論とかは、他のまじめなブログや論説におゆずりして、当ブログとしては国際外交における「謝罪の仕方」その方法論について考察してみたいのです。
・・・
●国家たるもの、そうそうおいそれと謝罪など口にしてはいけない
そもそも私は国家たるもの、そうそうおいそれと謝罪など口にしてはいけないと考えている一人です。
国家でなくても、会社組織であれ、個人であれ、公的な争いごとにおいて謝罪行為をするにあたっては慎重の上にも慎重にならなければなりません。
当たり前のことですが謝罪する、謝罪文をしたためるという行動は、関わる件において自分側に全面的に非があることを認めることになるからです。
ましてや国家が謝罪するとなればその意味合いは極めて重いのであり、その国の国民がその謝罪行為による負荷を末代まで背負うことになるのですから、国家は自国民のためにもそうそうおいそれと謝罪など口にしてはいけないのであります。
先の戦争がらみのアメリカ一国をとっても、非人道的で当時の国際法に照らしても違法性の極めて高い民間人対象の日本の都市部へのじゅうたん爆撃は６０万人以上の日本人民間人を無差別に殺戮したわけですし、広島・長崎の原爆投下に至っては、瞬時に２０万人近くの生命を地獄絵さながらの放射熱のうずに巻き込んだわけです。
これらを犯罪的行為と言わずしてなんと表現できましょう。
しかし「戦勝国」アメリカは今日に至るまで、東京大空襲に対しても広島・長崎への原爆投下に対しても、ただの一度も国家として謝罪などしてきませんでした。
戦後起こったことは、みなさま承知のとおり、戦勝国アメリカは自国の非道をあやまるどころか、逆に敗戦国日本の「侵略国家」としての非道を繰り返し繰り返し晒しては非難を繰り返してきたわけです。
そのたびにあわれ無条件降伏で負けた敗戦国日本は、自己主張をおさえいわれるままに罪を認め賠償を繰り返してきたわけです。
「歴史とは戦いの勝者がつづるもの」とはまさに真実なのであります。
・・・
●良い謝罪文作成は人を成長させる by 不肖・木走
謝罪するという行為はくれぐれも慎重に行わなければなりませんが、ところで謝罪するということを一旦決意したならば、中途半端な行動は逆効果になります。
国家にしろ個人にしろ、謝罪するという行為にはそうとうの覚悟が必要なのです。
私は以前当ブログで何回かこの「謝罪文」の問題を取り上げてきました。
■良い謝罪文作成は人を成長させる仮説〜朝日新聞の返事を読んでの一考察
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060119
■残念！「永田謝罪会見」は不合格です〜「謝罪文評論家」が各紙速報から読み解く永田謝罪会見のミス
朝日新聞の浦安市に対するコメントや偽メール事件での民主党の「永田謝罪会見」を題材に、どうせ謝罪するならば、正真正銘誠意のある謝罪をしなければ意味がない、逆効果であると主張してきました。
（前略）
●良い謝罪文作成は人を成長させる by 不肖・木走
まあ零細企業の経営者などは「人に謝るのが仕事」みたいなところがあります。
で、私は謝罪文を何度か作成するうちに自分なりの「良い謝罪文の作成テク」をいつしか身につけました。
ちょっとご披露しましょう。
■テク１：邪念を捨てる〜悪いのは１００％私だと心より覚悟する
どうせ謝罪文を書くことを決意したならば中途半端な決意では文章に誠意がこもりません。
そこで心を鬼にして（私だって悪くないとこもある）とか（先方にだって落ち度はあるじゃないか）といった邪念を一切捨てきります。
この件で悪いのは１００％自分であると言い聞かせます。
人の世の厄介な点は、実は人様に謝らなければならない羽目になったときでも、こちら側にも何分かの正当な言い分があり、先方にも何分かの指摘し得るような問題点があるモノであります。
しかし、そんな邪念をもっていたらいつまでも誠意ある謝罪文を作成することなどできないわけであります。
■テク２：先方の目線で自分の悪いところを批判する。
テク１で邪念を捨てたなら、出来る限り冷静な自分を取り戻した上で、先方の視線にたって、謝罪しなければならない内容を考えてみます。
なぜ相手が私を怒っているのか、自分が相手の立場だったらどう感じるか、冷静に分析します。
そして、ここが重要なのですが、たしかに失礼な謝らなければいけない振る舞いをしてしまったことを、心から自覚し反省します。
そしてウソ偽りのない素直な気持ちとして心からの謝罪の文をしたためます。
■テク３：建設的な改善策を提示する。
自分が今回の失敗で得た教訓を冷静に考えます。
そして、二度とこのような間違いをしないようにするために、自分としてできる改善策を建設的に相手に示し、そのように努力していくことを誠意を持って約束します。
ここでも重要なのは心から失敗から得た教訓を納得していなければ文章自体に誠意はこもらないことです。
うわべだけの反省など相手は何も望んではいないからです。
・・・
もちろんいつもうまく謝罪文が書けたわけでもなく、ときに余分なことを書いてしまいかえって相手の反発をもらってしまったこともあります。
