東京で「脱原発」6万人デモ

 東京で19日、福島で発生した原子力発電所の事故以降、最大規模となる6万人(主催側推定、警察推定2万7000人)が、原発の完全廃棄を呼び掛ける集会を開いた。この日午後、明治公園で開かれた集会には、ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏ら文化界の著名人やジャーナリストも参加した。参加者たちは集会が終わった後、原発の廃止を訴えるスローガンを叫びながら東京都内をデモ行進した。

 大江健三郎氏は集会で「原子力エネルギーは必ず荒廃と犠牲を生み出す。われわれがこのような考えを伝えられるのは民主的な集会、市民デモ以外にない」と呼び掛けた。同氏をはじめ音楽家の坂本龍一氏ら文化人や市民団体は今年6月に「さよなら原発1000万人アクション実行委員会」を結成し、インターネットなどを通じて「反原発市民運動」を繰り広げており、署名参加者は100万人を超えた。

 この日の集会は、福島など全国各地から参加者が集まり、名古屋や札幌など地方都市でも原発反対集会が開かれた。日本のメディアは「最近もキノコなど農産物から放射性物質が検出されるなど、依然として原発による不安が大きい上、ノーベル賞受賞者など著名人が集会を主導していることから、参加人数が予想以上に増えたようだ」と分析した。

車学峰(チャ・ハクポン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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