◆ソフトバンク1−1日本ハム
ソフトバンク−日本ハム 9回裏1死二塁、右中間に同点適時三塁打を放つ松田。投手はダルビッシュ=ヤフードームで(金田達依撮影)
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パ・リーグは17日、首位ソフトバンクが2位の日本ハムに延長11回の末に1−1で引き分け、優勝へのマジックナンバー「17」が今季初めて点灯した。ソフトバンクが残り22試合のうち、日本ハムとの直接対決5試合に全敗しても、17勝すれば89勝46敗9分けで勝率6割5分9厘となり、日本ハムが残り25試合を全勝して91勝48敗5分けとなった場合の勝率6割5分5厘を上回る。
完封目前のダルビッシュにショッキングな同点劇が待っていた。1−0で迎えた9回。1死二塁から松田に右中間を破られる同点三塁打を許すと、エースは思わず天を仰いだ。なお1死三塁のサヨナラのピンチはなんとか防いだものの、試合は結局ドロー。残り25試合。6・5ゲーム差で首位を追う日本ハムにとっては限りなく負けに近い引き分けだった。
痛恨の失点だった。「ツーシームが引っ掛かった。打たれた瞬間(外野の頭を)越えたな、と。もう1イニングゼロに抑えられなくて自分に残念」。9イニング1失点。12奪三振で現役最多の通算50度目の2桁奪三振をマークする力投にも、ダルビッシュの表情はさえなかった。逆転優勝に向けて最後の望みをつないで乗り込んだ福岡で、ついに自力優勝が消滅した。
8月31日のロッテ戦(QVCマリン)で自己最多タイの16勝目を挙げてからこれで3試合連続白星なし。ダルビッシュは3試合で2失点と好投を続けているが、その間打線はわずか2得点と振るわない。梨田監督も「ダルはよく我慢して投げているが、勝てないのはチームにとってもダルにとっても痛いね」と嘆くかみ合わせの悪さが、勝負どころでの失速につながってしまっている。 (臼杵秀之)
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