カテゴリ:米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にて弁護士への道 - LSAT編
2011.8.17 (水) - 東京時間
 


以前、“米国のロースクール出願に必要な内容”を

数回にわけて書きましたが、
1.はじめに、 2.J.D.とLL.M.の違い、 
3.書類、 4.エッセー


そういやLSATについて

まだ触れてなかったなーと思いまして。うふ。

LSAT(Law School Admission Test)というのは、

法科大学院に入る為の適性(統一)試験です。

何点だから合格とか不合格というのではなく、スコアによって入れる学校が限られてくるという感じですね。

この試験は年に4回行われており(2月、6月、10月、12月)、何度でも受験できますが、

以前も書きましたように、受験した全てのスコアの平均を提出する事になるので

十二分に準備してから挑むべきかな、と。 
(何度でも受験出来るからと言って下手に低い点数を取ってしまうと、後々そのスコアが足をひっぱる事になるので。)



試験内容:
試験は4つのセクションがあり、いずれも法律に関わる内容ではありません。
これから法律を勉強しようって人の為の試験なんでネ。
ではどういった内容かと言うと、いずれもロジックを計る内容となっています。
つまり高度な読解力、論理的思考力、論旨明確な文章能力となるので、
必然的に高度な英語力が必要になります。
(イメージで言うと、私達の母国語である日本語でも、専門的な単語等がさく裂した文章だと理解できなかったりしますよね。その英語バージョンという感じとでも言いましょうか。なもんで、英語を母国語としているアメリカ人でも理解できないような文章が問題になってきます。もちろんテスト時間は限られていますので、いかに短時間で理解するかというスピードも要求される事になります。)
 
 
1)Logic Reasoning Section (論理的思考力×2)・・・35分×2 (25問くらい×2)

2)Reading Comprehension Section (読解力×2)・・・35分×2 (25問くらい×2)

3)Analytical (Logic game)Section (分析力)・・・約5分 (24問くらい)

4) Writing Section (エッセー)・・・30分
上記3セクションの試験とは違い、ここでは作文です。
お題が提示されるので、それに従って自分なりの見解を文章にします。
勿論その中には論理力、分析力、文章力が問われるので、しっかり書きましょう。



・・・とこんなところでしょうか。

ちなみにスコアは(180点満点中)150点くらいが平均と言われていますが、

ぶっちゃけ150点じゃまともな学校に入れません。

アイビーリーグなどのトップクラスに入るには少なくとも170点は欲しいところですね。

なので前述したように、充分過ぎるくらい勉強をしてからLSATにトライしないと

一度でも低い点数を出してしまうと平均点が下がる事になってしまうので、気をつけて下さいね!



あとこれは余談ですが、LSAT攻略本が色々とある中、

私がわかりやすかったのはプリンストン・レビュー(写真)のテキストです。

これはゲーム式になっているので非常にわかりやすく尚且つ楽しい!

今も暇つぶしにたまにやるくらい。笑 (←お盆休みの間、これやって遊んでました。笑)


そんな感じー。

というワケで、今からアメリカの弁護士目指すぞー!って方、

頑張ってくださーい。

るるるー。





<ひとりごと>
なのでビジネススクール(MBA)のGMATのように数学などがないので
外国人(日本人)には非常に不利な試験なんですよね。
数学とかあればそこで点数がかせげるんだけど。。
ま、平たく言うとイジメのような試験です。うふ。
うふふ。
うふふふふふふー。



by HK-ann | 2011-08-17 14:43 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にて弁護士への道 - エッセー編
2011.4.16 (土) - 東京時間
 

前回の記事では “米国のロースクール出願に必要な書類” の項目をご紹介しましたが

今回はその項目の中を掘り下げてご説明したいと思います。

おさらいがてら、出願書類の項目はこちら↓。

1) Application form  (願書)
2) Transcript (大学・大学院での成績証明書)
3) Evidence of Diplomas of Degrees (卒業証明書)
4) Resume (学歴等のレジュメ) 
5) Recommendation (推薦状2~3通)
6) Essay (エッセイ)
7) LSATのスコア

 
 
で!

