Colossus (Colossus01285)
【coneco.net体験レビュー】夢がひろがりんぐwww
豊富な入出力端子・公称通りの軽い負荷
PCゲームのプレイ動画には不向き?
このレビューはconeco.netの体験レビューです。
今回はHauppaugeのHDキャプチャボード『Colossus』のレビューをさせて頂きます
提供して頂いたマスタードシード株式会社様
レビューワーに選んで頂いたベンチャーリパブリック様
に、まずはお礼申し上げてからレビューを始めたいと思います
アリガトウゴザイマス
今回、コレに応募させていただいた理由は幾つかあるんですが…
1. PCゲームのプレイ動画をキャプチャするのは可能か?
→ 遅延はどの程度有るのか? それを軽減させることは可能か?
2. キャプチャ用PCにはどの程度のスペックが必要か?
→ 「H.264 AVCHDハードウェアエンコーダを搭載しており、高品質かつ容量を抑えての録画を、低負荷で行なうことができ、非力なPCでも録画を行なうことが可能」(ニュースリリースより抜粋)と書いてあるけど、ホントに非力なPCでもOKなのか?
3. レビューなんかで使えちゃったりしないかな?
→ BIOSなんかもキャプチャ出来るかどうか?
主に以上の3点を中心にザックリと試してみました
なんせHDキャプチャ&ハードウェアエンコード出来るボードなんてのは今まで使ったことがない(大昔にアナログTVキャプチャ&ソフトウェアエンコ出来る板なら持ってましたがw)ので、使い勝手なども含めて全く未知の領域
イマイチよくわかってない人間なので各所に間違った部分があるかも知れません
何かありましたら、コメント覧ででも教えて頂けると幸いです
● 0. 同梱品や使用前の下準備について
梱包は外箱と内箱の二重構造?なんですが…
内箱が5cmほど頭を出したところで押しても引いても動かなくなっちゃいまして…取り出せずにエライ苦労しました
まぁ外箱をビリビリと破れば難なく取り出せると思いますけど…日本人としては(その後全く使い途がないとしても)やっぱりキレイに開封したいですよねw
結局、ブンブン振り回したりして箱もほぼノーダメージで取り出せましたが、(スゴククダラナイコトですけど)もうチョット簡単に開封出来た方がうれしかったです
内容物は以下
・キャプチャボード本体
・A/V 変換ケーブル(ボードのアナログ端子 - RCAの映像&音声用 変換ケーブル)(2本)
・D端子ケーブル(コンポーネント - D端子用 変換ケーブル)
・WinTV 用の赤外線リモコン(…らしい)
・IR ブラスターケーブル(リモコン用の受光部とセットトップボックスコントロール用の発光部が付いたケーブル)(…のようだ)
・ドライバー&アプリケーションCD
・マニュアル(英語&日本語用がそれぞれ1枚)
となっています
リモコンに関しては全く使って無いんで不明ですが、理屈としては
リモコン→ブラスターケーブルの受光部で受信→Colossusで変換→ブラスターケーブルの発信部からセットトップボックスの受信部に赤外線発信
と言うことらしく、リストに無い機器でもアプリケーションから設定出来るようです
入出力に関しては
入力 : HDMI / アナログ / SPDIF(角形)
出力 : アナログ / SPDIF(角形)
対応入力解像度 : NTSC:720p60、1080i60 480i60 480p60 / PAL:720p50 1080i50 576p50 576i50 480p50 480i50
となっており、
この中でパススルーが効くのはアナログ出力のみで、デジタル出力ではムリみたいです
ドライバのインストール 及び アプリケーションのインストールは、添付CD-ROMから順を追って進めていくだけです
…が日本語での表示は出来ないので、英語アレルギーな方はちょっと困るかも知れません
また視聴と録画に使用する同梱ソフトの「WinTV 7」もデフォルトでは言語が英語に設定されています
まぁ、ドライバに関しては何も考えずに次へ次へと進めていってもインストールは完了しますし、WinTVの方も言語の設定を日本語にすれば良いだけではありますが…せっかくなんでもうひとがんばりして欲しかったとも感じました
(もう一本の同梱ソフト・Arcsoft ShowBizは最初から日本語表示でした)
ここから先で色々クダラナイコトやってますが、特別断り書きがない場合は以下のような環境にColossusを刺して使用しています
CPU : Pentium Dual-Core E5200@2.5GHz
M/B : Gigabyte GA-EP35-DS3R
メモリ : Transcend JM4GDDR2-4K(2GBx2)
HDD : WesternDigital WD5000AAKS(00V1A0)
PCケース : Antec Overtture Ⅱ
GPU : HIS H467QS512P
OS : Windows7 Professional(x86)
電源 : Antec EA-430D-GREEN AP