ただ、出来の悪い私が実感するのは、相手からも一定の評価をいただけたような「良い謝罪文」が作成できたときは、不思議と自分自身も精神的に成長できたような気がするのでした。
「謝罪するという行為」は、ときに人を成長させるのではないでしょうか。
（後略）
■[メディア]良い謝罪文作成は人を成長させる仮説〜朝日新聞の返事を読んでの一考察 より抜粋
私の経験上、言い訳じみた中途半端な謝罪などは、相手の心象をかえって悪くしてしまう点でしないほうがましなのです。
●「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」〜外務省公式ページより
今回の従軍慰安婦問題では歴史的経緯で語れば、日本国の小渕首相以来の歴代首相が元従軍慰安婦にことあるごとに「謝罪」の手紙を送ってきた厳然たる事実がここにあります。
外務省公式サイトより「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」をご紹介しましょう。
これは日本国政府の公式文書であります。
元慰安婦の方々に対する
小泉内閣総理大臣の手紙
拝啓
このたび、政府と国民が協力して進めている「女性のためのアジア平和国民基金」を通じ、元従軍慰安婦の方々へのわが国の国民的な償いが行われるに際し、私の気持ちを表明させていただきます。
いわゆる従軍慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題でございました。私は、日本国の内閣総理大臣として改めて、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを申し上げます。
我々は、過去の重みからも未来への責任からも逃げるわけにはまいりません。わが国としては、道義的な責任を痛感しつつ、おわびと反省の気持ちを踏まえ、過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、いわれなき暴力など女性の名誉と尊厳に関わる諸問題にも積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。
末筆ながら、皆様方のこれからの人生が安らかなものとなりますよう、心からお祈りしております。
敬具
平成13（2001）年
日本国内閣総理大臣 小泉純一郎
・・・
いかがでしょうか。
私はこの内容の正否をここでは論じようと思ってはいません。
そうではなくこの手紙が謝罪文としては極めて完璧な構成でよく考えられており、短い文章の中であいまいさ冗長さがほとんど排除されたよく練られた文章であることに注目したいのです。
すなわちこの小泉首相の文章は、日本語、英語、中国語、韓国語、オランダ語等に当然翻訳されているのでありますが、文章の読み手によって齟齬が発生する余地のまったくない完璧な「謝罪文」なのであります。
まず、謝罪の主文が明確です。だれが、誰に対して、謝罪するのかはっきりうたわれています。
私は、日本国の内閣総理大臣として改めて、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを申し上げます。
また、謝罪の理由も明確にしています。なぜ謝罪するのかはっきりその理由も明記しています。
いわゆる従軍慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題でございました。
そして責任と反省の態度を明確にした上で、将来の日本の態度を約束しています。
我々は、過去の重みからも未来への責任からも逃げるわけにはまいりません。わが国としては、道義的な責任を痛感しつつ、おわびと反省の気持ちを踏まえ、過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、いわれなき暴力など女性の名誉と尊厳に関わる諸問題にも積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。
これは完璧な「謝罪文」です。
文章になんら制約事項や条件事項を含ませていないのもりっぱです。
・・・
私はここで指摘しておきたいことは、歴代の日本国総理大臣は過去において上記のように「元従軍慰安婦」に対して何度も繰り返し「謝罪」の手紙を送ってきた事実であります。
この点を相反目する２つのグループに特に指摘しておきたいのです。
まず、アメリカ下院小委員会の人々をはじめとする「日本が過去に対して反省も謝罪もしていない」と誤った主張をする人々に言いたい。
日本国総理大臣は本件に関してはどこの国の最高責任者でもここまで明確にしめすことはないだろうほどに、公式に明確に直接的に謝罪を繰り返してきました。
その事実を直視してほしいです。
次に、国家として公式に謝罪してきた日本の行為に、逆の意味で不満を持ち安倍首相の言うところの「狭義の強制性」などなかった点から、「河野談話」を修正すべきという主張の人々に言いたい。
本件に関して上記のとおり日本は国家として謝罪を繰り返してきました。
