発がん物質を含む「下水油」が中国で一斉摘発 日本にも輸入されている!?
9月13〜14日にかけ、中国で「下水油(地溝油)」の一斉摘発が行われた。下水油とは、その名の通り、下水道や排水溝から汲み取った油脂を含むゴミから精製する油のこと。主に飲食店の排水溝や、豚肉・鶏肉・羊肉などの残飯から回収され、炭酸カルシウム等を使って不純物を取り除いた後、人体に有害な劇薬を用いて中和させて精製するのだ。
我々の想像をはるかに超えるシロモノだが、今回の摘発で中国当局は全国で業者32人を逮捕し、合計100トン以上の下水油を発見したという。下水油の存在は2005年頃から一部でその存在が明らかとなり、近年、各地で小規模の摘発が相次いでいたが、当局はようやく重い腰をあげ全国規模の「下水油殲滅作戦」に発展したという。
武漢工業大学の何東平教授が2010年に行った調査によれば、年間200万〜300万トンの下水油が市場に出回っており、国内の食用油市場の1割を占めているという。さらに同教授は、下水油を精製時に使用する薬品の中に、ヒ素の100倍以上の毒性を持つ発がん性物質「アフラトキシン」も含まれているという。下水油を摂取し続けると、間違いなく“死”が待っているのだ。
中国在住のフリーライター・吉井透氏は言う。
「一斉摘発を受け、中国版ツイッター『微博』などでは、『5つ星ホテルのレストランでも利用している』という内部告発や、『四川料理に含まれている可能性が高いから、しばらく食べない』などという書き込みを見ます。露天の屋台から、ガイドブックに載っているような高級中華まで油断できない状況で、外食を控えようという動きが出ています」
近年、中国では経済成長に伴い、激辛料理の代表である四川料理が全国的なブームになっている。四川料理は「水煮魚」(唐辛子と花椒で味付けした油で魚を煮込んだ料理)など、大量の油を使用するメニューが多く、下水油の需要が高まったのではないかと吉井氏は指摘する。また中国のネット上で広まっている「下水油の見分け方」には、「少しでも辛さを感じたらそれは下水油だ」という記述があり、四川料理店から排出される大量の油が再利用されるケースが多いことが伺える。
中国製の食用油は日本に輸入されることはまずないため、「隣家の火事」だと思って安心している人が多いかと思うが、実はそうでもない。都内の中華料理店で働く中国人調理師はこう警告する。
「トウバンジャンやラー油など、大陸から輸入される、油ベースの香辛料も実は多いんです。そこに下水油が含まれている可能性はゼロではない。日本メーカーの製品や国内に販売代理店のあるメーカーのものは安心ですが、中華系食材店で売っている直輸入の香辛料は玉石混交。私も一度、直輸入されたザーサイのラー油漬けを買ったところ、開封するとものすごい悪臭で、ヤバいと感じてそのまま捨てたことがあります。本場の香辛料を使うとやはり味が違うので、直輸入された香辛料を使う中華料理店もあるでしょう。だから日本国内のレストランであっても、油断できないのが現状です。もちろん、中華料理をメニューで出す日本の飲食店の人たちも、徹底して日本のメーカーのものを使ってほしいですね」
中華料理を食べる際は、しばらくはなじみの信頼できるお店だけで食べたほうがよさそうだ。
文/日刊SPA!取材班
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