2011-07-02 02:59:34

青春前期 青い果実/あいつとの冒険

テーマ:映画(日活)
梶芽衣子、本名は太田雅子。日活時代はデビューから四年に渡り、本名で活動していたので、30本近くが太田雅子名義である。デビューから3作目の「青春前期 青い果実」(65年)にて早くもヒロインの座を得ており、期待度は高い女優だったようだ。で、その相手役は日活役者ではなく当時の人気子役で、雅子と同じ18歳の太田博之であった。
これは単純にW太田で売り出したかったということだろうか。このコンビ主演でもう一作「あいつとの冒険」(65年)も製作されているが、この二作でW太田は終了となっている。やはり梶にはもっとワイルドな男、ワイルドな役柄が似合うということだろうか。
「青春前期」他の出演者だが、吉村実子、山岡久乃、佐野浅夫、内藤武敏などで、太田コンビの同級生役では雅子と同じ(新人)がついている浜川智子(浜かおる)、東宝の青春シリーズ前の岡田可愛、「スペクトルマン」の初期つまり「宇宙猿人ゴリ」に出演していた小西まち子、セスナで小佐野邸へ突撃死した前野霜一郎などがいる。
主題歌を歌っている高木たかしは当時16歳で、歌手デビューは13歳だったという。挿入歌を歌う進一彦と共に本編にも顔を出している。もう一人同じクラウンの所属歌手である苅田千賀子という人も顔を出している。
「あいつとの冒険」は、太田博之自ら主題歌を歌っている。雅子の方は委員長さんという役。主役コンビ以外に若手で目立つのは和田浩治くらいしかいない。後は由利徹、大森義夫、初井言栄といったベテラン勢が目立つ程度。可愛らしい梶芽衣子が見れる作品ではある。
しかしこの後はしばらく準ヒロイン的な役が多くなる。不思議と太田雅子時代はイマイチな感じだったようである。太田博之の方は、知っている人も多いだろうが、小銭寿司で一時期成功したが、やがて破綻し、脅迫監禁事件を起こして逮捕という流れである。今はどうしていることやら。「おしどり右京捕物車」で共演していた中村敦夫によれば、お金絡みの話にはよく食いついていたらしい。既に実業家への転身を考えていたようだ。
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