ことはすでに「河野談話」だけの問題ではありません。
当然ですが国家として国際的に公式に謝罪してきたことに対して、部分的とは言え訂正をするということは、外交的・政治的に大変な労力と覚悟がいることになります。
「敗戦国」日本に取りその外交戦略は本当に正しいのでしょうか？
日本以外の万国が認めえる方法論を確立できるのでしょうか？
私にはその「狭義の強制性は無かった」という主張がどんなに正鵠を射ていようとも、その主張に固守することが国際的な日本の立場を強めることに繋がるとは、どうしても思えないのです。
・・・
●「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」は完璧な謝罪文です
そもそも私は国家たるもの、そうそうおいそれと謝罪など口にしてはいけないと考えている一人です。
国家による謝罪行為とはそれほど重い行為だと認識しております。
そして日本国は、従軍慰安婦問題に対して国家として公式に謝罪してきた厳然たる事実がここにあります。
今検証した「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」をはじめ、小渕首相以来の歴代首相がしたためてきた元慰安婦の方々に対する謝罪の手紙の持つ意味はとても重要です。
アメリカ下院小委員会の人々をはじめとする「日本が過去に対して反省も謝罪もしていない」と誤った主張をする人々にはこの歴代総理の手紙を持って、正々堂々反論すればよろしいのです。
また、逆に、この過去の謝罪行為に対して、もし訂正しようとするならば、それはそうとうの外交的・政治的リスクと覚悟を要することは論を待ちません。
私の考えは、マイケル・グリーン氏とほぼ同じです。
本件に関しては政治的にはすでに決着の付いた事項であり、学術的な事実関係の究明は歴史学者にまかせるべきであり、政治家が介在することは避けるべきだと思っています。
「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」は完璧な謝罪文です。
（木走まさみず）
＜関連テキスト＞
■従軍慰安婦問題：「狭義の強制性」表現を乱用して国際的誤解を生じるミスを犯している安倍政権
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070306
■良い謝罪文作成は人を成長させる仮説〜朝日新聞の返事を読んでの一考察
- 420 http://d.hatena.ne.jp/
- 202 http://reader.livedoor.com/reader/
- 187 http://b.hatena.ne.jp/hotentry
- 170 http://b.hatena.ne.jp/entrylist?sort=hot
- 122 http://labs.ceek.jp/hbnews/
- 118 http://b.hatena.ne.jp/
- 94 http://mkt5126.seesaa.net/
- 88 http://nyt.trycomp.net/modules/weblog/
- 78 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070304/1172973416
- 59 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLJ,GGLJ:2006-36,GGLJ:ja&q=アメリカ議会 従軍慰安婦
このブログの内容を翻訳し、問題のアメリカ下院小委員会に送ってみたい気がしますね。
たぶん、おかしな主張を繰り返す輩は、謝罪よりも日本を貶める事が第一の目的でしょうからね。
そういう悪意を持った相手に「日本は間違いなく謝罪をしているのだ！」と、つきつけた時に
韓国系の支持者を多くもつ議員さんが、どのような対応するのか興味深いものがあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/12/d20070312000101.html
http://www.latimes.com/news/opinion/letters/la-le-sunday11.4mar11,1,5857043.story?ctrack=1&cset=true
木走テクには「後で謝るのならゴチャゴチャ言うな」はありませんか。余りに初歩的でしたか。
木走さんには官邸入りしていただいて、謝罪コンサルタントとして活躍されたらいいのにね。水道代も電気代もあるし。
いまさら蒸し返すのはおかしいと主張して欲しいです
えーと、この謝罪文、「私の気持ちを表明させていただきます」ってなってるから、「小泉さんの個人的見解」って形ですぜ？
明らかな脆弱性を残した謝罪文は感心しませんなぁ。
過ぎたことは変えられないとしてこの先どうするか。
現状日本側の「善意」が全然アメリカや韓国やその他の国々に伝わっていないのであれば、逆に「河野談話」を見直して「言い訳でない衷心からの日本の真意」をなるべく簡潔で誤解の余地のない表現で表明すべきではないかと思います。
