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2011年9月18日9時15分

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やらせ質問、佐賀県にも事前説明 05年の討論会

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 九州電力が玄海原発のプルサーマル計画を巡る佐賀県主催の公開討論会に社員らを動員していた問題で、九電の担当者が県側に「やらせ質問」を仕込んだことを伝え、質問者の座る場所も事前に調整していたことが、九電の社内調査で分かった。両者の事前協議で使われたと見られる座席配置表が社内に残っていた。

 県は、やらせ行為を黙認したことになるが、県幹部は「そうした資料は県にはなく、当時の職員にも事情を聴いていないから分からない」と話している。

 九電の調査によると、県が2005年12月に唐津市で主催した討論会で、参加者782人のうち半数近い366人が九電や取引先の社員らだった。九電は動員した上、約40人には手を挙げて質問するよう指示。質問内容は原子力管理部が用意した。実際に討論会で質問した18人のうち、7〜8人が九電関係者だった。

 九電関係者によると、佐賀支店(現佐賀支社)などの担当者が県との事前協議で、担当職員に座席表を示し、質問者の配置などを伝えたという。やらせ要員を会場に分散して、まんべんなく座らせ、質問者として指名されやすくする狙いがあったと見られる。

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