北方領土周辺水域のホッケ安全操業が16日解禁され、羅臼漁協所属の刺し網漁船20隻が同日午前、国後島沖で漁獲したホッケを羅臼町の羅臼漁港に初水揚げした。
どの船も大漁で、岸壁では漁船員が車座になり網から外し切れなかった魚を次々と取り出す光景が見られた。船員の一人(52)は「初日くらい揚げなきゃ」とほくほく顔だった。
安全操業では昨年1月、スケトウダラ刺し網漁船2隻がロシア国境警備隊の銃撃を受けた事件に端を発し、延べ30隻が衛星通信漁船管理システム(VMS)を故意に切断していたことも発覚。道がVMSの常時監視に乗り出すなど再発防止に全力を挙げている。【本間浩昭】
毎日新聞 2011年9月17日 地方版