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2010年6月13日 (日)

涙くんさよなら

引き続き、今回も青春歌謡映画を取り上げましょうか。

1966年7月29日に劇場公開された『涙くんさよなら』も、先に公開された『青春ア・ゴーゴー』と似たような布陣で制作されております。
(同時上映は、吉永小百合と浜田光夫の『私、違っているかしら』。)

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主演は山内賢、和田浩治を中心としたヤング&フレッシュの面々と、

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ジュディ・オングです。

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そして太田雅子、

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ザ・スパイダース(バックでプレイしております)と、ココまでが『青春ア・ゴーゴー』と同じ。

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米国人の父と日本人の母を持ち、米国に父と在住していたジュディでしたが、父が亡くなったので母のいるはずの日本へ行こうとするも、資金的には厳しい為に父の死のショックで口が聞けなくなった体にして、慈善団体からの援助を取り付けて来日することに。

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ソノ飛行機でたまたま乗り合わせたのが、「ポエトリー・イン・モーション」などでアメリカン・ポ ップス好きなら名前は知っているであろうジョニー・ティロットソン。

コレだけでも十分驚きなのに、主題歌の「涙くんさよなら」を日本語で歌うという大サービスまで!
(英語ヴァージョンまで聴けちゃいますよ)

物凄く貴重な映像が観れて、何だかもうお腹いっぱいなんだけど、まだまだ続きはあります。

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ジュディの来日には日本の慈善団体も大きな興味を持ち、テレビ局の協力を得て派手に母親捜しキャ ンペーンをブチ上げるフィーバーぶり。

そんな雰囲気に嫌気がさしたジュディは、一人で母親の手がかりを捜し、ソコでヤング&フレッシュと太田雅子に出会い、皆は成り行きでジュディに協力することに。

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どうやら母親が京都にいるらしいというのを知った一同は、オンボロ車に乗っていざ京都へ・・・。

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醜い大人達にカキ回され、さらには実はジュディが喋れることを察知しちゃった太田雅子に訝しがられたりするも、何とか京都に着きました。
(ココでも梶さんはイヤな役目なのね)

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母親が暮らしていたという場所に着くも、ソコで知らされたのは母親は既に死んでいるということで した。

が、実は母親は生きており、現在は財閥の夫人という立場からジュディを諦めなければならない・・・。

倉本聰と明田貢の共同脚本、監督には日活の体制変更後も長く作品を撮り続けた西村昭五郎という布陣で制作され、金や名誉の為なら何でもするという大人の醜さと、若く美しき友情の対比を描いている・・・。

のですが、そもそもジュディも(周囲の入れ知恵はあったにせよ)人を騙して入国してますからねぇ。

まあ、作品としては何気に面白かったけど。

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