野田総理大臣は、東京都内の中小企業を視察し、円高の影響を受けている中小企業に対する低利の融資制度を今年度の第3次補正予算案に盛り込む考えを示しました。
野田総理大臣は、円高の影響で産業の空洞化が懸念されていることを受けて、その対策を検討するため、東京大田区にある2つの中小企業を視察しました。そして、自動車関連の金属加工メーカーで、従業員が1000分の1ミリの単位で正確に加工している様子を視察したほか、自動車部品やOA機器のメッキ加工を行っている企業で、部品にメッキを施す作業などについて説明を受けました。このあと、野田総理大臣は記者団に対し「視察を踏まえて、第3次補正予算案に生かしていかなければならない。特に強く感じたのは、円高に苦しむ中小企業の資金繰りをどうするかということで、低利の融資制度を作っていきたい。また、中小企業の海外展開のための支援制度をどうするかということを考えたい」と述べ、中小企業に対する低利の融資制度を、今年度の第3次補正予算案に盛り込む考えを示しました。さらに、野田総理大臣は「ものづくりの技術をしっかり持った中小企業の、さらなる技術力強化をどう図っていくかだ。特に、研究開発から試作までの段階をどうサポートするかを含め、いろいろアイディアが出てきた」と述べ、中小企業の技術力強化のための支援策を検討していく考えを示しました。