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2011年9月20日10時48分

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韓流番組、なぜ増えた? TV局「自前より安い」・韓国「輸出」に力(1/2ページ)

写真:フジテレビ周辺を取り巻いたデモ=8月7日午後3時11分、東京・台場拡大フジテレビ周辺を取り巻いたデモ=8月7日午後3時11分、東京・台場

図:韓国コンテンツを巡る主な日韓の動き拡大韓国コンテンツを巡る主な日韓の動き

 日本のテレビでも、すっかりおなじみとなった韓流コンテンツ。ドラマに音楽に存在感を増す一方、一部で批判もあがりはじめた。国外では「規制」に向けた動きまで出てきた。

 「もっと日本のドラマをみたい」「フジは売国奴」

 先月7日、東京・台場のフジテレビ周辺。韓国の番組や音楽を多く流し偏っていると数百人が練り歩き、訴えた。同21日は5千人以上。その後もデモが続く。

 たしかに韓国番組は増えている。7月の番組表(関東地区)を調べると、フジが韓国ドラマを放送した時間は約38時間で民放の中で最も多い。続くTBSの約19時間の2倍だ。NHK放送文化研究所の2009年の調査では、韓国を含む外国番組の衛星放送への移行が進み、地上波では「減少傾向にある」。だが「昨年辺りから増えている」(同研究所担当者)という。

 理由は「安さ」だ。景気低迷などで広告費は減少。「自局で制作するより、他国から安く買う方がいい。韓国ドラマは視聴率をそこそことる」と、在京民放キー局関係者は言う。テレビ業界の課題である、制作費の切り詰めにもつながる。

 ただ、総世帯視聴率が高いゴールデンタイムで放送される例は少ない。民放で近年放送されたのは「アイリス」(TBS)くらい。フジやTBSが主に流すのは平日朝や昼だ。

 韓国番組の普及の背景には韓国の「戦略」もある。1997年の経済危機を機に大手企業がグローバル戦略を強化。人口が日本の3分の1で市場規模も小さいなか、国外市場を意識した作品づくりを本格化させた。国も後押ししている。

 NHKが「冬のソナタ」を放映した03年に628万ドルだった韓国ドラマの日本への輸出額(契約時)は、10年に8162万ドルと急増。総輸出額のおよそ6割が日本だ。ベトナムやマレーシアなどアジア各国にも広がる。

 韓国の政府系機関「韓国コンテンツ振興院」のキム・ヨンドクさんは「アジア各国に輸出しているが、文化的に近く市場規模も大きいことが、日本進出につながっている」と話す。

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