「戦時売春婦」は戦争の勃発に伴って大陸に送られた人々ですから、それに対して「日本は二度とこのような行為に手を染めない」と表明することは当然のこと。
それに関する忌憚なき「お詫び」はあっていいと思いますが、事実に基づかない現在の日本政府の公式見解には問題がかなりあると考えます。
それは即ち際限なき拡大解釈の余地を残すからです。
まず事実ありきで。
・日本の公式見解を基本的には変更するつもりのないこと・・・そう簡単に変えられないし、アメリカと喧嘩する根性あるの？
・ただし、事実としてお詫びは何度も重ねていること
・日本としては、過去を教訓として未来に配慮していること
・それと同時に、真摯に歴史的「事実」の追及を行っていること・・・広義か狭義かはこの中の話ですよね
あたりを明確に表現していただきたいです。
河野談話の問題は、重々承知しているつもりですが、国際的な認識は多数の国家の認識のせめぎ合いで決まるものなので、日本の持つ認識を国際的に広げたければ、味方になる国を数多く作らなきゃ。
「日本は悪くない」といくら叫んでも、他の国にとってはメリットないでしょ。しかも、慰安婦という不幸な歴史を非難している内容で、日本を非難することはどうかと思うけど、不幸な歴史を繰り返さないという点では悪いことではないんだから。
鮎川さんのところにも書いたのですが、中韓が日本攻撃を直接やりにくくなったのでアメリカを迂回して行っているだけであって、日本としてはその非難に対して多くの国が辟易するように持って行くべきだと思うけどな。
これは良いですね。
木走さま、masashiさまのご意見に賛成です。
外交って現実ですから。
こないだのrice_showerさまのも名文でしたよね。
学問的検証は粛々とやるべきなんですが、どうなんでしょう？
こういう事には日本政府は金だしませんからね。
あんまり期待できないかな。
しかし栗林中将みたいに慰安所拒否しちゃう指揮官ばかりだったら、やっぱり“事件”が多発したんでしょうか？
拒否した指揮官の名簿なんか、あったら見てみたいですけど。あるかな？
米議会の慰安婦問題提起のきっかけは
日本政府の慰安婦に関する教科書記述の消極性にあるから
日本政府は総理のお詫びの手紙にある考えを実行し、
歴史教科書における慰安婦の記述は以下のように
するべきだ。
「日本軍は、極貧農家に売り飛ばされた女性たちや
1937年以降に新たに占領した地域の有力者から供出させた
女性たちを相手に組織的に買春に関与し、彼女たちの名誉と
尊厳を傷つけた。」
個人の主義主張はいろいろとあっていいと思うので、私の考えとは異なりますがまささんの主張を否定するつもりはありません。ただ、素直な疑問が一つ。
教科書記述に日本軍の悪い行為を赤裸々（私は誇張だと思いますが）に書くことは、どういう主眼で行うのでしょうか？
・今の子供達に日本軍の悪辣な行為を認識（反省？）させる
・中国や韓国にお詫びのしるしとして教科書記述を行う
・その他
（以下は個人的な感想です）
私は、日本という国が起こした戦争については、当然非難されるべき部分があると思います。そして、その中での特定の非人道行為も非難されるべき部分は多いと思います。
しかし、すでに戦争実体験のない世代が社会の大部分を占めるこの時代において、教育においてそれを断罪する必然性がそこまで感じられないのです。
なぜなら、中国や韓国に負い目を持った状態で教育を終えることは、未来を見据えて行く上で妙なわだかまり（壁？）を作ってしまうのではないかと懸念するからです。
本来、戦争は日本がした行為以外であっても悲惨なものです。そして、日本軍の行為のみならず、どこの軍の行為も悲惨な結果を生み出していると思います。その非道さを競っても生産的な意味はありません（歴史評価的な意味はあるでしょうが、それは教育と別の次元の話でしょう）。
教育は、それぞれの国が行うものです。よって、アメリカ議会の非難決議は基本的に内政干渉であり、日本の教科書の記述を変更するためには国内世論の高まりを創出すべきです。
・今の子供達に日本軍の悪辣な行為を認識（反省？）させる
・中国や韓国にお詫びのしるしとして教科書記述を行う
・その他
その他→軍慰安所設置は
近現代の外征軍の兵士の進駐地や外征地長期駐在によって
おこりうる悲劇として、将来後世の政府に軍隊の海外派遣や
集団的自衛権の名目による内戦国の治安維持参戦を
躊躇(ためら)わせるように後世に伝えます。
ご指摘の通り、以下の歴史的事実だけを教え
価値判断は教えられる側に任せてもかまいません。
「日本軍は、極貧農家から売り飛ばされた女性たちを
相手に組織的に買春に関与した。」
歴史教育の目的は教えられる側の方々に
過去の教訓を現在将来に如何に活かして
もらうかですが、まずは歴史的事実を
教えるのが前提です。
話は変わりますが首相のお詫びの手紙が
首相個人の見解だとする方
（「まさ」は「首相としてのお詫び」と
みなします）は
首相のポケマネ靖国参拝は首相個人の参拝と
みなしていただけるでしょうか？