…もはや、イマドキのローエンドマシンにすら負けちゃうような構成ですw
● 1. 遅延について
ハッキリ覚えてないんですが、レビュワーに応募するときに書いた公約では「遅延の有無の確認とウンヌンカンヌン…」と書いたハズなんですが…
いきなりゴメンナサイ _| ̄|○
パススルー接続した動画を撮り忘れてしまいましたw
レビュー用動画を作成した段階では機材不足(コンポーネントで接続出来るTVもケーブルもw)だったんで、動画中では「追記でやります」とか言っちゃってるんですけど、結局、その後大急ぎでコンポーネント入力のあるTVを用意しまして…なのにコノザマだよ…('A`)
この点についてはガッツリ検証出来てないんでアレですが、一応書いておくと
セットトップボックス -(D端子-アナログ入力)- Colossus -(コンポーネント出力)- TV
という接続状態で遅延を体感することなく視聴することが出来ました
ちなみにパススルーではないときの遅延に関しては、
・デスクトップの様子などをキャプチャしてる場合は、だいたい0.7~1秒前後でした
・ゲーム中(グラナドエスパダ(MMO RPG))の遅延に関しては1.8~2.5秒程度に遅延が拡大しました
・地デジを、セットトップボックス入力→PCのデスクトップ上で視聴してもゲーム時と同じ程度遅延が出ました
・システム負荷が増えると遅延が増えるのか?と思って色々試してみましたが、単色に近いような画面をキャプチャすると遅延は小さくなるようなんで、あくまでも妄想ですが「映像の複雑さや色深度」で遅延が増えたり減ったりするのかも知れません
といった感じでした
勉強不足で、「ハードウェアエンコード出来るキャプチャボードの方が遅延が出易い(らしい)」コトを知らなかったんで無茶な公約を書いてしまいましたが…ゲームプレイ動画を作りたいなら、遅延が有ろうが無かろうが、デュアルモニター出力にして、片方をColossusでキャプチャ/片方で視聴すれば良いだけの話なんですけどね!
…てな具合にこのテーマに関してまとめちゃおうと思ってたんですけど、L4D等のValveのゲームを数本やってみたら軒並みプライマリモニタしか出力出来ませんw
モニタの複製表示の設定をしてもゲームを起動するとセカンダリモニタには何も表示されなくなってしまうんで…画質は犠牲にして遅延を抑えるためにパススルー接続するしか方法がないのかなぁ……
そんなわけで(ゲームによりますが)PCゲームのプレイ動画をColossusでキャプチャするのは厳しいと感じました
この点は事前の勉強不足が原因とは言えカナリ残念でした
● 2. 負荷について
「非力なPCでも録画が可能」ならば「負荷も低かろう」と言うことで、タスクマネージャでCPUの負荷とメモリ使用量を調べてみました
条件は以下
・画面サイズはフルHD・1920x1080
・比較対象としてキャプチャソフトのCaptureWiz Proを使用
・「Colossusは当然別PCのデスクトップ画面」「キャプチャソフトはキャプチャソフトが動いてるPCの画面」をそれぞれキャプチャしてるので全く同じ画面をキャプチャしてるわけではありませんが…まぁ細かいコトは気にしない方向でw
と言うわけで、以下がその結果
CaptureWiz : キャプチャ前 CPU使用率 最大5% / メモリ使用量 700MB前後
→ キャプチャ中 CPU使用率 最大66%(61%↑) / メモリ使用量 1.2GB前後(500MB↑)
Colossus : キャプチャ前 CPU使用率 最大5% / メモリ使用量 630MB前後
→ キャプチャ中 CPU使用率 最大45%(40%↑) / メモリ使用量 900MB前後(270MB↑)
以上のような感じでした
(その後、10回ほど計測をして平均を採りましたが、CaptureWiz:CPU使用率は60%程度増&メモリ使用量500MB増/Colossus:CPU使用率40%増&メモリ使用量200MB増という感じでした)
(ちなみに同じ条件ではないんで参考値ですが…DirectXしかキャプチャ出来ないFrapsで、WindowsMediaPlayerをフルHDサイズ全画面でビデオ再生(Win7のサンプルビデオ)している状態をキャプチャするとCPU使用率が最大値で60%増/メモリ使用量は200MB程度増えました)
負荷に関しては、Colossus&WinTVでのキャプチャはキャプチャソフトと比較しても明らかに軽いです(WinTVを立ち上げて視聴してる状態で既に上記と変わらないような負荷が出たんで最初は焦りましたが録画を始めてもホトンド負荷は増えません(と言うか、全く数値上もわからないです))
CaptureWizはキャプチャ中ですら負荷の面で負けてるのに、この後、動画として出力(エンコード)する一手間があり、このときが糞重い(マルチスレッド対応でほぼフルパワー使いますw)んで、その分を考えると負荷としては数分の1と考えても良いかもしれません
と言うわけで、負荷に関して言えば
宣伝文句通りの出来!
