最終更新: 2011/09/17 19:34

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航空自衛隊の次期主力戦闘機「FX」の選定が年末までに迫る 「F-35」の実力を検証

航空自衛隊の次期主力戦闘機「FX」の選定期限まで、あと3カ月余りとなる。
開発の遅れや高い価格が指摘されながら、やはり本命候補の呼び声が高い次世代ステルス機「F-35 ライトニングII」が攻勢に出ており、その実力を検証した。
「F-35 ライトニングII」は、アメリカのロッキード・マーチン社製の最新鋭戦闘機で、共同開発9カ国の最新技術を投入し、空中戦のみならず、対地攻撃もできるマルチな攻撃性能を持つ。
コックピットはタッチパネルを採用し、無数のスイッチを排除したことで、操縦の簡略化に成功した。
コックピット・シミュレーターの担当者は、「これは、赤外線スキャン装置です。飛行中でもタッチすれば起動します」と話した。
そして、最大の特徴について、軍事評論家の岡部 いさく氏は、「F-35の特徴は、なんと言っても最初からステルス機として造られていることですね。優れた新型のレーダー、それから赤外線の画像装置。いろいろなセンサーを組み合わせて、非常に情報能力が高い飛行機だということが特徴なんです」と語った。
高い戦闘能力、最新の操縦システム、そして抜群のステルス性能。
F-35は今、日本の次期主力戦闘機候補として、最も先進性を誇っている。
岡部氏は、ほかの候補の「F/A-18 スーパーホーネット」、「ユーロファイター・タイフーン」をはるかにしのぐ性能と指摘する。
しかし、岡部氏は「確かに機体の性能とか能力という点では、ほかの機体より抜きん出ているでしょう。あとは、例えばどこまでアメリカが技術や情報を提供してくれるのか、そういった機体以外のところの条件がかかってくるんじゃないでしょうか」と語った。
導入への壁は高い。
最新軍事技術という機密性から、国内生産できるかは不透明で、完成品をそのまま買い上げた場合、1機およそ50億円となる。
希望する40機ともなれば、日本政府も慎重にならざるを得ない。
こうした中、1週間前、ロシア軍の爆撃機「Tu-95 ツポレフ95」が、日本領空に接近した。
大胆にも境界線ぎりぎりに日本列島を1周、あからさまな挑発行為を行った。
さらに8月には、中国軍の「Su-27 スホーイ27」か「Su-30 スホーイ30」とみられる戦闘機が、日本が主張している日中中間線を越えて、海上自衛隊機を追尾した。
いずれの件も、自衛隊戦闘機のスクランブル発進で、大事には発展しなかった。
日本へのけん制を強める中国とロシアは、ステルス戦闘機の開発も進めている。
空の守りにおける潜在的な脅威が高まる中、日本の次期主力戦闘機の選定は、年末までと迫っている。
今、そこにある危機に、日本はどういう選択を取るのか、迷っている時間はない。

(09/16 00:27)


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