みなしていただければ幸い、
ポケマネ参拝でも首相が参拝すれば
公式参拝とみなすならダブルスタンダードに
なります。私の私見は首相のポケマネ参拝は
首相が首相としての参拝を公言すれば
首相としての参拝とみなします。
自分個人の参拝なら私的参拝として
現在の首相のように
公開なされなければいいと思います。
歴史的事実を教訓にすることは同意しますが、
�［鮖謀�事実なんですか？
��過去と現在では時代背景が異なりますが、それを小中学生の教育で教える意味はありますか？
以上の２点が私の合点行かないところです。
今の子供に、いくら当時の話をしても、歴史事実として客観的に認識できるとは思いません。それは、教え込もうとする側のエゴに感じられます。
私が朝日新聞を嫌いなのと同じ理由で、まささんの意見には同意できません。
もちろん、これは私の個人的意見なので、無視していただいて結構です。
「個人的見解説」は・・・私かな？
多分このブログのコメントで「靖国参拝ネタ」が出るたびに言ってますけど・・・「どの様な方法でやっても個人的参拝にしかなり得ない」です。
「チョッとトイレ」と公言して用を足しても「公式放尿」にはならないのと同じで本来の首相の仕事でないコトは「公式」とは言いません。そして憲法上靖国参拝は首相の「本来の仕事」にはなり得ません。
で、アメリカが要求しているのはおそらく彼等が好んで行う、議会の「謝罪決議」でしょ？議会民主制国家ならこうすると「国家が公式に謝罪した」コトになりますから。
これは凄い。慰安婦を強制した業者＆ブローカーはやはり朝鮮~人だったことを裏付ける記事発見。
http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=teconomy&nid=2827405
「日本軍は、極貧農家から売り飛ばされた女性たちを
相手に組織的に買春に関与した。」
>��過去と現在では時代背景が異なりますが、それを小中学生の教育で教える意味はありますか？
相手に金銭を支払おうが支払うまいが意思に反して
性交に追いやられる女性とその事情を知りながら
性交することは強姦か否かを問いかけながら、
�，篋澳敲瞳慨霖牢審擲垢貿笋衄瑤个気譴振防禄�性
(�，鯣麁颪靴覆�らちっとも他山の石にしなかった米韓への
皮肉となった女性)にふれるだけでもかまいません。
むろん教科書に記述される歴史的事実だけを教えてもかまいませんが、
首相の「お詫びの手紙」が軍慰安所の悲劇を後世に伝える考えを
示している以上それをしないとそれを口先だけのものだったと非難される
おそれがあります。政府が補償問題から逃げ切る意思がある以上はそれだけでも
しておかないといつまでも追及されるおそれがあります。
>性交することは強姦か否かを問いかけながら、
いやー素晴らしい。歴史教育もフェミニズムの下僕になるべきだと主張される訳ですな。
フェミニズムが形を変えたマルクス主義だと実感させられました。良い教訓を与えて下さり、感謝致します。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。
まささんのご意見を何度伺っても、子供達のために教育するのではなく、まささんの主義主張のために教育しているようにしか見えません。
masashiさまとの意見の共通点は
歴史的事実を教訓にすること
だったはずですが、
歴史的事実を教訓にすることと
>過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝える
ためにはどうすればいいですか？
>歴史的事実を教訓にすること
歴史をどう解釈するかは個人の内面の問題です。特定の立場からの解説や、反戦という教訓を引き出す為の教育など、教育と呼ぶに値しません。マトモな人はそれを「洗脳」と呼びます。
歴史的事実の認定が、曖昧だからこそ現在従軍慰安婦（そんな定義はないと私個人は考えますが）の論争が生じていると思うのですが、その論争を深めることが重要でかつ、その論争の結果を記録することが必要なのではないですか？
子供達は、知識こそ習得していかなければなりませんが、歴史を認識する方法までは押しつける必要はないと思います。後世に歴史を正しく伝えるのではなく、後世の人が知りうる事実から歴史を認識するのだと思います。
それ故、正しく伝えなければならないという言葉自体に、祇園があります。私たちは、自分の認識できる事実に基づき、議論をしていくことではないでしょうか？
歴史認定自体は、新しい事実が発見されることで容易に覆ります。よって、子供達の教育においてあまりにイデオロギーの強い内容を書くべきではないと考えます。
失礼しました。
＞1937年以降に新たに占領した地域の有力者から供出させた
＞女性たちを相手に組織的に買春に関与し、彼女たちの名誉と
＞尊厳を傷つけた。」
その割には日本人慰安婦からは国家賠償請求が起きていない件について言及無しですが？
そもそも、中国・韓国から日本に対して賠償請求するのは条約で解決済みなので却下が正しい
それに証言しか無いのはおかしいですよ