と言っていいんでは無いかと思います
PenDC E5200でこの程度の負荷なら、デスクトップPCなら(ココ数年内に出たデュアルコア以上の構成なら)動かなかったりコマ落ちしたりはしないと思います
● 3. レビューで使えるか?
レビューに限らなくても良いんですけど…自分に関係有りそうなのconecoのレビューだけだったんでw
例えば、「動作が速くなるソフト」とか「SSD買いました」とかレビューするとき、自分はWindowsの再起動に掛かった時間で比較したりします(他の方も起動時間で比較したり多いですよね?)
ただ、こういった状態を動画で使えようとすると、Windowsが起動していない状態を含むため当然キャプチャソフトは使えません
仕方が無いんで今までは「デジカメを三脚にセットしてモニタの前に設置して撮影」してたんですが、使ってるデジカメやモニタがショボイのもあって画面が汚い&見難くかったり(今回のレビュー動画の負荷計測の部分でも文字潰れて見えないし…w)、素材を準備(撮影)し終わるまで(アングルを極力変えたくないんで)三脚がドンとモニタの真ん前を占拠して鬱陶しかったり…
前々から、
「こう言ったのももっとスマートに・キャプチャなんかで対応出来れば良いのに」
って思ってたのが、実は今回応募した最大の理由だったりしますw
で、結果的には…
Windowsの起動や終了中の様子も、(一部何も撮影されない時間があるものの)マザーボードのロゴ画面やPOST等もバッチリ録画出来ます
BIOSも何の問題も無く録画出来ました
よくよく考えると、他のPCの画面やOSXやLinux等のWindows以外のOSを使ったコンピュータの画面のキャプチャも出来そうですし、Colossusに入力出来る映像出力を持ったデバイスまで含めると…とんでもない数のデバイスの画面を取り込めちゃったり出来そうです(HDCPと言う魔の手に掛からなければ…w)
コレだけでも十分元が取れた気分になれそうな気がします(今回の自分は元手かけてませんけどw)
● 雑感(と言うかまとめ)
書き忘れちゃってましたが…
このボード、結構発熱します
その中でも、特に(というかコイツがほぼ熱源の気もしますが)『ViXS』と大きくロゴが書かれたチップ(XCode-3111(エンコードチップらしいです))の発熱が激しいです
使用後にスグに取り外して触ってみるとケース開けっ放しでもカナリ熱くて、サイドパネルを締めた状態ではさらにアッチッチです
今回の自分の使用環境では、ビデオカードのスグ隣(上側)にしかPCI-e x1の空きがなくカード・ボード間のスキマが確保出来なかった(コノ設置場所のせいで余計に熱くなっちゃったのかも知れませんけど)ためソノママ使用しちゃってますが…
とりあえず、今回のレビュー用に色々検証したりしている間は不具合が起こったようなことは一度もなかったんで取り越し苦労であれば良いんですけど、熱いよりは冷えてる方が良いでしょうし、周りへの影響も全く無いってことはナイと思うんで、心配な方は「ヒートシンクを買ってきて熱伝導シールで貼り付けておく」とか「カードを冷やす目的でファンを増設する」とか、何かしら工夫をした方が良いかもしれません
今回、使用していて一度だけ困ったことがありました
上記の構成のPCの画面をキャプチャするために、別のPCに刺したColossusに入力しようとしましたが…
最初は普通にキャプチャ元のデスクトップの様子が表示されてたのに、途中からHDMIで出力してもアナログ出力(コンポーネント)にしても一切WinTVの画面上に表示されず・「シグナルなし」とだけ表示されるようになってしまいました
思い当たることと言えば、HD4670のドライバをWindows7の標準ドライバから最新のモノに更新したことくらいだったんで、ドライバを更新する前の状態に戻したら再びキャプチャ出来るようになりましたけど
ドライバを更新したときに出力設定が変わっちゃったんですかね?
