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鳥取東高卒業生の成績など ネットに流出
鳥取県教委は16日、県立鳥取東高(鳥取市立川町5丁目)の2007、09年度の卒業生382人の成績などの個人情報がインターネット上に流出したと明らかにした。教諭が自宅のパソコンに個人情報を移し、ファイル交換ソフトがウイルス感染して流出したという。流出による被害は確認されていない。
流出したのは07年度の3年生200人分の中間・期末考査の点数と評価、09年度の3年生5人分の推薦入試に関する各教科の成績など。ほかに07年度の3年生と専攻科の生徒177人分の氏名、合わせて382人分の個人情報。
この4月に同校から県立青谷高(同市青谷町青谷)に異動した男性教諭(50)が、鳥取東高で自分が作成した授業プリントやテストなどの教材を活用しようと3月25〜29日にかけてUSBメモリーにコピーし、自宅のパソコン内に移した。教諭は教材だけを持ち帰ったつもりだったが、その中に個人情報も含まれていた。
パソコンにはファイル交換ソフト「ウィニー」がインストールされていた。5月上旬にパソコンの調子が変になり、このときに「ウィニー」がウイルスに感染し情報が流出した可能性が高いという。
9月7日に県教委に「ウィニーのネットワーク上に鳥取東高の個人情報が出ている」という匿名のメールがあり、県教委は8〜14日にパソコンを解析して流出情報を特定。15日には卒業生全員に謝罪の文書を発送し、成績が流出した卒業生には電話でも謝罪した。同日午後2時までに155件に電話で謝罪した。
鳥取県立学校の「個人情報取扱要領」では、個人情報の校外持ち出しは原則禁止で、業務上やむを得ず持ち出す場合は許可が必要だが、この教諭は許可を得ていなかった。
また「ウィニー」などのファイル交換ソフトがインストールされていないパソコンで作業するよう定めている。
県教委では要領が守られていなかったことで、全教職員に研修を実施して徹底を図る。
鳥取東高の坂口祐二校長は「管理が不徹底だった。関係者のみなさんに迷惑をかけて大変申し訳ない」と話している。
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