最高検が全国検察指導
「自白だけに頼らずに」
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070313/mng_____sya_____002.shtml
＞>歴史的事実だけを教え、価値判断を強制しないことです。
＞ご指摘の通り、以下の歴史的事実だけを教え
＞価値判断は教えられる側に任せてもかまいません。
右も左も売国も愛国もごちゃ混ぜにして教えれば問題ない
偏った情報だけを教えると、教育の最も重要な部分である疑問を持つ事が抜け落ちる
この前書いたこれを無視したり、
これは凄い。慰安婦を強制した業者＆ブローカーはやはり朝鮮~人だったことを裏付ける記事発見。
http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=teconomy&nid=2827405
日本人の慰安婦の方が圧倒的に多いのを考慮に入れなかったり、
敗戦直後の朝鮮人の犯罪を無視したりしている辺り、自称善意の人は胡散臭いです
波紋呼ぶ米中学教材『ヨーコの話』（上）
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/18/20070118000039.html
http://kimura-nobuo.cocolog-nifty.com/laboratory/2007/02/y_4ef9.html
旧日本軍「細菌戦研究」 米が機密文書公開
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070118/usa070118004.htm
＞ＩＷＧでは「慰安婦問題」を裏付ける文書も探したが、「目的を達せず、引き続き新たな文書の解析を図る」と述べるなど、調査では証拠が見つからなかったことは認めている。
で、まささんが発見した証拠はありましたか？
ことばの使い方も含めて
下手くそで申し訳ありませんでした。
もう一度お伺いさせていただきます。
まず、
>歴史的事実を教訓にすることは同意しますが、
は具体的にどうすることなのかをお伺いしたいと思います。
そして木走さまが
>将来の日本の態度を約束しています。
という国際公約の一部たる
>過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝える
は非現実的で間違いなのでその考えはありませんとの
日本の考えを在外日本公館に説明させよとのご意見なのかを
お伺いします。
>集団的自衛権の名目による内戦国の治安維持参を
>躊躇(ためら)わせるように後世に伝えます。
↑これといい
>性交に追いやられる女性とその事情を知りながら
>性交することは強姦か否かを問いかけながら、
↑これといい、党派性が露骨に過ぎるんですが。
セックスワーカーに対し望まないセックスを拒否
する権利を与えようなんて、ここ数年の急進過激派のフェミ団体の主張そのままです。
あなたが個人的にどんな信条を持とうと自由ですが
子供の教育に露骨な偏向を持ち込もうと主張する自分の態度を恥ずかしいとは思わないのでしょうか？
する権利を与えよう
以上は軍慰安所で
「気に入らない客は拒否できるよ」で
日本軍が認めていた権利です。
さらに
日本軍が慰安婦自身の債務総額にかかわらない自由廃業を
奨励していた資料がみつかり、それを米議会の公聴会などで
在米日本公館が提出すれば、米決議案などすぐに
つぶれると思います。
ご自分でこう書いておきながら、
>「気に入らない客は拒否できるよ」で日本軍
>が認めていた権利です。
今度はこれですか。で、それでは売春が軍の強要
ではなかったことはお認めになるのですね？
なら、子供に商行為である慰安婦問題を教育すべき
と言う根拠を説明願いたい。
ではなかったことはお認めになるのですね
私は以下の歴史的事実を総理のお考え通り
「後世に伝える」ことを主張しているだけです。
「日本軍は、極貧農家から売り飛ばされた女性たちを
相手に組織的に買春に関与した。」
その結果後世の日本政府が日本軍の海外派遣や
集団的自衛権を将来認めることによって
米軍が依頼するであろう
日本軍の内戦国治安維持参戦を
ためらってくれたらいいなと
期待しているだけです。
>ためらってくれたらいいなと
>期待しているだけです。
これが露骨な党派性であって、子供に対する
洗脳だと何度も言ってるんですが。
それにそもそも今回のアメリカでの論調を見誤って
います。自由廃業の資料など全く意味がありません。
外国女性を強制的に駆り集め、強姦し虐殺したのは
史的に明らかな事実であり、それを日本政府が否定
したと報道されてるんです。
当時の慰安婦の状況といい、今回の騒ぎといい、
あなたは本当に理解してここに書き込んでいますか？
相手に買春に組織的に関与した事件を教訓に、
後世の政府が内戦国治安維持参戦問題を慎重に
扱ってもらいたいという気持ちはありますが、
本旨としては、首相のお詫びの手紙が表面的だと
日本叩きの方々にいわれる余地がないように、
