'11/9/16
福島など3県で8000ベクレル超 産廃焼却灰からもセシウム
環境省は15日、東北や関東を中心とした16都県の産業廃棄物焼却施設約650カ所のうち計110カ所をサンプル調査した結果、岩手、福島、千葉3県の計6カ所で焼却灰やばいじんから1キログラム当たり8千ベクレルを超す放射性セシウムを検出したと発表した。最高値は福島県内の施設のばいじんで同14万4200ベクレル。
8千ベクレル超の放射性セシウムが検出された施設は、岩手1カ所(2万3千ベクレル)、福島4カ所(1万800〜14万4200ベクレル)、千葉1カ所(1万1500ベクレル)。同省は「屋外で保管していた木くずなどを焼却したことが主な原因」としている。このほか千ベクレル超8千ベクレル以下の施設が27カ所、100ベクレル超千ベクレル以下が44カ所、100ベクレル以下が33カ所だった。
同省は今後、8千ベクレルを超えた施設の焼却物の内容を詳しく調査。今回の調査対象以外でも高い濃度が予想される施設の追加調査や、焼却灰の保管や埋め立てが適切な方法で行われているかの点検を各都県に要請する。
各施設の8千ベクレルを超える焼却灰は放射線の
東京都内の一般ごみ焼却施設のばいじんから8千ベクレルを超すセシウムが検出されたことを受け、環境省が自治体に調査を要請。既に7都県の一般ごみ焼却施設42カ所でも8千ベクレルを超すセシウムが検出されている。