1)~4) は書くほどでもないのでスキップします。
5)の推薦状はビジネススクール(MBA)で御説明した内容とほぼ一緒ですので
こちらもスキップします。 
ビジネススクール出願の際の推薦状の過去ログはこちら → ここでーす。


というわけで今回はエッセーについて (゚Д゚)ノ ァィ

エッセーの質問は大抵がこの2つ。

1) Personal Statement (あなた自身について)

2) Statement of Purpose (目的について)



この質問に対し enumeration formula、つまり要点を論理的な順序に従って述べていきます。
ロースクールに進もうという人達であれば文章を書くのは得意だと思いますので、わざわざ説明するほどではありませんが、まぁ一応注意点を並べてみました。↓


注意点:
・論理的にまとめる。
・transitions(流れ)が美しく尚かつconciseness(簡潔)に。
・接続詞を上手に使う。for instanceやfor example、in addition等。
・名詞と動詞を重点的に使う。(形容詞や副詞といった実態のない言葉は使わない。)
・能動態を使う。(受動態はなるべく避ける。)
・veryやbest等の主観的な言葉で自分を褒めすぎない。



では実際にどんな質問が出るのかと言うと、下記をご覧頂ければと思います。
この例題にそって、上記注意点を念頭にエッセーを作成してみましょう (゚Д゚)ノ ァィ
 

エッセー質問例題:
Please use this from, and additional sheets if necessary, to tell us more about yourself. We are interested in learning about your intellectual aspirations, what approaches you hope to pursue in graduate study and what you hope to gain; and about your past experiences including involvement in community activities, your special interests and abilities, and your future plans. Please sign the statement at the end.
(冒頭と文末がいかにも屁理屈好きのロースクールっぽいですよね。笑)


でっきたっかなぁ~!?

ちなみにビジネススクール(MBA)の場合のエッセーとはどんな風に違うかと言いますと
こんな感じ↓です。


ビジネススクール(MBA)と違う点:
J.D. : エッセーの質問出題が少なく非常にざっくり。
MBA:       〃      が多く非常に細かい。

J.D. : 自分褒めをしてはいけない。
MBA: 自分褒めは良い。 (いかに優秀で人徳があるかをアピールがよろし。)

J.D. : エッセーはあまり重要視されない。 (何よりも試験結果、実力が全て。)
MBA: エッセーが非常に重要視される。 (つまり人間性を見られる。)




・・・と、エッセーの質問例題や注意点等をご紹介してきましたが如何でしたでしょうか。
そしてお気づきの通り、エッセーの事をツラツラと書いておきながらなんですが
ロースクール出願の際のエッセーはそれほど重要視されないんですよね。
なのでそつなく書く程度でいいかと思います。
何が重要かと言いますと、やはりなんと言ってもLSAT(適性試験)です。
とにかく試験結果が全てと言っても過言ではないくらい重要なのです。


では次回はロースクールの一番最初の難関、LSAT(適性試験)についての
ご説明をしたいと思います。


いつになるかわかりませんけれども。

よろしくどうぞ。



by HK-ann | 2011-04-16 09:15 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にて弁護士への道 - 出願に必要な書類編
2011.4.12 (火) - 東京時間
 

さてさてー、昨日ご紹介した、

米国のロースクールにおけるJ.D.とLL.M.の違い の続きでーす。

今回はアプライに必要な書類についてご説明したいと思います。

つきましては項目を羅列させてみました。

あ、ちなみにここからはJ.D.だけにフィーチャーしていきます (゚Д゚)ノ ァィ

前回お話しましたように、アメリカにて弁護士になるにはJ.D.卒でないと道が開けないのでネ♡

 

1) Application form  (願書)

2) Transcript (大学・大学院での成績証明書)

3) Evidence of Diplomas of Degrees (卒業証明書)

4) Resume (学歴等のレジュメ) 

5) Recommendation (推薦状2~3通)

6) Essay (エッセイ)

7) LSATのスコア




→LL.M.との違う点:
J.D. : 1) LSATがある  2) TOEFLがない
LL.M. : 1) LSATがない  2) TOEFLがある 


→ビジネススクール(MBA)と違う点:
J.D. : 1) 試験はLSAT  2) TOEFLがない
MBA : 1) 試験はGMAT  2) TOEFLがある


・・・と、LL.M.や以前ご紹介したビジネススクールと若干異なってくる訳ですが、

まぁ、ビジネススクールに必要なGMATは適性(科目)試験の内容が違うってだけなのでいいとして、

問題はTOEFLですよ、TOEFL!!

