2011-09-18
NATROM氏の白血病記事
NATROM氏が白血病についての記事を書いた。
→ http://d.hatena.ne.jp/NATROM/00110830#p1
もともとは普通の場所に書いてあったらしいのだが、どういうわけか、日付の年を 0011年にして、まったく目立たないところに収納してしまった。
たぶん、批判されるのを恐れてのことだろう、と推察する。
──
読んでの感想は、こうだ。
「とても良く書けている。これまでの NATROM 氏の記事の中では最も有益である」
というものだ。
NATROM 氏の記事は、ほとんどが他人の悪口ばかりで、読んでいてうんざりするのが普通だ。人の悪口を聞くのが好きな人にはいいだろうが、私はまともな人間なので、人の悪口なんかを聞いてもうんざりするだけだ。
しかし、上記項目に限っては、まったく悪口がない。建設的な見解だけがある。これはとても有益だ。
これに類するものとしては、「豚インフルエンザの簡易検査」の有益性をめぐる記事もあった。内容としては、あちらの方が上だろう。
ただし、あの記事は、
「感度が低いとしても、特異度が高ければ、陽性だと出た場合に限っては、検査を信頼できる」( → 出典 )
と書けば満点だったのだが、根っこの攻撃性が出て、「こいつはトンデモだ!」と悪口を言うことが主目的になってしまった。そのせいで、論旨全体が歪んでしまった。きちんと冷静に学術的に書けば、有益な見解を示せたのに、悪口を言うことが目的となってしまったから、肝心の有益な内容が吹き飛んでしまった。
今回の記事は、そういう悪口癖がない(他人を攻撃していない)ので、とても有益である。これをこっそり隠す必要は何もない、と言える。
──
ただし、である。穿って言えば、隠す必要はある。というのは、もう一人の NATROM氏が攻撃するかもしれないからだ。
「学界の公式見解でもない独自意見を主張するやつは、トンデモだ!」
というふうに。
実を言えば、「学界の公式見解でもない独自意見を主張する」というのは、それだからこそ有益なのである。「学界の公式見解である標準的な意見」なんて、ただの当り前のことだから、いちいち公表するにはあたらない。知りたければいくらでも知ることができる情報だ。二番煎じの話など、書く必要はない。
一方、今回の NATROM氏の話は、彼の独自の見解であり、それだからこそ、有益だ。私としては、高く評価する。
しかしながら、このような独自の見解に対しては、もう一人の NATROM氏が攻撃するかもしれない。そして、そう思ったからこそ、こっそりと目だないところに置いたのだろう。
なるほど、今回の見解は、よく見れば、「トンデモだ」と批判される余地がある。「物事の本質を簡潔にとらえる」という方針は、「細かな枝葉を切り捨てる」ということだから、「細かなところを無視しており、トンデモだ!」というふうに、トンデモマニアから攻撃される余地があるのだ。実際、NATROM氏のこれまでの批判は、たいていが、そういうものだった。書き落としたところをことさら見つけて、拡大解釈して、針小棒大に取り上げて、批判する……というものだったからだ。
しかしながら、私が思うに、もう一人の NATROM氏は、NATROM氏本人を攻撃しないと思う。だから NATROM氏は安心して、これからも、「学界の公式見解でもない独自意見」を公開した方がいいだろう。その方が世の中のために役立つからだ。
そしてまた、NATROM氏が独自意見を公開しても、それを「トンデモだ!」と批判するような真似をする人は、他にはいないと思う。少なくとも私は、そんなことをするつもりはない。たとえアラを探せても、アラを探して批判する、というようなことをするつもりはない。
──
ついでだが、池田信夫は、次のように述べている。
「間違っていたときはホラ吹きと呼ぶ。 RT @masason: 大風呂敷、万畳敷きの果てしなき大風呂敷が後の世で正しかった時、人々はその人物をビジョナリーと呼ぶ。」
→ http://twitter.com/#!/ikedanob/status/115342389161365504
よくもまあ、人の悪口を言うことに、これほど熱中できるものだ。悪口を言えば言うほど、自分がさもしく見えるということに、気づかないようだ。
私としては、そんなことをするつもりはない。誰かを「トンデモだ!」と批判して喜ぶような趣味は、私にはない。私が興味を持つものは「いかに多くのプラスを生み出すか」ということだけだ。他人のマイナスを数えている暇はない。
その意味では、冒頭の NATROM氏の記事は、珍しく「プラス」を生み出している記事なので、高く評価したい。(そのマイナス面に目を向けよう、という気持ちはさらさらない。)
【 追記 】
こっそり、このブログにだけ書いたつもりだったが、NATROM氏の元のブログにリンクが表示されてしまった! びっくり。はてなダイアリー というのは、変な機能が付いているんだな。勝手にトラックバックが付いてしまうようだ。
どうやったら消せるかもわからないので、放置しておく。しかし、あのトラックバックみたいなのは、私の意図ではない。本項は、こっそり書いているだけだ。
そこで、あまり見えないように、薄色に変更しておこう。
- 9 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/
- 1 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20071217
- 1 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080612
- 1 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20100112
- 1 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110825
- 1 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110830
- 1 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110916
- 1 http://d.hatena.ne.jp/diarylist?of=50&mode=rss&type=public
- 1 http://jp.mc1001.mail.yahoo.co.jp/mc/welcome?.rand=c6iq02m4iq26m&noFlush&YY=2057891061
- 1 http://www.hatena.ne.jp/blueboy/activities