G09 Utility for Solvent Effect

                  
 
 
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量子化学計算の溶媒効果 セミナー 

Gaussian 09 の溶媒和計算も拡張されています。理論的には従来法を取っていますが、今までない方法が追加されています。 Gaussian 09 により分配係数 (logP) が計算できるので医薬品・農薬開発に利用拡大。

当セミナーには遠方よりこられる研究者が多いので、時間と交通費の浪費につながると考えています。 遠方のひとには、「通信セミナー」のサービスをご提供しようかと考えています。 これだけ、コミュニケーション技術が発展したのに、わざわざ飛行機でこられる人が多いのに驚いています。 たとえば、ONIOM 解析のように解説記事がないものは、講師と受講者が接しないと意思疎通ができません。 分子動力学計算のようにタンパク構造解析は文章のみでの理解は不可能に近いです。 最近では量子化学教育法も確立してきました。テーマによっては、遠隔通信セミナーが可能だと思いました。

 分子軌道計算プログラム Gaussian09 の溶媒和計算方法に熟知しましょう。 Gaussian を使う以前の化学的問題の基礎知識が不足しているように思えます。 計算化学はモデル計算です。最適なモデルを作りましょう。量子化学や計算化学の教科書には、モデル手法について詳しく書かれていません。 生化学では基本的な溶媒は水分子です。 生体では化合物は単体では存在していません。水に溶解しているときは、有機化合物は周囲の水と相互作用して安定構造になっています。 溶質の中に出来るキャビィティと呼ばれる空孔があると考えているのです。空孔は溶質の分子表面あるいは体積で計算できます。 溶媒和自由エネルギー計算方法の大方の理論は共通です。各論で異なるので複数の溶媒モデルが開発されているのです。 分子設計では分配係数が利用されます。これらも今ではGaussian 09の計算範囲です。医薬品、農薬の活性の強度に影響する因子です。 このように物質の溶媒和は分子の波動関数に大きな影響を持っている計算量なのです。

下記の内容でセミナーを開催します。ご参加をお待ちしています。

トレーニングの内容は変更することがあります。 右バートップの申込書に記入して、こちらまでお送り下さい。

トレ−ニングコ−スの概要

2011 年 10 月 03 日より開始
■場所 通信セミナーを行います。
まず、テキストをお送りします。その中に、技術習得のための入力ファィルと出力ファイルを用意します。これは、CDROM でご提供します。 受講者は、自らのGaussian 09で、入力ファイルをGaussViewで作成して実行してください。正確に実行できなかったときに、電子メールでご質問ください。 そのときに、実行できなかった入力ファイルと実行ファイルを講師までお送りください。実行できなかった原因を解明して返送いたします。 このようなトレーニングを数回やっていただきます。入力およびデータ解析の方法が理解できるようになります。 最長、3ヶ月間の猶予でデータ解析のエキササイズをこなしてください。 機会があれば、講師と面会して説明を受けることができます。

参加費用 1名 21,000 円 大学職員あるいは独法研究所勤務は半額、学生も同様。テキストおよびデータCDROMを配布します。
講師 理学博士 藤田 忠男 理論化学専攻

 

Contents Training Menu
Gaussian 09 Sovent Effect 量子化学の溶媒効果 初心者のためのコ−スです。 
つぎの内容がふくまれます。 
  1. 水の酸素原子の孤立電子対の挙動
  2. 電荷の非局在化反応
  3. 水分子などの溶媒と溶質分子との電荷移動反応と水素結合
  4. 反結合軌道の役割りと意味づけ
  5. そもそも、水の四面体構造について理解しよう
  6. 生化学では疎水環境における溶媒効果計算
  7. 溶媒和計算の電子相関考慮、基底関数、拡散関数や極性関数の利用
  8. NBO 解析の利用と分子間電荷移動の解析
  9. 分子動力学計算の併用と量子化学計算の限界の理由
  10. 分配係数 (logP) の計算方法