なんでLL.M.にもビジネススクールにもTOEFLのスコアが必要なのに

LSATに関しては不要かと言いますと、なぜならアメリカ人対象だからです。

日本で日本人が司法試験を受けるのに、日本語の検定試験は受けないですよね。

つまり、受ける必要がないだけの語学力がある人、

言い換えれば、TOEFLで満点レベルでなければLSATの試験は到底理解できないという事です。


 
そんなわけで、J.D.に必要な出願書類にはTOEFLがスキップされ、代わりにLSATという試験が加わる、

上記の通りとなります。

で、次はエッセーのご説明をしたいと思います。


・・・続く。



<ひとりごと>
右腕がけんしょう炎になってたのですが、ステロイド注射打ったら一発で治ったー。
アハハー。


by HK-ann | 2011-04-12 13:39 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にて弁護士への道 - J.D. と LL.M. の違い編
2011.4.11 (月) - 東京時間
 


さてさて、前回、アメリカで弁護士になるには

まずはロースクール(法科大学院)に入る必要があり、

そのロースクールには2種類のプログラムがあるという

説明をしましたが、今回はその2種類のプログラムの違い

についてご説明をしたいと思います。


そうなんです。

ロースクール受験と言ってもみんながみんな同じ受験をするのではなく

実は2種類のプログラムがあり、自分のバックグランドや方向性にあったプログラムを選択し、

そのプログラム用の勉強をし受験に挑まなくてはいけないのです。

前回も少し触れましたが、その選択によって受験内容も、入学後の授業内容も単位数も

はたまた司法試験の受験資格範囲(州)までもが変わってくるのです。
(※アメリカの司法試験は州ごとで異なり、ロースクール修了者は基本的には全州で受験が可能ですが
専攻したプログラムによっては州が制限されます。)



ではどういったプログラムなのかと言いますと、まずはJuris Doctor (通称 J.D.)

そしてもう一つはMaster of Law (通称 LL.M.) と呼ばれるプログラム。


J.D.は段階的(大学→修士→博士)にはいわゆる修士にあたりますが、内容・位置づけとしては法学博士になります。プログラムは3年です。
一方のLL.M.も修士です。しかしこちらは1年で修了できます。
じゃあその違いはなんだって話ですが、結論を先に言うと、J.D.はアメリカで弁護士になる為の必須プログラム。
LL.M.は外国人枠で母国で弁護士、つまりアメリカ人以外の人用のプログラムって事です。

では比較してみましょう↓。


○J.D. 
・対象・・・アメリカ人 (※アメリカの大学卒、もしくは同等レベルの者。)
・アプライに必要な試験・・・LSAT ※この試験については後ほどじっくりご説明します。
・アプライに必要な書類・・・LSATのスコア、エッセー、推薦状2~3通、GPA(大学の成績表)、レジュメ
・セメスター・・・3年
・単位・・・88単位
・司法試験受験資格(州)・・・米国全州
・メリット・・・アメリカの弁護士としての学力をみっちり3年間でたたきこんでもらえる。
・デメリット・・・過酷なLSAT試験がある。とりあえず身も心もボロボロになるまで勉強の日々。
         この過酷さはデメリットというよりはメリットな気がするけどねー。
・就職先・・・アメリカの弁護士や裁判官、検察官。 (もしくは米国の企業法務) 


