東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事
【大相撲】白鵬 角栄みたいになる! V20へ軽〜く6連勝2011年9月17日 紙面から ◇秋場所<6日目>
(16日・両国国技館) 2場所ぶり20度目の優勝を狙う横綱白鵬(26)=宮城野=は豪風を難なく押し出して6連勝とした。大関昇進を目指す関脇琴奨菊は小結豊ノ島を寄り切り、関脇稀勢の里も豊真将を寄り切ってともに全勝を守った。関脇鶴竜は隠岐の海に寄り倒され、大関とりへ痛い3敗目を喫した。全勝の3人に、栃煌山ら平幕の3人が1敗で続く。チェコ出身で新入幕の隆の山は、翔天狼の勇み足で初白星を挙げた。 白鵬が“脱優等生のススメ”を披露した。豪風をわずか2秒4で押し出し、初日から6連勝を飾った横綱。「まあ、いつも通りといえばいつも通り。当然だという気持ちです」と気にするそぶりもない。 今場所は大台に乗る20回目の優勝を目指す。稀勢の里と琴奨菊が並走していても「関脇が調子のいい場所は盛り上がるという言葉がある」と意に介さないのは経験値が違うからだろう。 横綱は出世こそ早かったが、外国から入門したといういきさつなど、同年代の26歳とは比較にならない経験をしてきている。 こんな言葉が口をついた。「人生は、勉強よりも人生経験。くそ真面目は面白くない。そうでしょ?」。そして、「田中角栄みたいな人がいいんだよ」と、どこでその名前を知ったのか中卒で総理大臣までなった人物の名を挙げて説明した。 場所前に元横綱大鵬の納谷幸喜氏と会って、こんな言葉をもらったという。「白鵬関はメンタルが強いと言われた。大横綱からもったいない言葉だと思う。大鵬さんは酒飲まないと寝られないと言ってた。(自分は)ないですね」。これまでの経験が落ち着きを与えてくれている。 10月には日本体育協会が派遣する「スポーツこころのプロジェクト」の先生として被災地の学校で子どもたちの前に立つことになっている。教えたいことは何か。「スポーツをやってほしい。できれば日本文化である武道。武道じゃなくてもスポーツは辛さをいろいろ体験できる。それを財産にして」と訴えたいという。 「小さな力が大きな力になっていく」。焦りはない。一つ一つの白星が20回目の優勝へと積み重なっていく。 (岸本隆) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|