神奈川・厚木市夫婦死亡火災 殺人容疑で逮捕された男は火災保険3,000万円の受取人
神奈川・厚木市で2011年4月、別居中の妻の自宅に放火し、義理の両親を殺害した疑いで逮捕された男は、この家にかけられた火災保険3,000万円の受取人になっていた。
事件当日、この家から2人の息子を自宅に呼び寄せていたこともわかり、計画的な犯行の可能性が浮上している。
15日午後0時ごろ、神奈川県の厚木警察署から送検されたのは、殺人などの疑いで逮捕された前田和隆容疑者(41)。
別居中の妻の自宅に放火し、義理の両親を焼死させたとされる事件で、犯行当日の前田容疑者の行動が明らかになった。
前田容疑者は事件当日、2人の息子を自宅に呼び、泊まらせていた。
義理の両親を狙った計画的犯行だったのか。
周囲に「義理の両親と性格があわない。自由に生きたい」と話していたという前田容疑者は、14年前に1つ年下の妻と結婚し、盛大な披露宴で愛を誓い合ったという。
結婚式に出席した妻側の親族は、「なんとかクルーズってあるでしょ、船で。(両親は)一人娘だからっていうことで、まあ思い切って盛大にやったんですよね」と話した。
前田容疑者は、妻の両親らと同居していたが、3年前に別居した。
現場となった家にかけられていた4,000万円の火災保険のうち、およそ3,000万円は、前田容疑者が受取人になっていた。
その保険金は、まだ支払われていないという。
死亡した義父・卓雄さん(70)の兄は、前田容疑者について、「自分のサラリーをほとんど自分で使って、子どもの養育費だとかなんかは、家内の方に負担させていたような話も、ちらっと聞きました。素直さという面では、ほど遠いような、勝手な生活をしていたみたい」と話した。
出火当時、現場付近の防犯カメラには、前田容疑者のものとみられる車が映っていたという。
取り調べに対し、前田容疑者は「わたしは一切、何もしていません」と、容疑を否認している。
(09/15 23:52)