○LL.M.
・対象・・・外国人 (※母国で法学部卒か、弁護士等の法曹界に従事している者。)
・アプライに必要な試験・・・TOEFL
・アプライに必要な書類・・・TOEFLのスコア、エッセー、推薦状2~3通、GPA、レジュメ
・セメスター・・・1年
・単位・・・20単位くらい
・司法試験受験資格(州)・・・ニューヨーク州、カリフォルニア州
・メリット・・・過酷なLSAT受験がなく、入学してからも1年にて修了でき司法試験が受けられる。
       短期間でニューヨーク州の弁護士登録が出来る。
・デメリット・・・残念ながらアメリカの弁護士として働けるほどの学力は身に付かない。
・就職先・・・母国の弁護士や裁判官、検察官。 (もしくは母国の企業法務)


・・・と、J.D.とLL.M.という2つのプログラムの違いについて、イメージ出来ましたでしょうか。
なので補足しますと、日本で米国ロースクール卒の人で多いのは当然ながら外国人枠のLL.M.(1年)です。
その人達は大抵が日本で既に弁護士という人達なので米国法を1年学んで母国に帰ります。
でもその一方で、日本で裁判官をやっててわざわざまた苦難の道であるJ.D.(3年)を選ぶ人もいます。
まぁ、私の友人がまさにそうなんですけど。
そういう人は、日本でのキャリアは捨ててアメリカで勝負したいって人ですね。
そんな感じよ。


次回はこのアプライに必要な書類や試験についてご説明したいと思います。

よろしくどうぞ。


・・・続く。 (またしても、続きが一体いつになるかは不明です。。。)



<ひとりごと>
さっき、経理(男性)から電話がありました。
その経理の人はすんごく低くて渋い声なんですよ。
なのでその人から電話がある度に、あまりのかっこいい声に悶絶してます。

ちっちゃいおじいちゃんですけれども。
も。


余談
by hk-ann | 2011-04-11 16:02 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にて弁護士への道 - まずはじめに編
2011.4.7 (木) - 東京時間
 


たまにはマジメな事でも書いてみようかと。

というわけで今日はアメリカで弁護士や検察官、

裁判官になりたーい!って人向けの

内容をお届けしようかと思います。

なのでまぁ、興味がない人には果てしなく

つまらない内容になるかと思いますが。。

ひとまず、結構な量なので複数回に分けて書かせて頂きます。


さてさてー、いわゆる法曹三者と呼ばれている法律の専門家の弁護士(lawyer/attorney)、

検察官(public prosecutor)、裁判官(justice) になるには、結構うんざりな道のりだったりします。

そして勿論、いずれも司法試験に合格しなくては話になりません。

その司法試験を受ける為には法科大学院(Law School/ロースクール)にて

びっちりと法律の勉強をしなくてはなりません。
※アメリカではロースクールを卒業せずにいきなり司法試験を受けるという事は出来ません。
ロースクールを卒業して初めて司法試験の受験資格が得られます。
(今は日本もそうなのかな。昔は関係なく誰でも司法試験受けれたけど。。)



つまりはアレです。

何よりもまずはロースクールに入る事が第一のステップとなります。

・・・と言いたいところですが!!

実は、その前にものすごーく大切なステップがあります。

それが(ロースクールへの)受験勉強!!

これが超・タフで、そしてこの時にどれだけスキルをあげるかによって

その後の将来がほぼ決まると言っても過言ではないでしょう。

そうなんです。

ロースクールに入ってからではなく、入る前に決まるんですよ、将来がー。

その理由はおいおい触れるとして、つまりは入る前の準備(勉強)がとても重要なので

そのあたりを重点的にご説明していく予定です。


さてここで問題です (゚Д゚)ノ ァィ

ロースクールって受験枠として2種類(のプログラムが)あるの、知ってました??

それはナニとなぁ~んだっ??

実はそれを知らない方って結構多いんですよね。

その2種類のプログラムはどちらを選んだかによって受験(試験)の内容も変わってきますし

ロースクールに入ってからの授業も単位数も期間も全く異なってくるんです。

と言ってもわかりにくいですよね。

イメージとしては、正規の学生と夜間とか通信教育みたいな違いって感じでしょうか。 



というわけで、次回はロースクールの2種類のプログラムについてのご説明をしたいと思います。

追って、アプライするにはどういった準備が必要なのか、提出書類や試験勉強法、落とし穴等を

順にご説明したいと思います。


よろしくどうぞ。



・・・続く。 (続きが一体いつになるかは不明ですが。。。)




by HK-ann | 2011-04-07 16:33 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にてMBAホルダーへの道 - GMAT編
2011.2.4 (金) - 東京時間
 

はーいの、はーいの、は~~い。

数日前からMBAの進学準備について書いてきましたが、推薦状エッセーなどはなんとかなるとしても

ごまかしが効かないのが試験!!