ドライバを戻す前には、自分なりに色々(解像度やら何やらを設定変えてみたり再起動しまくったりしつつ)試してみたんですが、結局何が原因かはハッキリせず
…まぁドライバ戻したら表示されるようになったんでヨシとしておきますw
てなわけでまとめ
『非力なPCでも動くので使用環境をあまり選ばない』
『難しいコトは考える必要なく、ボードを刺してケーブルを繋ぐだけ』
『豊富な入力端子で「録りたい」と思ったモノを録れる』
と、導入・運用に関しての敷居の低さは素晴らしいと思います
細かい事言えば、上までも述べたようにインストーラは日本語にしておいてくれた方がより導入しやすいんではないかとは思いますけど…
よく考えると、HDキャプチャが必要な人ってある程度以上の知識や経験もおありでしょうし、まぁ問題にはならないんじゃないでしょうかね?
ここまで一切画質に関して触れてなかったことにイマサラ気がつきましたw
CaptureWizやFrapsでキャプチャしたモノと比較すると、HDMI入力だと若干暗めになってるかも?という感じ
まぁこの点については、どうせTSファイルのまま視聴したり保存したりはしないと思うんで、コンバータや動画編集ソフトで出力時に適当に弄れば良いかとw
映像自体はほどよくクッキリしてますし、キャプチャしたモノとは思えないキレイさですしね(実際、Colossusでキャプチャした動画を再生中に、間違えて動画内のウィンドウの「×」ボタンやウィンドウアイコンををクリックしちゃったりしてましたw)
「さすがHDキャプチャボード!」と素直に感心してしまいました
コンポーネント入力ではさすがに映像のピントが甘くなる感じで多少にじんだりぼやけたりしちゃいますが…それでも大昔に自分が使用したTVキャプチャボードと比較すればアナログなのに「PCに表示されてる文字が読める」時点で驚きですw
(レビュー動画中にキャプチャした映像が一切入ってなかったんで…YoutubeにColossusでキャプチャした動画をアップしておきました
→http://www.youtube.com/watch?v=4u7XckvlWE8
ただ、ちょっとアスペクトレシオ間違っちゃってるのか横が縮んでしまったんで…後ほどヒマを見て差し替えたいと思いますw)
(ついでに書いておきますと、アップした動画はEDIUS 6で編集してからアップしてあるので、元の状態より数段画質が落ちてます
「パッと見でもわかるくらいHDMIとコンポーネントでは画質に差が有りますよ~」程度の認識で見て頂きたいなぁ…と)
ぶっちゃけ、今回レビューをするまでは全く知らなかったんですが…HDキャプチャ出来る製品って結構出てるんですねw
で、他の競合するような製品を調べてみたんですけど…
ハードウェアエンコーダ搭載で負荷が低く、入力端子が豊富で、パススルーも出来て、接続バスがボトルネックにならなくて…となると競合するような製品はほとんど無いような感じですね
また、取り扱いが大手のマスタードシードなんでサポートなどの面で安心ですし、入手性も高いでしょう
そんなこんなを色々総合的に考えると、(別途チューナーは必要になりますけど)地デジの録画~自分のようにレビューをするときの動画作成まで色んなシーンで役立ってくれる製品だと感じますし、自分としては「次は何を録ろうか…(*´∀`*)ウフフ」と言う気分になれる素晴らしい製品との出会いとなりました
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74人中、73人のユーザーが、このレビューを「役に立つ」と投票しています。
[データ更新日時:2011/09/18 00:20]
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