■溶媒効果セミナーの要点

分子は単独では存在しません。生化学では分子は溶媒に囲まれています。たとえば、酵素の結合部位は連続的な疎水溶媒とみなすことができます。 タンパク質のポケットの奥深くに低分子が結合していることは、タンパク質を溶媒とみなしリガンドは疎水的環境に溶存しているとみなされます。 同様に膜モデルでも同じで、低分子が通過するときは、膜構造に溶存していると考えられます。これらは、疎水溶媒とみなされます。 水にくらぺて誘電率が小さいのです。シクロヘクサンを思い浮かべてください。 生体の中の低分子はシクロヘクサンのような疎水性有機溶媒に溶存していると考えてください。 これらは、疎水結合とも呼ばれている結合なのです。水分子が少ないので、静電相互作用の割合は小さくなります。 分子科学計算を難しくしているのは、疎水結合の解析ができないことです。

量子化学計算における溶媒効果は、周囲に連続的に溶媒が存在するとして、 その溶媒による誘電率の影響の度合いを考慮して波動関数を補正することです。 したがって、溶媒による誘電率を入力する必要があるのです。タンパク質のポケット深くに結合しているリガンドの波動関数は、 疎水溶媒の影響による補正計算になるのです。周囲に水分子が十分にあるのではありません。このような計算法を連続体モデルといいます。 この方法の欠点は、溶媒と溶質間の電荷移動が考慮されていないのです。

ディスクリートモデルは、水分子をリガンドの周りに配置して電荷移動などの分子間相互作用を解析することになります。 これも溶媒効果ですが、しかしパッケージソフトでは溶媒効果と呼んでいません。 分子間相互作用を最小化・最適化計算できるほど、 Gaussian 09 は効率的な計算をするでしょうか。分子動力学法の助けも必要になるでしょう。 GaussView で、ディスクリートモデルの初期座標をモデルすることができます。 分子間モデリングは技術的に高度な技術です。

溶媒効果の絶対的計算法はありません。近似的な手法に過ぎません。また、大きな補正値が計算できるとは限りません。 モデルの誘電率も正確にわかりません。溶媒考慮計算の面白いところは、近似的な方法を使って、真実に迫るところにあるのです。 実験事実を論理的に説明できる解析データを得ることが必要なのです。計算手法の正確さも必要です。

医薬品開発で使われる水・オクタノール分配係数も計算できるようになりました。物質を合成する手間も必要ではなくなりました。 化学技術者の人件費が高くなり、コンピューターが低価格化しています。分子設計の効果が発揮されるようになりました。

セミナーは量子化学のセミナーではなく、Gaussian 09 を使う溶媒効果計算に熟達することにあります。 とりあえず、正確に計算しましょう。量子化学は長期的に学んでください。


■セミナー Q&A

Q: セミナーの申込方法について教えてください。
A: 弊社ホームページ内、申込書にご記入の上、ファックスもしくはメールにてご返送ください。お申込みを確認次第、弊社より受講票・入金案内等をメールにてお送りします。

Q: 社内の複数名で参加したいのですが、申込書は1枚で良いですか?
A: 受講者様1名につき1枚ずつご用意いただきますようお願いいたします。

Q: 受講料の支払い方法は?
A: 原則として、受講料は銀行振込でお支払いください。申込書による受講申込みが確認でき次第、弊社より振込先口座の情報が記載された入金案内をメールにてお送りいたします。 受講日の前々日までにお支払いください。

Q: 入金後のキャンセルは可能ですか?
A: 入金後のキャンセルによる受講料の払い戻しはいたしかねますのでご了承ください。お申込者様が出席ができなくなった場合は、代理の方のご出席が可能です 。その旨を弊社までご連絡ください。

Q: 法人ではなく、個人での参加は可能ですか?
A: 個人としてのご参加も可能です。


 
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