そうなんです、MBAにも試験はあります (゚Д゚)ノ ァィ

耳にしたことがある人も多いのではないかと思いますが、それがGMAT(ジーマット)!

 
GMATとは Graduate Management Admission Test の略で、

ビジネススクールにアプライする上で避けては通れない適正試験で内容は以下の通り。

1) Verbal (英語) ・・・75分 (41問)
英語圏でない外国人(日本人)が一番苦労するのがこのVerbalですねー。カテゴリはこんな感じ↓。
- Sentence Correction
これは出題されるセンテンスの文法・用法を修正する問題です。なので正しい文法さえわかっていればOKです。

- Reading Comprehension
これはビジネス・社会・科学による関する問題が出されます。ここでは専門的な単語や言い回しが多い為、
読解力が必要とされます。

- Critical Reasoning (Arguments)
Verbalで一番難しいのがこのセクションですね。上記2つのセクションを掛け合わせて
尚かつ高度な(ロジックの通った)センテンスとして回答しなくてはいけません。


2) Quantitative (数学) ・・・75分 (37問)
数学大好きな日本人の得意分野です。笑
- Problem Solving
これは高校で誰もが習った内容です。微分積分や代数学、幾何学。なのでここで点数を稼ぎましょー!

- Data Sufficiency
ここはタチが悪い選択問題が出ます。主に引っかけ問題です。


3) AWA ((Analytical Writing Assessment / ライティング) ・・・60分 (2問)
AWAについてはただのエッセーみたいなもんなのでスキップしますね。笑




ちなみにこれらはPC(ソフト)による試験です。

前述しましたように、英語圏でない日本人にとってVerbalの英語の問題は皆、苦労しているようです。

がしかーし!

基本的に日本人は数学は得意なのでMathのスコアはすごくいいんですよね。

ここでなんとしても点数を稼ぎたいところです。

ただ、高校生レベルの数学とは言っても時間が限られているので、それを時間内に答えようと思ったら

かなりのレベルが要求されます。つまり時間が勝負になってきます。

なので日頃の勉強対策としてはただひたすら量をこなして問題に慣れる訓練が必要だと思います。

イメージ的には1問90秒で答えられるようになるといいのではないでしょうか。


あと、このGMATはLSAT(←法科大学院受験の適性試験) と大きな違いがあるのですが

GMATって問題にすんごくムラがあるんですよ。笑

例えば1回目受けた時は700点だったのに、2回目受けた時は550点、3回目は650点、とか。

つまり段階を持って確実に点数があがっていくという感じとはちょっと違うんですよね。

もちろん勉強は必要なのですが、なんていうのか、結構 “運” もあるよね、みたいな。笑

後、これはうろ覚えなのですが、

LSATは何度か受験するとそのスコアが全てキャリーされてアベレージがその人のスコアになってしまうので

自分のスキルが最高の状態になった時に試験に挑まないと

下手に低いスコアを出してしまうと後々のスコアの足をひっぱる事になるのですが、

GMATに関しては(アベレージではなく)一番いいスコアで大学院にアプライ出来たように記憶しています。

あれ、違ったかな。

ちょっとここらへん(スコアをキャリーしなくてはいけないのか否か)はうろ覚えなので、

あまり信用しないでください。笑



・・・とまぁ、そんなこんなな感じです (゚Д゚)ノ ァィ

如何でしたでしょうか、MBAへの道。

受験準備だけでこれだけ必要なので大変と言えば大変だけど、

でもこれはあくまでビジネススクールに行く前段階ですからね!

