富山のニュース 【9月18日02時05分更新】

ドラえもんの魅力に理解 早大の研究会 高岡の「文庫」訪問

「ドラえもん」の魅力に理解を深めた横山さんと早大生=高岡市の市立中央図書館
 漫画「ドラえもん」や作者の藤子・F・不二雄さんを知ろうと「早大ドラえもん研究会 」の学生14人が17日、藤子さんの故郷、高岡市にある同市立中央図書館のドラえもん 文庫を訪れた。「ドラえもん学」の提唱者である富大名誉教授の横山泰行さん(69)と 交流会などを通して親睦を深め、ドラえもん作品の魅力に理解を深めた。

 早大では9月下旬からドラえもんを通じて未来を考える特別授業を開講する予定で、学 生らは第1回の講師となる横山さんにメールを送り、交流が実現した。

 横山さんはドラえもんの全1345編を集めた「ドラえもん文庫」について、最後の2 作品がなかなか集まらず、テレビ番組などで協力を呼び掛けたことなど、文庫開設までの 苦労話を披露した。

 学生から「ひみつ道具」のデータベースを作る際、道具の表記が統一されていないため 困るという相談に対し、横山さんは「片仮名を尊重している。ひみつ道具の名称統一は難 しい」と述べた。

 同研究会に入るため早大に入学したという稲川智樹さん(18)=法学部1年=は「人 によってドラえもんには色んな見方があるということに気付いた」とし、同研究会幹事長 の福島達朗さん(21)=文化構想学部3年=は「自分の知らない知識がたくさんあり、 あらためてドラえもんに興味を持った」と述べた。

 横山さんは「漫画だけではなくアニメや映画など色んな角度からドラえもんの素晴らし さを知り、若い人の感覚で伝えていってほしい」と強調した。


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