* この文章は2001年頃に書かれたモノです。ご注意下さい。
本来のPROXYサーバー
プロクシ、プロキシ、串、等々、様々な呼ばれ方をしているPROXYサーバーだが、インターネット初心者の誤解が非常に多く、中には「PROXY通さずにインターネットをしていると、クレジットカードの番号が取られてしまう」といった誤解もちらほらみかけるようになった。そこで、今回はPROXYサーバーについての正しい知識を学ぶとしよう。
そもそも、PROXY(=代理)サーバーというのは、企業などの多数のパソコンを、ネットにつなぐ窓口として働くサーバーのことである。もし、PROXYサーバーがない場合、各パソコンはそれぞれネットの設定を行い、各種セキュリティを施し、各自のIPアドレスを用意してからネットにつなぐ必要が出てくる。
ところが、PROXYサーバーがあれば、各パソコンはPROXYサーバーに接続するだけでよい。ネットの設定、各種セキュリティ、IPアドレスはPROXYサーバーだけに用意しておけばいいわけだ。
また、PROXYサーバーに、インターネットのデーターをキャッシュ(一時保管)させることができるので、例えば、田中さんのパソコンが表示していたホームページを、お隣の佐藤さんのパソコンで表示させた場合、わざわざインターネットに接続しなくても、PROXYサーバーのキャッシュからデーターを引き出せるので、表示速度が速くなるという利点もある。
ネットでの使われ方
以上が、本来のPROXYサーバーの働きなのだが、ネットで通常「クシを通す」とか、「匿名串を挿す」と呼ばれている利用方法は、本来とは違う目的のためである。
みなさんが、プロバイダーに接続して、インターネットにつなぐ時、みなさんのパソコンには、プロバイダーから「IPアドレス」という認識番号が割り当てられる。そして、ネットサーフィンをしている時には、アクセスしたページごとに(厳密には、アクセスしたサーバーに)アクセス情報が残る。
このアクセス情報には、あなたのパソコンを(一時的にせよ)特定することができるIPアドレスや、アクセスした時間、ブラウザの種類やOSの種類などが残る。もし、悪意のある人に、あなたのIPアドレスを知られてしまうと、その悪意のある人がインターネット上であなたのパソコンを特定し、ハッキングや攻撃することが可能となってしまう。
一方、PROXYサーバーを経由してアクセスすれば、アクセス情報にはPROXYサーバーのIPアドレスが残るようになり、あなたのIPアドレス(この場合、「生IP」と呼ばれる)は隠されることになる。
(ただし、PROXYサーバーにも色々な種類があり、中には、PROXYサーバーを経由させているにもかかわらず、生IPがアクセスログに残る「漏れクシ」と呼ばれるものもある。)
勘違いしてはいけないのは、あなたの(生)IPアドレスが完璧に隠蔽されるわけではない。生IPは「アクセス情報としては」残らなくなるだけで、PROXYサーバーにはあなたの生IPが残るのである。
具体的に説明すると、あなたのIPアドレスが「1.2.3.4」だった場合、アクセスログに残る情報は「1.2.3.4」となる。ここで、PROXYサーバー「5.6.7.8」を経由させ、アクセスログに残る情報を「5.6.7.8」にしたとしても、PROXYサーバーには「○月○日の○時○分○秒、1.2.3.4に5.6.7.8を発行した」的な情報が記録される。
よって、いくらPROXYサーバーを利用しようとも、司法当局が介入し、PROXYサーバーの記録をチェックすれば、ほぼ確実に、アクセスログから利用者個人を特定することができてしまうのである。
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