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【プロ野球】巨人・東野 8イニング無失点7勝目2011年9月19日 紙面から
◆巨人4−0中日背信の連続だった右のエースが、久々に会心のピッチングを見せた。負ければまた貯金を吐き出す危機だった巨人を救ったのは東野だ。ソトとの緊迫した投手戦を投げ抜き8イニング無失点。8月27日の広島戦(マツダ)以来となる7勝目を挙げた。 3回までは一人の走者も出さず、被安打もわずか2。「今年一番の内容でした」と東野。原監督も「彼のキャリアで1、2番の出来」と目を細めた。ただ、マウンドに上がる前は不安だった。登板2日前のブルペンは「外に引っかかり、スライダーも抜けた」と東野。試合直前のブルペンも良くなかったというが、「ダメもとで行こう」と開き直り、結果的に最高のピッチングをした。 最悪の9月だった。大事な直接対決だった3日のヤクルト戦(神宮)は2イニング0/3を4失点でKO。9日の広島戦(東京ドーム)は1イニング3失点でKO。中1日で11日の広島戦(同)に先発、6イニング2失点と試合はつくったが白星は手にできなかった。それでも「反省はするが、引きずらないようにしようと思っていた」。懸命に気持ちを切り替えた。 投手陣の中心としての自覚と、先輩の助言が、東野の気持ちを切らさなかった。シーズン序盤、勝てずにイライラしていた時、内海に「引きずる姿を見せるな。周りはおまえを見ている」と言われたのが心に響いた。プロ7年目。今や沢村や小野の兄貴分でもある。必死に前を向き続けた。 モヤモヤを吹き飛ばし、トンネルを抜けた。後はこの好投を続けて、借りを返したいところだ。 (井上洋一) PR情報
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