2011年9月15日 20時1分 更新:9月15日 21時41分
東京電力の女性社員殺害事件(97年)で無期懲役が確定し、再審請求中のネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)の来日中の家族は15日、東京高検と東京高裁に釈放と早期の再審開始を要請した。
記者会見をした妻ラダさん(41)は今夏、受刑者に有利とみられる事実が、高検が実施したDNA型鑑定で判明したことを踏まえ「今回は大きな希望を持って要請した」と振り返り「夫がいない苦しみは言い尽くせない。一日も早く家族の元に帰して」と述べた。兄インドラさん(54)は00年の東京地裁の無罪判決を否定した東京高裁や最高裁について「不十分な証拠を元に判断されたことが今となって分かり、悲しい」と非難した。【野口由紀】