実際にビジネススクールに行くようになったり、ましてや経営者ともなったらもっと大変な事が待ってますもんね。

そう思うと、このくらいで音を上げてたらつとまらないってぇもんです。

そんなわけでこれから目指そうという方、頑張ってくださーい!




<ひとりごと>
ちなみに私は経営者になりたかったわけでもなんでもなく、周りの友人達がやたらMBA受験するもんで
なんか負けたくなくてGMAT受けてみただけです。笑 (かれこれ8年くらい前。)
スコアは700点に届かず、友人間では惨敗。
負けたくなくて受けたのに惨敗。
しかも数字として如実に惨敗。


ァ '`,、'`,、'`,、'`,、(´▽`) '`,、'`,、'`,、'`,、'`,、


by HK-ann | 2011-02-04 03:45 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にてMBAホルダーへの道 - エッセー編
2011.2.1 (火) - 東京時間
 

さてさて、昨夜のMBA取得についての続きです。

今日はエッセー(Essay)について。

MBA受験の際にかなり重要視されるのがエッセーです。

前回ご紹介した推薦状よりも遙かに威力があります。

そのエッセーについてですが、たいていどの学校からもエッセーのお題というか、質問が出されます。
(学校にもよりますが、ロースクールよりビジネススクールの方がエッセーの質問は細かいですし
学校によって異なる場合が多いです。ロースクールはどこも大抵同じかな。)




ではどんな質問を出される事が多いかと言いますと、ありがちな質問はこんな感じ↓。

ex) ※誤字があったらごめんなさい!
-You are walking down a busy street in Chicago's Loop. A poorly dressed woman pushing a shopping cart full of dirty bags, clothing, and other indistinguishable objects approaches you and asks for a dollar. Do you give it to her? Explain why you made the decision you did.
(あなたがシカゴの街で歩いていると、貧しい身なりをした女性が汚いものをたくさん入れたショッピングカートを押して近づいてきて、あなたに1ドル欲しいと言います。あなたは1ドルあげますか?理由も述べなさい。)

-Describe an ethical dilemma you have experienced and discuss how you handled the situation.
(あなたが経験した倫理的なジレンマについて、そしてその解決策を述べなさい。)


次に、エッセーを組み立てるのに必要な要素を挙げていきます。 
(すんごく当たり前な内容だけど。。↓)


1) Personal Description, Background (経歴)
2) Professional Objectives, Goals (職業上の目標)
3) Accomplishments, Responsibility, Challenges (業績・責任・挑戦)
4) Contribution to Class, Teamwork (授業やチームワークの貢献)
5) Extracurricular Activities (課外活動)
6) Ethical Dilemma (倫理的ジレンマ)
7) Creative Response (独創性)
8) Optional (その他の自己アピール)



・・・と、こんな感じでしょうか。

簡単ですみません。

あくまでざっくり、「あぁ、こんな感じなのね。」 くらいのゆる~い目線で見てやってください(´∀`;)


では明日はGMATと呼ばれる適正試験について書きたいと思います。

ではでは、ではん。




<ひとりごと>
上記に重複しますが、エッセーについてはロースクールよりビジネススクールの方が重要視されます。
ロースクールの方が実力が全てな部分がある為、LSAT(適正試験)のスコアが何よりも物を言います。
なのでロースクールではエッセイは形だけ提出するような感じですが、
(そんな事だからろくでもない弁護士が多いんだ!)
一方でビジネススクールは人間性等を重要視する傾向にある為、エッセーがとても大切になってきます。
GMAT(適性試験)も勿論大切ですが、試験勉強ばかりに気を取られる事なく、エッセーも充分に時間をとって
作成した方がいいと思います。


by HK-ann | 2011-02-01 23:06 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にてMBAホルダーへの道 - 推薦状編
2011.2.1 (火) - 東京時間
 

