横浜国際高
アラビア語授業を導入
全国初 第2外国語として選択科目に

- Check





2008年4月24日号
県立六ツ川高校と磯子区にあった外語短大付属高校が統合して旧六ツ川高の敷地に4月に開校した横浜国際高校(羽入田眞一校長)で全国の公立高としては初のアラビア語の授業が始まった。同校では中国の高校生をホームステイで受け入れるなど、「国際」の校名に合った活動を展開。ほかにも、校舎内にコンビニエンスストアを入れるなど、新しい動きも見られる。
エジプト人が講師 アラビア語の授業は、第二外国語の選択科目の一つ。
私立でも全国で1校しか開設していないアラビア語の授業について羽入田校長は「イスラム文化は医学、音楽などに広がっている。日本ではイスラムの理解が遅れているので、柔軟な思考ができるうちに正しい知識を教えたいと思った」と導入の理由を説明している。
「アラビア語1期生」となるのは1年生の5人。エジプト出身でNHKテレビのアラビア語会話にも出演するアルモーメン・アブドーラさんら2人が週2回、交代で講師を務める。
4月11日の初回の授業では、アルファベットの書き方や発音方法を学んだ。将来は外務省で仕事をしたいという小林優さんは「文字の書き方が面白かった。3年間続けて勉強し、日常会話をマスターできるようにしたい」と意欲的だった。
アルモーメンさんは「高校生に教えるのは大学生と同じ内容。高校生がアラビア語を知るのは日本にとって大きな財産になる」と話していた。
18日には、外務省などの主催事業で来日した中国の高校生20人が来校し、中国語を学ぶ3年生と交流授業を開催。国際高の生徒は、中国語で質問をするなど、互いの文化などをテーマに盛り上がった。
校舎内にコンビニ出店 開校と同時に校舎内に「セブン−イレブン」がオープン。県立高校内にコンビニが出店するのは初めて。同校そばにあるセブン−イレブン六ツ川3丁目店の「出張店舗」という扱いになる。
学校関係者のみ利用可能で、営業は休み時間や授業の間だけ。同校によると、1日の利用は200人から300人。昼食前には弁当を買い求める列ができるなど、生徒にも好評で、要望を踏まえながら商品の入れ替えを行っていくという。