米国立雪氷データセンター(NSIDC)は、今年の北極海の海氷が観測開始以来、2番目に小さい面積となったと速報値を発表した。
NSIDCによると、今年の海氷は9月9日に最小に達したとみられ、面積は433万平方キロ。人工衛星による観測を始めた1979年以来、最小だった2007年の417万平方キロとわずか16万平方キロの差に迫った。衛星観測での誤差や今後の気象条件で多少動く可能性もあることから、過去最小とみる研究グループもあるという。79〜00年の平均値671万平方キロに比べると、35%小さかった。
温暖化の影響で北極海の夏の海氷の面積はこの5年間、いずれも過去平均を大きく下回る傾向が続いているという。(中山由美)