ではでは一つ前の記事の続きです。

5) の推薦状、つまりリコメンデーション。
これは通常、卒業大学の教授や就職先のボスに書いてもらうもので、
当たり前ですが、その書いてもらう相手は偉い立場であればあるほど良いです。
但しそういった人達はお忙しいので、こういった推薦状は自分自身で書いて
(いかに優秀で人徳ある人材であるかを書き連ねて)最終段階でボスに見せて署名を頂く、という人が
ひっじょーーに多いです。
でもこれは個人的にはオススメしません。
推薦状に関しては一通でもOKですが、通常は2~3通出します。
その場合、自分で推薦状を書くとどうしても同じような文章になってしまうので
自分で書いたのがバレちゃうんですよね。
なのでまぁ、アウトライン程度にするのがいいと思います。※ブラッシュアップはあくまで推薦者に委ねる。
尚、法科大学院受験の場合は教授の推薦状が好まれますがビジネススクールの場合は企業からの推薦状が好まれます。
なのでもし3通出すのなら、1通は教授、残り2通は会社のボス達にするのがいいと思います。

とまぁそんなワケで、じゃあ実際にはどんな風なの?って事で以下にまとめてみました。
まず願書を学校へ送ったら、推薦者への質問フォームが送られてきます。
それに推薦者に答えて頂きます (゚Д゚)ノ ァィ

○推薦者への質問
 1)Intellectual skills (知的能力)
 2)Career performance (仕事の遂行力)
 3)Interpersonal skills (コミュニケーション能力)
 4)Outlook and attitude (視野の広さ・物事への姿勢)
 5)Leadership potential (リーダーの資質)


・・・が基本でしょうか。
その他、Analytical Ability(分析力)や、Imagination and Creativity(創造性)、
Maturity(人間としての成熟度)、Administrative Ability(管理能力)等。
これらを送られてきた質問フォームに(推薦者に)答えて頂きます。


○推薦状の作成
 ボディのボリュームはワードで40~80行くらいでOK。
 基本的に文字数に制限はありませんが、あまり長たらしい文章は好まれません。
 英語力はあるに越した事はありませんが、これはあくまで推薦者なので
 そこまで英語力は問われません。
 ビジネス文書として正しい英語であれば問題ありません。
 なるべく質問フォームと一致した内容にしましょう。
 そしていかにリーダーシップがあるか、能力があり活躍してたか等とともに
 短所でありながら実は長所なのよ、と言わんばかりの事を書いてもらいましょう。



とまぁ、こんな感じかしらー。

なんだか結構時間かけて書いたんですけど、

ありきたりな内容で自分にガックシ。苦笑

さてさてー、気を取り直してお次はエッセイに続きまーす! (←明日以降の更新になると思います。)




<ひとりごと>
次はエッセイ、その次はGMAT(適性試験)について書く予定ですが、その前に一言!
推薦状とかエッセイとか大変そう、と思っているあなた、ノンノンノン!
更にGMAT等のテストもあるなんて、、、と思っているあなた、ノンノンノン!!
ビジネススクール受験の為にプリスクールへ行く人がたまにいますが
はっきり言ってそんなもん行かなくても大丈夫です。(きっと)
推薦状とエッセイは気合いでなんとかなります。
GMATなんて高校の数学だしね。基本的に高校出てれば誰でも解ける問題です。
ようは時間との勝負なだけ。
そのことについてはおいおい触れるとします。

ほな。


by HK-ann | 2011-02-01 00:16 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
米国にてMBAホルダーへの道 - 基本編
2011.1.31 (月) - 東京時間
 


今日は皆さんもご存知であろうMBA(経営学修士の学位)に

ついてちょこっと書こうかなと思います。

まずMBAとは

Master of Business Administrationの略。

そしてそれを取得する為のコース(修士課程)を

ビジネススクールや通称ビースクールと言われています。

そのビースクールでは、経営についての勉強、

つまり経営をする上での必要な知識、ロジック、クリティカルな考え方を訓練する為の大学院です。

通常は2年で卒業ですが、国や学校によっては1年の所もあるようです。

イギリスは確か1年だったように記憶しています。 (←なのですんげータフらしい。)

まぁ、ここまではご周知だと思いますが

じゃあそもそもその学校を受験するにはどういった準備が必要なの?どういった試験が必要なの?となると、

その道に進もうって人しか調べないからわかりませんよね。

そんなワケでー、ちょっとでも興味がある方に少しでも参考になるといいなと思い

基本中の基本ですが、まず受験に必要な内容をまとめてみました。


あ、ちなみに私は米国においての方法しか知りませんので、その旨あしからず。

まず、準備しないといけないのは以下の通りとなります。


1) Application form  (願書)

