過去の放送内容
永遠のロングセラー商品
文具・家庭用品編(アロンアルファ、セロテープ、ごきぶりホイホイ)
▼永遠のロングセラー商品 文具・家庭用品編 その1
アロンアルファ
まずはご存知アロンアルファ。
1963年の発売以来、今年で43年をむかえるロングセラー商品なんです。
このアロンアルファを開発・製造・販売しているのが東亜合成(株)。
64年前に設立された、工業用薬品メーカーなんです!!
アロンアルファの瞬間接着剤市場でのシェアは80%!
割り箸にアロンアルファをつけてやかんの取手にくっつけること3秒…
するとやかんが持ち上がった!!
この強力な接着力こそがアロンアルファが売れ続けている理由なんです!!
でも一体なぜ一瞬のうちにくっついてしまうのか…。
普通の接着剤は溶剤型ゴムのりといって、シンナーや水でできた溶剤に、ゴムを溶かしこんだもので、溶剤が空気にふれ、蒸発することで残ったゴムが固まり接着するという仕組みなんです。
一方アロンアルファはシアノアクリレートという液体そのものが空気と反応を起こし、液体から固体へ変化して固まるというものなんです。
しかし、瞬間接着剤といえばアロンアルファとこたえてしまうのには、強烈なインパクトを放つ、CMがあったのです!!
CMの放送開始とともにアロンアルファの売り上げも急上昇!!
アロンアルファのロングセラーの理由には、卓越したCM戦略があったのです!
▼永遠のロングセラー商品 文具・家庭用品編 その2
セロテープ
続いてのロングセラー商品は、セロテープ!
1948年に発売。58年間売れ続けるロングセラー商品なんです!
このセロテープを開発・製造・販売しているのが、粘着テープメーカーのニチバン(株)。
セロテープという呼び名はこの会社の登録商標で、正式名称「セロハン粘着テープ」市場でのセロテープのシェアは60%以上。
このセロテープの誕生には意外なきっかけがあったのです。
時は1947年。
日本はアメリカGHQの占領下にありました。
GHQでは、検閲後の私信を再封かんするのに、大量の粘着テープを必要としていました。
そこでGHQが注目したのが、当時絆創膏のトップメーカーだったニチバン(株)。
GHQはニチバンにセロハン粘着テープの製造を依頼したのです。
そしてセロテープと名づけて国内での販売を開始しました。
しかし発売当初のセロテープは、様々な問題をかかえており、消費者からのクレームが鳴り止みませんでした。
セロテープのロングセラーの理由には、技術者たちの戦いの歴史があったのです!
▼永遠のロングセラー商品 文具・家庭用品編 その3
ごきぶりホイホイ
つづいては、ごきぶりホイホイ!!
発売から33年たった今でもゴキブリ捕獲器の80%以上を占めるロングセラー商品なんです!!
ヒットの秘密(1) カワイイ
1973年、アース製薬はヒット商品に恵まれず、経営難に陥っていました。
危機を乗り越える新商品としてごきぶり捕獲器を開発していました。
名前はゴキブラーに決まっていたのですが、ホイホイとれてホイホイ儲けようということでごきぶりホイホイになったのです!!
箱のデザインもアース製薬の社長が自ら筆を取った力作で、愛嬌たっぷりに描かれたゴキブリの絵は奥様方から大好評!!
それ以上に奥様方を喜ばせたのが、「使い捨て」ということ!!
従来の捕獲器はプラスチック製の生け捕り式で、自分で洗わなければならなかったのです!
ヒットの秘密(2) 高性能
ごきぶりホイホイは技術の結集!
その一つが、特許をとった踏み板!
ゴキブリの触覚は非常に敏感で、粘着剤を感知して逃げることがあるんです!!
踏み板があると、触覚は上を向いたままになり、粘着剤に気づかずに捕まってしまいます!!
そして最新型には更なる進化が!!
普段野菜を食べているゴキブリは肉を好み、そうでない物は野菜を好むんだとか。
そのため、エビ、ビーフ、キャベツ、たまねぎの成分が入ったものを開発!!
また足ふきマットを開発し、ゴキブリが台所などを歩き回って足に油がついてもそれをマットで吸収。
それにより粘着力をアップさせたんだとか!
▼引き続きスタジオでゲストに質問しました。
Q:森永さんはアロンアルファを使った驚くべき裏ワザを知っているそうですが…。
A:実は指紋が取れるんです。
使う道具は、アロンアルファ、グラス、ティッシュペーパー、ビニール袋の4つです。
ティッシュペーパーにアロンアルファを大量にたらし、それとグラスを一緒にビニール袋の中に入れます。
そして、ビニール袋を縛って、1分間待つと指紋が出てきます。