ロイヤルホテル(大阪市)は16日、筆頭株主の森トラストと新たな資本業務提携を結んだと発表した。大阪・中之島の「リーガロイヤルホテル」の敷地を森トラストに譲渡する一方、森トラストは保有するロイヤルホテル株の一部を譲渡し、アサヒビールが筆頭株主となる。
リーガロイヤルホテルの建て替えを含む再開発を10年後に実現し、大阪市内で建設が相次ぐ他の高級ホテルに対抗する狙いだ。
森トラストと関電不動産が、ロイヤルホテルやその子会社が保有するリーガロイヤルホテルの敷地約3万平方メートルを190億円で購入。有利子負債437億円を抱えるロイヤルホテルの財務構造を改善する。
また、関西財界との協力関係を強めるため、森トラストは10月に、保有するロイヤルホテル株の半数以上に当たる2192万5千株をアサヒビールやサントリーホールディングス、大阪ガスなど6社に譲渡する。議決権に対する株式の保有割合はアサヒビールが9.41%から19.20%に高まる。森トラストは40.23%から18.77%となり、第2位の株主になる。