【東京】藤村修官房長官は7日の定例会見で、玄葉光一郎外相が米軍普天間飛行場移設問題で関係閣僚に加え自民党関係者を交えた議論の可能性に言及したことについて「玄葉氏がそういうものを考えてくれというレベルの段階だ」と述べ、政府見解ではないとの認識を示した。普天間の協議に自民党が参加する可能性については「今からの調整だ。現段階で将来のことを言うわけにはいかない」と指摘。野田佳彦首相が今月下旬の国連総会で訪米する前に普天間関係閣僚の会合を開く考えを示した。
一方、国民新党の下地幹郎幹事長は同日、玄葉氏が「野党の資産を活用したほうがいい」と発言したことについて、「16年間で辺野古移設が実現しないのは財産ではなく、負の遺産。それを資産というのは外相として問題だ」と不快感を示した。