誰が見ても以下を履行していると、とれるような
形にしないと日本弁護の方々に過大なご負担を
おかけすることになると思うということです。↓
>我々は、過去の重みからも未来への責任からも逃げるわけにはまいりません。わが国としては、道義的な責任を痛感しつつ、おわびと反省の気持ちを踏まえ、過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、いわれなき暴力など女性の名誉と尊厳に関わる諸問題にも積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。
今までの経過（かなり省略）
私、主張に党派性が強すぎるんですよ、自覚は？
Ｍ、自由廃業の資料があれば米議会は説得可能。
私、米議会がなんで騒いでるか解ってます？
Ｍ、米の親日派援護が目的です。
↑あなたと私のやり取りです。
よーく上を読んで、何か異常を感じませんか？
回答をお持ちします。
ありません。
>米議会がなんで騒いでるか解ってます？
弁護士上がりの米議員センセの弁護士業界のビジネス開拓
>よーく上を読んで、何か異常を感じませんか？
誰かにお答えしているというより
誰かの主張の欠陥か問題を突くかまたは
自分の趣旨をご理解いただくのを
優先していますので異常を感じません。
>自分の趣旨をご理解いただくのを
>優先していますので異常を感じません。
一体どこに他者の論理的欠陥を指摘した記述が
あったのでしょう。
他人のブログを場所借りしながら、自己主張さえ出来れば
良いとの主張も醜悪です。
あなたが異常であることは私には十分理解出来ました。
遣り取りを見た第三者も同様でしょう。
それ以外はテーマに基づく自己主張だけに
とどめています。しかもそれへの反応が
なければ別に自己主張に加えて書き込むことも
ありません。それへの反応があった場合に限り
私の自己主張を説明します。
>他人のブログを場所借りしながら、自己主張さえ出来れば
良いとの主張も醜悪です。
『「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」は完璧な謝罪文』
についてのテーマから外れて他人がどうだこうだと評する方にいわれたくない
ものです。
＞それ以外はテーマに基づく自己主張だけに
＞とどめています。
自爆ですか？
＞『「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」は完璧な謝罪文』
＞についてのテーマから外れて他人がどうだこうだと評する方にいわれたくない
＞ものです。
あなたが教科書問題を出したから話がねじれている
＞米議会の慰安婦問題提起のきっかけは
＞日本政府の慰安婦に関する教科書記述の消極性にあるから
＞日本政府は総理のお詫びの手紙にある考えを実行し、
＞歴史教科書における慰安婦の記述は以下のように
＞するべきだ。
これを書いた記憶は当然ありますよね
>>歴史的事実を教訓にすることは同意しますが、
>は具体的にどうすることなのかをお伺いしたいと思います。
具体的にどうするかは、個人個人およびケースバイケースだと思うのですが、何か決まり切ったことをしなければならないのですか？個人として歴史を教訓とすることは非常に重要なことだと思います。ただし、事実認定は最終的に個人が担うべきものだと感じます。もちろん、政府の公式見解としてなんらかの表明をすることもあると思います。
私が疑問を呈したのは、それを教科書という教育課程に取り入れようとする意見をまささんが表明されたからです。
>＞そして木走さまが
>将来の日本の態度を約束しています。
>という国際公約の一部たる
>>過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝える
>は非現実的で間違いなのでその考えはありませんとの
>日本の考えを在外日本公館に説明させよとのご意見なのかを
>お伺いします。
どうしてわざわざそんなことを表明させなければならないのですか？そのような極端な質問をされる意図がわかりません。
日本で、一度政府が公式見解を行った内容を、再度議論しようとすれば、それが「歴史を直視できず、正しく後世に伝えることができない」という意味に該当すると考えられているとしか、私には理解できません。
それはあまりにも極端で偏った考え方だと思いますが。
木走さんが書かれている本旨は、「国際社会という事実が事実として通らない社会では、駆け引きがないより重要で、その駆け引き上得策でないことはすべきでない」を言われているのだと思いますが。
>＞日本政府の慰安婦に関する教科書記述の消極性にあるから
>＞日本政府は総理のお詫びの手紙にある考えを実行し、
>＞歴史教科書における慰安婦の記述は以下のように
>＞するべきだ。
>
>これを書いた記憶は当然ありますよね
そうです。私が執拗にここで追求していることは↓
>＞日本政府は総理のお詫びの手紙にある考えを実行
することです。
その方法は誰が見ても納得する形であれば、
どんな方法をとってもかまいません。
現状はどうでしょうか？
