国際英首相が6年ぶり訪露 ロシア経済「近代化」に協力2011.9.12 23:01

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英首相が6年ぶり訪露 ロシア経済「近代化」に協力

2011.9.12 23:01

 【モスクワ=遠藤良介】英国のキャメロン首相が同国首脳として6年ぶりにロシアを訪問し、12日、メドべージェフ大統領と会談した。両首脳は2006年、露連邦保安局(FSB)のリトビネンコ元中佐がロンドンで毒殺された事件については溝を埋められなかったものの、メドべージェフ氏が掲げるロシア経済の「近代化」に英国が協力するなど経済関係を強化することで一致した。

 リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210で殺害された事件では、英国が旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の実業家、ルゴボイ氏=現下院議員=を容疑者と断定。ロシアは身柄の引き渡しに応じず、両国関係は冷戦後最悪とされるまでに落ち込んでいた。

 メドべージェフ大統領は会談後の記者会見でリトビネンコ事件をめぐる従来の立場を強調する一方、この問題が「他の(分野での)接触を妨げてはならない」などと述べた。

 キャメロン首相には英メジャー(国際石油資本)BPの最高幹部ら財界人24人が同行しており、訪露中に総額3億4500万ドル(約265億円)規模の契約が締結される見通し。

 英露間では5月、露北極圏の石油開発に関するBPと露国営石油の戦略提携が破談となるなど経済面での懸念材料も出ており、キャメロン首相には首脳交流再開を機に経済関係を浮揚させる狙いがある。

 両首脳は反政権派の弾圧が続くシリアについても協議したものの、アサド政権への制裁をめぐる隔たりは埋まらなかった。

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