実は電気は貯められない？

ライター：jiheiさん（最終更新日時：1時間以内）

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唐突ですが、現在電気を貯めることは実用化されていません

電気は身近なエネルギーですが、他のエネルギーと異なる大きなポイントがあります。　それは、貯められないということです。　現在では発電した電気はその時間に消費するしか方法が有りません。

ただ、実験段階であるが、SMESと呼ばれる超電導磁気エネルギ貯蔵という技術で電気を直接貯めることが可能です。　原理は冷やして抵抗を０にしたコイルに電気を流して、閉回路を作っておくことによって電流が永遠に流れ続け、貯蔵できる方法です。　　しかし、非常にコストが掛かる方法でもあります。

でも、発想を変えれば電気も別エネルギとして保存可能です。　現在では以下の方法で余った電気を別エネルギとして保存して、必要になったらまた電気に変換しています。

ストレートに言うと電池、バッテリー、蓄電池のことです。これが最も使われている方法です。金属のイオン化傾向を利用して、電気を保存したり取り出したりします。　エネルギを貯めるという直接的な目的以外にも、電源供給用ケーブルが不要になる利点としても活用されています。

電池は電気を直接貯めていません

電気の力で水などを高い位置にポンプで移動させる方法です。　水を高い位置に上げれば位置エネルギー（ポテンシャル）として保存できます。　必要なときは水力発電の理屈で電気を取り出します。　揚水発電とも言います。

電気の力ではずみ車を回転させて、運動エネルギとして保存します。　重たいはずみ車をゆっくりと回転させる方法と、軽いはずみ車を超高回転で回す方法があります。　少ないですが実用化もされています。　フライホイールバッテリとも言います。

工場等のエアーコンプレッサも電気エネルギを空気を圧縮して保存しています。　しかし、圧縮された空気は機械的なエネルギとして消費されるので、電気を貯めるという意味とは外れます。

最近では余剰電力を貯蔵するという考えから、余剰電力を出さないという考えもあります。　特にIT企業が推進している、スマートメーターやスマートグリッドと呼ばれる方法で、需要と供給を効率良く結びつけて無駄な発電を少なくしていきます。

これら技術が普及すれば、電気を貯める必要は少なくなるのではと感じます。

予め、消費する電力を予測して、割安の電力を購入できるようにします。　利用者は前もって使用する電力を申請します。　この仕組を電気製品自身が自動的にシステムに入札、購入するようにします。

電力会社はこの方法により効率のよい発電所の運用が可能になります。　費用のステージとして

深夜電力（格安）
ボイラーやコンピュータなど、定期的に同量の電力を使うシステム、電気自動車の充電など
一日前に予約した昼間の電力（安い）
エアコン、コンピュータのサーバ、床暖房など
使用する直前に予約（少し安い）
テレビの録画、食器洗い機、電子レンジ、オーブントースターなど。スイッチを入れても電力会社との交渉手順が発生するため、動作するまでにタイムラグがある
すぐに使用（割高）
トイレの照明、とにかくすぐに電力が必要なもの

と分けるのが良いと思います。　

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