まさ様の言われることは、一見、理があるようにも思われますが、これから日本国民として育っていく子供たちに一方的な歴史認識を刷り込み、モチベーションを下げる結果となりましょう。
これでは長期的な国益は確保できません。
また、慰安婦問題の根本は売春問題であり、いずれにしろ小中学生の授業で教えるに適当な問題とも思えません。
世界の歴史の中には、もっと覚えるべき重要事項が沢山あります。
これは中国の歴史教育の中でチベット侵略について教えないことや、欧米諸国の歴史教育の中で植民地支配について詳しく取り上げないことと同前であり、初期教育の段階では当然為されるべき配慮であり見識であると言えます。
一体に日本に於いては非常に難しい歴史の変わり目の時点で敗戦を経験しており、そのことにより自国民への教育が非常に歪んでいる現状は、パール博士を始め、世界の識者の指摘するところであり、今後の日本が最も考えるべき課題であると思われます。
既に世界史的視点に於いて、欧米のそれであっても、日本の起こした戦争が世界から植民地主義や人種差別を排除していく大きなきっかけであった事は明らかです。
宮崎県知事が素晴らしい発言。
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20070315a2.html
もじもじスケッチ様から拾ってきました。
原文は英語ですが和訳が載ってます。
http://mojimojisk.cocolog-nifty.com/miz/
コメント多いのでそれぞれに一言だけ。
Tiaki様
＞たぶん、おかしな主張を繰り返す輩は、謝罪よりも日本を貶める事が第一の目的でしょうからね。
外交は「血のでない戦争」という側面がありますからね、油断無くということでしょう。
雪之丞様
＞ここのブログ主の特定のイデオロギーに与していない落ち着いた冷静な分析は読む側に安心感を与えてくれますね。
えーっと、イデオロギーを語るのは苦手というか能力的に無理があるようなので（汗
hotal様
＞原文。これ、木走さんが児玉総領事を語って書いたの？という内容。
http://www.latimes.com/news/opinion/letters/la-le-sunday11.4mar11,1,5857043.story?ctrack=1&cset=true
貴重な情報ありがとうございます、あらやだ、ほんとだ。
飯大蔵様
＞木走さんには官邸入りしていただいて、謝罪コンサルタントとして活躍されたらいいのにね。水道代も電気代もあるし。
ああああ、「水道代も電気代も」ですか、あの大馬鹿者は処置なし、弁解不能かと。
sakimi様
＞謝罪云々より、SF条約他の戦後に結んだ条約で終わっていて
いまさら蒸し返すのはおかしいと主張して欲しいです
過去のことを蒸し返しされるのは国家間でも夫婦間でもつらいものですね。
Gedol様
ども。
＞えーと、この謝罪文、「私の気持ちを表明させていただきます」ってなってるから、「小泉さんの個人的見解」って形ですぜ？
なるほどね、総理大臣の個人的見解であって国家としての謝罪（国会決議とかかな）にはなっていないというご指摘ですね。
蝦夷王様
＞それに関する忌憚なき「お詫び」はあっていいと思いますが、事実に基づかない現在の日本政府の公式見解には問題がかなりあると考えます。
それは即ち際限なき拡大解釈の余地を残すからです。
まず事実ありきという点にはまったく異存はないのです。
masashi様
＞鮎川さんのところにも書いたのですが、中韓が日本攻撃を直接やりにくくなったのでアメリカを迂回して行っているだけであって、日本としてはその非難に対して多くの国が辟易するように持って行くべきだと思うけどな。
外交戦術をもっと練ってもらいたいですよね。
鮎川龍人様
＞しかし栗林中将みたいに慰安所拒否しちゃう指揮官ばかりだったら、やっぱり“事件”が多発したんでしょうか？
拒否した指揮官の名簿なんか、あったら見てみたいですけど。あるかな？
うん、栗林さんは逆に戦局が厳しくなると慰留民とかを内地に戻したんですよね。
まさ様
＞「日本軍は、極貧農家に売り飛ばされた女性たちや
1937年以降に新たに占領した地域の有力者から供出させた
女性たちを相手に組織的に買春に関与し、彼女たちの名誉と
尊厳を傷つけた。」
ここですね、争点のひとつは、教科書問題ですね、慰安婦の事実を日本の教科書でどう扱うべきか。
サンダー様
＞フェミニズムが形を変えたマルクス主義だと実感させられました。良い教訓を与えて下さり、感謝致します。
フェミニズムというものはマルクス主義と結びつきやすいということでしょうか。
a様
＞とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論２」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
小林よしのり著「戦争論２」は既読でしたが、まあひとつの考え方をわかりやすく明示しているのは確かでしょうね。
みなさま、真摯な議論ありがとうございます。