2) Transcript (大学・大学院での成績証明書)

3) Evidence of Diplomas of Degrees (卒業証明書)

4) Resume (職歴等のレジュメ) 

5) Recommendation (推薦状2~3通)

6) Essay (エッセイ)

7) GMATのスコア

8) TOEFLのスコア



では順にご説明したいと思うのですが、長くなりそうなので

次の記事にしたいと思います。

あ、ちなみに 1)~4)は書くほどでもないので省きます (゚Д゚)ノ ァィ


・・・そんなワケで推薦状のポイントへと続く。


(いい写真がなかったので画像はロイターより拝借させて頂きました。)



<ひとりごと>
MBAがやいのやいのと流行ったのって、かれこれ随分と前なんですよねー。
日本ではようやく10年~15年くらい前から脚光を浴びるようになったけど。
ま、今となっては世界的に見ても人気が落ちたようですが、
確かに医師免許等と違ってMBA取得したからと言ってじゃあ経営者になれるのかと言われたら
必ずしもそういうワケでもないし、これと言ったものがないですからねー。
でもまぁ、勉強して損する事はないよね、とは思います (゚Д゚)ノ ァィ
私の周りにもMBA取得者が多いですが、やはり頭いいなーって思いますもん。
そんな感じー。



by HK-ann | 2011-01-31 23:11 | 米国にてMBAホルダー、弁護士
オススメの英米法 関連書籍
2011.1.18 (火) - 東京時間
 

今日はオススメの英米法関連書籍をご紹介しまーす。

仕事上、英米法が必要な人もそうでない人も楽しみながら 「なるほどう!」 と勉強になるものを

抜粋してみますた。

ほら、よく暇つぶしに辞書とか図鑑を眺めるじゃないですか。

そんな感覚ですね、そんな感覚 ( ・ิω・ิ) ふんふん。

英米判例百選 [第3版]

藤倉 皓一郎 (著), 木下 毅 (著), 高橋 一修 (著), 樋口 範雄 (著)

¥ 2,730

(アン)
アマゾンのレビューにも書いてありますが
日本語で英米の判例の概要がまとめてあるのでわかりやすいです。後、辞典とは違うという意味でも読んでて面白いのもいいですね。まさに暇つぶしや気分転換にもってこいの一冊。但し、エンターテイメント、コンピューター、著作権等、日進月歩で変わっていく内容が一切ないので、現実的に今の仕事に使える書籍とは違うという認識の方がいいかも。


英米法辞典 ※ソフトウェアだお。

プラットフォーム: Windows, Macintosh

参考価格   :¥ 16,590
アマゾン価格: ¥ 12,001

(出版社からの内容紹介)
法律の研究や実務に応える本格的な英米法辞典。

(アン)
これはマジで使えます (゚Д゚)ノ ァィ
これは暇つぶしというよりは完全に仕事上で必要な人用ですね。なので仕事で英米法が必要な人にはオススメ!超・便利ですよ~!


英米法辞典

田中 英夫 (編集)

価格: ¥ 15,750

(出版社からの内容紹介)
英米の法および文化・歴史の理解に必須のバイブル。交流・取引実務にも有益。わが国で初めての本格的英米法辞典。
 
(アン)
結構古いので近時のものに関しては足りない部分が多いものの、英米法とはなんぞやという事がわかる由緒正しい内容です。辞書としての内容は勿論の事、裁判所構成図・行政機構図・合衆国最高裁判所裁判官一覧等により、より理解を深める事が出来るのも利点。



(画像、情報はアマゾン様より引用)



<ひとりごと>
今朝、電車の中で見かけた中学生?男子のカバンに
波平さんとフネさんのキーホルダーがつけてあった。
この子、絶対にいい子だと思う。




by hk-ann | 2011-01-18 19:59 | 米国にてMBAホルダー、弁護士