センター紹介 -センターについて-
日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センターについてご説明いたします。
幌延深地層研究センター(2009年7月12日撮影)
原子力エネルギーについてご存知ですか。
今日、我が国の電気エネルギーの約1/3は原子力によるものです。
原子力エネルギーは、リサイクルが可能で資源の有効利用ができる非常に効率が良いエネルギーです。また、地球温暖化や大気汚染の原因となる二酸化炭素や窒素酸化物などを発電の
過程で排出することが少ない、環境に優しいエネルギーです。
将来のエネルギー問題に関る大切な役割を担っているのが「日本原子力研究開発機構」です。
原子力における燃料の再利用・リサイクルの一連の流れを「核燃料サイクル」といいます。
日本原子力研究開発機構は、核燃料サイクルの確立と高レベル放射性廃棄物を処理処分するための研究開発を担っています。
私たちは21世紀の安定したエネルギー確保と科学技術向上に尽力し、日本のエネルギー確保の展望を拓いていきます。
幌延深地層研究センターについてお話します。
原子力発電所から出る使用済燃料から、燃料としてまだ使えるウランとプルトニウムを回収した後に残る高レベル放射性廃棄物を、最終的に地下深い地層中に処分することは、国の基本方針となっています。
幌延深地層研究センターは、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発として地層科学研究や地層処分研究開発を行うことにより、地層処分の技術的な信頼性を、実際の深地層での試験研究等を通じて確認することを目的としています。
高レベル放射性廃棄物は持ち込まず、使用もしません。
研究実施区域は将来の処分場でもありません。
日本原子力研究開発機構は、平成12年11月に、北海道及び幌延町の間で、「放射性廃棄物を持込まない、使用しない」などを約束した『幌延町における深地層の研究に関する協定』を締結しました。
深地層の研究は、情報公開を徹底し、事業の透明化を図ると共に、地元のご理解をいただいて推進していきます。